社員の平均年齢が低いIT企業の特徴を解説!企業選びでどの程度重視すべき?エージェントが紹介!
IT業界は他の業種と比べても社員の平均年齢が低いです。その中でもさらに平均年齢が低い企業があればその理由が気になりますね。今回は平均年齢が低いIT企業の特徴や、転職の企業選びで知っておきたいポイントをご紹介します。
目次
IT企業の社員の平均年齢は?
IT企業の社員の年齢は低いといわれますが、実際のところはどれくらいなのでしょうか。
IT業界全体では、平均年齢は「40.3歳」とされています。
総合商社、建設業、飲食業などの平均年齢が43.4歳なので、比較するとIT企業の平均年齢が低い事がわかりますね。
(参考:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査の概況』)
社員の平均年齢からわかること
平均年齢からわかる事は、「社員が長く働ける環境かどうか」です。
長く働く人が多いほど平均年齢が上がるため、安定して働ける職場だという判断材料になるという事です。
ただし、平均年齢は会社の設立年数も大きく影響するため考慮する必要がある事も忘れないでください。
設立年数が長いにも関わらず若年層が極端に多い場合は、勤続が難しい何かしらの原因があるかもしれませんので注意が必要だと言えるでしょう。
その一方で、若手が多い企業は風通しが良く、平均年齢が高いほど保守的といった社風を見極めるひとつの指標にもなります。
企業研究の一環として平均年齢を調べる場合にはこれらも加味する必要があります。
平均年齢の調べ方
平均年齢を調べる方法には次の3つがありますので参考にしてください。
- ・ネットや書籍
- ・OB・OG訪問
- ・インターンシップ
ホームページや会社案内に記載がなければ、有価証券報告書や就職四季報、就職支援サイトの採用情報ページなどもチェックしてみましょう。
実際に会社を訪れる事で、数字で見る平均年齢以上に感じられるものがあるかもしれません。
風通しの良さなど気になった事は社員に直接聞いてみても良いでしょう。
IT企業の社員の平均年齢が低い!その理由とは?
IT業界では多くの企業で他の業種よりも社員の平均年齢が低いです。
「平均年齢が低い会社はブラック」なんて言われていることもあります。
しかし、平均年齢が低いからといって、長年働くことのできない企業だと判断するのは間違いです。なぜなら、企業の平均年齢が低くなる要素はさまざまあるからです。
ではなぜIT企業の社員の平均年齢は低いのでしょうか。まずはその理由から見てきましょう。
IT企業自体が比較的新しいから
IT業界は昔からあるものではなく、比較的新しいものです。
車や電化製品の製造、食品や薬品開発など他の業種を思い浮かべてみてください。
こういった業種と比べてみてもIT業界は最近という感覚がする人も多いでしょう。
比較的新しい業界なのでその分IT業界を担う人材も若い傾向にあるのです。
常にスキルアップが必要だから
ここ10年、20年のスパンで見ていくと私達を取り巻くインターネット環境は大きく変化していますね。
つまりIT業界もどんどん進化しているということです。
IT企業で働く人たちはその目まぐるしい変化に適応しなければなりません。そのためには自分自身がスキルアップする必要があります。
IT関係の知識やスキルは複雑なものも多いので若い人の方が習得するのが簡単な場合もあるでしょう。
そういったことから中高年でIT企業に転職することが少なく平均年齢が低くなるのです。
体力勝負の仕事だから
ITの会社というと毎日パソコンに向かっているので体は楽だと思われることがあります。
しかし実際にずっとパソコンに向かって仕事をするのはなかなかハードなことです。
同じ体勢でいることも多いのは体への負担も出てきます。
また長時間パソコンに向かって集中しなければならないこともあり、体力勝負の仕事といえます。
IT企業は体力勝負で若手の方が働きやすいのも、平均年齢が低い理由のひとつです。
平均年齢の低さに影響も!?35歳定年説とは?
