異業種からIT業界に転職する方法を紹介!志望動機の書き方や例文を転職エージェントが紹介します
IT業種未経験でIT業界への転職を成功させるのは難しいものですが、転職理由や志望動機が明確であり、採用担当者を納得させることができれば転職は可能です。未経験からのIT業界転職における志望動機のポイントや具体例、未経験者のIT転職の心構えなど幅広くご紹介します。
目次
異業種からIT業界に転職する方法
IT業界は人手不足のため求人数が多く、不況に強い上に雇用が安定しているとされています。
そのため現職の業界に不安を感じた人が未経験でIT業界に転職を考えることは珍しくありません。
しかし、非ITとIT業界の転職において、同じ仕事内容というケースがほとんどありません。
そのためIT未経験者がIT業界に転職するのは難しいといえるでしょう。
今回はIT業界に「異業界」から転職することを前提に、転職を成功させるコツをご紹介します。
事例1:事務職からプログラマーになるときの志望動機
事務職の人材はパソコンを使った業務が一通りできるため、IT業界への転職に抵抗がありません。
しかし事務職とプログラマーの仕事に共通点が少ないため、志望動機の納得性を十分に高める必要があります。
NG事例
これまで営業事務と経理事務を経験し、パソコンを使った業務には自信があります。
更に専門的なITスキルを身につけたいと思い、プログラミングの学習サイトで独学をはじめました。
学習時間の目安よりも速いペースで進んでいることから、未経験でもプログラミングの仕事ができると考えています。
こちらはNG事例です。上記の文章の場合、ITスキルとしてなぜプログラミングを選んだのかが伝わりにくくなっています。
また独学のペースが早いからといって、プログラマーとしてやっていけることの証明にならないケースもあります。
OK事例
前職では営業事務と経理事務を担当していました。
営業事務を担当していた頃は表計算ソフトでデータを管理していましたが、2年前にデータ管理システムを導入しました。
これにより事務作業が効率化され、経理事務も担当することができました。
業務を円滑にするシステムを自分でも作ってみたいと感じ、独学で簡単なアプリを作成しました。
実務経験ではありませんがプログラマーとして働く自信につながり、この経験を御社で活かしたいと考えております。
この事例は何がきっかけでプログラミングに興味を持ったかが明確に記載されています。
プログラマーとして解決したい課題も分かりやすいです。
また独学によって何らかの「もの」を作る経験をしていることがアピールできています。
【あわせて読みたい】プログラマーの志望動機についてより知りたい方はこちら!
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【あわせて読みたい】Geekly(ギークリー)を利用して転職成功した事例⇓
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事例2:アパレル店員からマーケターになるときの志望動機
志望動機の注意点で例に挙げた転職事例です。
NG事例
アパレルショップにて販売業務を3年経験しています。
流行だけでなくお客様の雰囲気に似合う商品を提案することで、多くのお客様に喜んでもらえるようになりました。
更に多くのお客様に素晴らしい体験をしていただくために、データを元にしたご提案をしていきたいと考え、マーケターを志望しました。
こちらはNG事例です。
データを元にすれば満足度が上がる、という記述に説得力がありません。
OK事例
アパレルショップにて販売業務を3年経験しています。
お客様が求める商品には年齢や性別・季節によって何らかの傾向があると感じていました。
自分なりにデータを収集し、それを元に商品のご提案をしてみたところ、多くのお客様にご満足いただくことができました。
前職は小規模な店舗であり、ご提案できる人数が限られています。
日本を代表するアパレル企業である御社にてマーケティング業務に携わることで、より多くのお客様を笑顔にできると考えております。
こちらはOK事例です。プログラマーの事例も同様ですが、転職を決めるまでに何らかの行動を起こした経験があると、志望動機として納得性が高くなります。
解決したい課題も明確であり、その企業を選んだ理由も明記されている志望動機です。
【あわせて読みたい】マーケターの志望動機についてより知りたい方はこちら!