IT企業では「35歳定年説」というものがあるのをご存じでしょうか。
日本では以前は多くの企業が60歳定年で、近年65歳に引き上げる会社が増えてきました。そんな中でIT企業はなぜ35歳なのでしょうか。
先ほどお伝えした平均年齢が低い理由のところにその訳が隠されています。
常にスキルアップが必要で体力勝負のIT企業。だからこそ年齢を重ねるとだんだん仕事がきつくなってきてしまうのです。
またエンジニアをはじめとするIT関連の仕事は経験を積んで実績を残せば高い年収を目指すことが可能です。
ただ会社としてはエンジニアの年収がどんどん上がっていくことよりも管理職にシフトチェンジさせることも。管理業務よりも制作などの現場の仕事に関わりたいという社員は転職を考えることになるでしょう。
それがちょうど30代半ばくらいのことが多いのです。
ただし冒頭で述べた通り、情報通信業全体の平均年齢が40.3歳であるとわかっている事からも、35歳で定年というのは活躍できるピークの年齢の比喩表現であると言えます。
この平均年齢が上昇傾向にある事は、前年までは30代だった平均年齢が40代に突入した事からもわかります。
IT企業の中でも社員の平均年齢が低い企業の特徴は?
IT業界全体の平均年齢は40.3歳ですが、それよりも低い企業もあります。
それでは平均年齢が低いIT企業の特徴を見ていきましょう。
エンジニアやプログラマーの仕事
エンジニアやプラグラマーの割合が多い会社では平均年齢が低いことがあります。
IT企業とはいっても様々な職種があり、比較的以前からある分野では平均年齢が40代ということもあります。
ハードウェアを扱う大手企業では年齢層が高い傾向にあるでしょう。
しかしベンチャー企業やスタートアップ企業ではソフトウェアやビッグデータのような新しい分野を扱っています。
新しい分野ということは、それだけ若手の割合が高くなりますね。
そのためエンジニアやプログラマーは平均年齢が低くなっているのです。
離職する人が多い
社員の平均年齢が低いIT企業の中には勤続年数が少ない場合もあります。
入社してから長年働き続ければ、40代以上の割合が増えて平均年齢も上がるでしょう。平均年齢が低いということはその分離職者が出ている可能性があります。
IT業界に限らず転職したら「まずは3年」と思う人も多いでしょう。
IT業界ではステップアップのための転職や起業という選択肢もあります。つまり3年で辞めるからといって、必ずしもその会社がブラックというわけではないのです。
ステップアップや起業を支援している可能性もあるのがポイントです。
未経験可としている企業も
未経験可としているIT企業は社員の平均年齢が低くなる可能性があります。
IT企業での経験がなくても、その人の能力や向上心に期待をして雇用することもあるからです。
ただしITは日々進化していくのでそれに適応する力が必要です。そのため未経験での採用は20代や30代前半くらいの若手になるでしょう。
平均年収が低いことも
システムエンジニアやプログラマーといったIT関連の職種の平均年収は460万円です。
これはあくまでも平均年収なので実際のところはもっと高い年収を目指すことも可能です。
能力やスキル、実績があれば年収1000万円ということもあるでしょう。
しかし社員の平均年齢が低い場合はまだそこまでの年収にいっていない可能性があります。
そのため平均年齢が低い企業は、平均年収も低い可能性があるのです。
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IT企業は30代が活躍!転職活動でチェックされるポイントは?
社員の平均年齢が低い傾向にあるIT企業ですが、20代後半から30代の活躍が期待されています。
それではIT企業の転職活動ではどのようなことをチェックされているのでしょう。
組織全体の年齢層が低いからこそ重要視されていることも多いです。
即戦力になるか
社員の中で若手の割合が高い会社では即戦力が求められる傾向にあります。
もともといた社員による教育や研修は時間と人件費がかかります。
それだけの時間と費用を費やして退職されるリスクを考えると企業としては即戦力となる人材がほしいのです。
そのため転職の際にはこれまでの経験やスキルをチェックしていることが多いのです。
ポテンシャルの高さ
IT企業では即戦力が求められるといわれると、未経験は採用してもらえない?と不安になる人もいるでしょう。
仕事をする上で誰だって最初は未経験から始まります。
そのため組織の中で何人かは未経験がいてもいいととらえる企業は多いです。むしろ若手を育成することも企業としては重要なことですからね。
しかし未経験であっても向いているかどうかは会社としても見極めたいところでしょう。IT業界で成長できるだけのポテンシャルをもっているかをチェックしているのです。
伸び率を考えると、やはり若手の方が有利になることが多いといえます。
40代以上のIT企業への転職は不利?
IT企業で働く社員の平均年齢は30代なので組織の中で若手が占める割合が大きいです。
年齢が上がるにつれて大変に思えてくる人が多いIT業界ですが、40代以上での転職は不利になるのでしょうか。
40代以上はこれまでこれまで多くのことを経験した分、全体を見る能力を備えている人もいます。
そのため管理職として組織を管理する立場につくことができるでしょう。
そういった意味では40代以上でもIT企業に転職できる可能性はあります。
転職の際に自分がどのようなスキルをもち、会社に貢献できるかをアピールするのがポイントです。
転職の企業選びに平均年齢は気にするべき?
先ほどIT業界の中でも平均年齢が低い会社の特徴をご紹介しました。
それでは転職の会社選びにどの程度重要視すべきなのでしょうか。
企業選びの1つの指標にしてもいい
平均年齢は会社選びの1つの指標にしてもいいでしょう。
例えば25歳の社員が5人、40歳の社員が5人いる会社の場合平均年齢は32.5歳です。
そして30歳の社員が5人、35歳の社員が5人の会社も平均すると32.5歳となります。
つまり年齢層の割合がどうなっているのかは平均だけではわかりませんね。
ただ平均年齢が32歳の会社では全体的に若手が多そうというのは想像がつきます。IT業界全体の中で平均年齢が低いのをどうとらえるかは、あなた次第といえるでしょう。
重要なのは年齢ではなく、あなたがその会社で何をしたいのかです。
平均年齢で諦める必要はない
自分の年齢よりも平均年齢が高い・低いという理由で諦める必要はありません。
社員の平均年齢が35歳だから40歳ではダメかもしれないと不安に思う人もいるかもしれませんね。
しかし年齢層が低いからという理由で応募する前に諦めてしまってはもったいないです。
年齢に関係なく会社はあなたの能力を必要としている可能性も大いにあるのです。
平均年齢とあわせてチェックしたいポイント
平均年齢の低さは離職者に関係していることもあります。
しかし平均勤続年数を公表している会社はあっても離職率を公表するところは少ないものです。
離職率が高いと会社のイメージにつながる可能性があるからです。
転職で企業選びをする時に離職率は気になることの1つではないでしょうか。
同時に、新卒採用は行われているか、採用人数なども確認しておくと良いでしょう。
これらを確認したい場合は転職相談に登録することをおすすめします。
転職エージェントが求人情報だけでなくその会社の離職率についても教えてくれます。離職率や離職の理由がわかれば会社選びの参考になるでしょう。
最後に
今回はIT企業の社員の平均年齢についてご紹介しました。
IT業界全体の平均年齢は他の業界と比べても低いです。その中でもさらに平均年齢が低いIT企業があり、転職の企業選びに悩む方も多いのではないでしょうか。
どうしてその企業の平均年齢が低いのか、離職率が高いのかなど知りたいことはたくさんありますね。
しかし企業には直接聞きにくいこともあるでしょう。そんな時は転職相談に登録することをおすすめします。
担当の転職エージェントがあなたの疑問に向き合い、知りたい情報を教えてくれます。
相談しながら企業選びをすることで転職活動の成功が見えてくるでしょう。
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