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事例3:製造業からエンジニアになるときの志望動機
近年、生産性の向上や製品の高付加価値化が求められる製造業では、日常的にIT技術に触れる人も多いのではないでしょうか。
また異業種でありながら「ものづくり」という点では一致しているため、実体験を志望動機に活かせそうです。
NG事例
私はこれまで医療機器の製造に従事して参りました。
社内でIT化が進んだことでこの業界に興味を持ち、これまでの製造業での経験も活かせると感じております。
御社では研修制度が整っていると伺い、志望いたしました。
課題解決が得意なので、エンジニアとして御社で活躍したいと考えております。
こちらの例では、自身のスキルや考え方、どのように志望する企業に貢献できるかが漠然としてしまっています。
また、例え研修制度を強みとする企業であったとしても、それを第一の魅力としてしまうと他力本願な印象を与えてしまうため避けた方が良いでしょう。
OK事例
私はこれまで医療機器の製造に従事して参りました。
IT化が進み、日常の業務でも大きな変化への対応に追われていましたが、それ以上にソフトウェア導入による業務の効率化の仕組みに強く興味を持ったことがIT業界への転職を決めたきっかけです。
もともと生産性を高める工夫として現職でも業務フローの提案を続けており、リソースの削減に貢献しています。
そのため、自分のアイディアを活かして企画立案する機会が豊富に用意されている御社に魅力を感じています。
これまでに培ってきた課題解決思考でエンジニアとして御社に貢献したいです。
こちらの例では、興味を持ったきっかけや志望する企業の魅力、そしてどのような経験を活かして貢献できるかが具体的にイメージできているという印象を与えることができます。
エンジニアは主体的に学び続ける姿勢が求められるため、自分で考え工夫した経験があれば積極的にアピールしましょう。
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ポイントは志望動機の納得性
なぜその業界を選んだのか、なぜその企業を選んだのか。
志望動機が明確で矛盾がなく、採用担当者を納得させることができれば転職はうまくいきます。
志望動機の納得性を高めるために、以下に注目しましょう。
前職との共通点
まずは前職と目指す仕事に共通点があるか確認します。エンジニアを目指すのであれば、エンジニアの仕事内容を書き出してみてください。
ざっくりとした内容で書き、それぞれを更に細かな仕事に仕分けしていきます。
前職についても同じように書き出し、掘り下げてみましょう。一見共通点がない仕事でも、意外な共通点が見いだせるかもしれません。
共通点があれば「前職の経験が活かせると考えた」という動機につながります。
その職種で何を成し遂げたいか
エンジニアのような技術職の場合「手に職をつけるため」という志望動機に出会うことがあります。
しかし手に職をつけることが目的であれば、他の業種でも叶うはずです。
そのため、なぜエンジニアなのかが明確にする必要があります。
明確でない場合はエンジニアとして何を成し遂げたいか考えてみましょう。「◯◯を成し遂げるためにエンジニアを志望した」という動機につながります。
その会社を選んだ理由
エンジニアの転職求人を出している企業は数え切れないほど多い中で「自社を選んだ理由」は採用担当者が必ず質問する項目です。
まずは企業の公式サイトや採用ページを確認し、企業の特徴を書き出します。
できるだけ多く書き出し、他の企業にも共通する項目や自分が重視していない項目は削除してください。
残った項目はその企業だけの魅力であり、自身がその企業を選んだ理由と重なるはずです。
「他ではなく自社を選んだ理由」が明確になるため、納得性が高くなります。
志望動機の注意点
転職における志望動機は必ずしもポジティブなものとは限りません。
安定性や将来性を重視してIT業界への転職を決めた方もいるはずです。
それを志望動機として記載する人はほとんどいないでしょう。
しかしこれ以外にも、一見納得性が高く見える書き方でも避けたほうが良い志望動機があります。
限界は自分で作らない
接客業を続けていたものの、人とコミュニケーションを取ることが苦痛になり、転職を決めた場合を例に取りましょう。
「接客業は自分に向いていないので」という志望動機は避けてください。
まず接客ができないからといってIT業界を目指した理由が不明確です。人とあまりかかわらないで済む職種はIT以外にも沢山あります。
加えて、自分自身で「向いていない」と判断している点がマイナスポイントです。
「これ以上頑張ってもうまくいかないと思った」など、限界を自分で作ってしまうことは避けましょう。
業務でミスをしたときに「自分には向いていない」と判断して仕事を辞めてしまう人、という評価が下ります。
前職ではできない仕事だと伝える
例えばアパレルの接客業からファッションテック企業のマーケターを目指す場合を例に取りましょう。
どちらも流行を掴み取る仕事です。マーケターの場合はデータから販売戦略を考えます。
この場合「データを元にした提案がしたい」という志望動機は納得性が高く感じるのではないでしょうか。
しかし採用側には「前の職場でデータを取ってみることもできたのではないか」という疑問が生まれます。
自分なりにデータを取って接客に活かしてみたところお客様に喜ばれる頻度が高くなった、という事例を作っておくといいでしょう。
それを踏まえ、もっと多くの人を喜ばせたいが前職の規模では難しい、という流れに持っていくと納得性が高くなります。
前職ではできないことが叶う会社・業種であることをうまく伝えるのがポイントです。
異業界からIT業界に転職する際の志望動機
未経験者を採用すると、教育コストがかかります。
コストをかけてでも採用したい人材だと思わせることができれば未経験転職は成功するはずです。
熱意は必要ですが、熱意だけでは転職できません。熱意があれば転職に向けて何かしらの準備をするのではないでしょうか。
経験者との差を少しでも埋める努力をしているのであれば、志望動機に盛り込んでください。
IT未経験者がIT職種に転職する際の志望動機を3例ご紹介します。
OK事例とNG事例を確認し、採用される志望動機のポイントを掴みましょう。
IT業界に未経験で飛び込むための心構え
未経験可の転職求人に応募する人は、全員が未経験者とは限りません。
経験者は当然含まれますし、未経験であっても独学でスキルを磨いている人もいます。
IT業界への未経験転職においては準備が必要不可欠です。
基礎的な技術を学んでおく
プログラマーやエンジニアを志望するのであれば、何かしらのプログラミング言語について学んでおくといいでしょう。
マーケターなら最新のマーケティングオートメーションツールについて知識を得ておいてください。
求人票に具体的な開発言語や使用ツールが記載されていれば、それらを中心にして自己学習を開始しましょう。
社会人としてのスキル・マナーは引き続き必要
未経験で転職する場合、企業は学習の場を用意しています。
しかしそれはIT技術を学ぶ場であって、社会人としてのマナーを学ぶ場ではありません。
社会人として必要とされるスキル・マナーは持っていて当然です。
履歴書の記載方法や面接におけるマナーで不採用にならないよう、今一度マナーを見直しておきましょう。
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異業種からIT業界に転職するのは難しいことですが、不可能ではありません。異業種での経験が転職後の業務に活かせることを、まずはしっかりアピールしましょう。
また未経験でも活躍できると判断した根拠を明確にしておくことも重要です。非IT職種からIT職種への転職パターンは無数にあります。
前職での経験と希望職種を考慮して転職プランをご提案できるのが転職エージェントです。
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