面接で「挫折経験は?」の答え方解説!失敗談をアピールポイントにする方法は?転職エージェントが例文紹介
面接にて「挫折経験はありますか?」と聞かれた方も少なくないでしょう。この質問には意図があり、とても意味のある質問となります。質問に対して正確に答え、自身のアピールポイントを正確に理解してもらいましょう。
目次
面接で「挫折経験」を聞かれる理由
面接やエントリーシートにて「挫折経験」を聞かれることには様々な理由があります。
単に談笑として質問をしているのは極稀であり、この質問によって相手のことをより深く知ることが出来るからです。
質問の意図を理解することで、質問に対して正確に回答することが出来るでしょう。
- 今後の挫折にどのように対処するか
- どんな人生を歩んできたか
今後の挫折への対処
人間が生きている限り、様々な場面で挫折をすることがやむを得ない場合があるでしょう。
挫折と聞くと、ネガティブだったり消極的なイメージがあります。しかし場合によっては、諦めなければならない問題もあるのです。
そうした挫折経験を聞き、どういった状況で何を思い行動したかを確認する方法として質問されます。
今後企業で働くうえで、挫折をしてしまう可能性が出てきます。その際にどのように挫折に対処できるかをチェックしているといったことがほとんどでしょう。
どんな人生を歩んできたか
挫折をすることは、人によっては深く傷つくことが多いです。
前向きな人は「しょうがない。」で済むことかもしれません。しかしどちらも、辛い選択をしたということには変わりないでしょう。
そのためこの質問によって、どのような人生を歩んできたかが少なからず分かります。
人生の中で挫折をすることになった辛い選択などを聞き、その人の頑張ったポイントなどを把握するのです。
「挫折経験」を聞かれるタイミング
入社応募時の入力フォームなどでは挫折経験について滅多に聞かれません。
しかし以下のタイミングにて聞かれることが多く、タイミングによって答え方も注意が必要です。
エントリーシート
企業が用意した項目が記載されているエントリーシートの中に、挫折経験について記入する場合があるかもしれません。
また「今までの人生での挫折経験」だったり「アルバイトや学生生活での挫折経験」だったりと指定されている場合があります。
そうしたある程度の期間を指定されている質問もあるため、回答を一律にしてしまうのはよくありません。
急に質問された際に困ることのないよう回答を用意しておくのは非常に大切です。しかしケースバイケースで正確に答えられるように、いくつか回答は用意しておきましょう。
またエントリーシートを記入する際は充分な時間を設けられることが多いです。そのため自分の言いたい事をまとめ、落ち着いて記入することを心がけましょう。
面接の最中
面接の中で様々な質問をされる中の一つとして挫折経験の確認があります。履歴書に記載されている項目に対しての質問であれば、スムーズに答えられるでしょう。
しかし挫折経験のように、一時の記憶を思い出しながら話さなければならない質問は答えるのが大変です。
面接では他にも沢山の質問をされるため、面接練習を行う人も多いのではないでしょうか。その面接練習の中に挫折経験について回答する時間も盛り込めば、上手くいくはずです。
「挫折経験」の種類
挫折とは「意気込んで行なっている仕事や計画などが途中でだめになること。また特に、そのために仕事をする気力を失うこと」です。(引用:コトバンク)
人それぞれが過ごしてきた環境によって、挫折経験をした場面が変わってきます。
そのため何種類もある場面から、自分に近しいものを選んだり答えやすいものを選んだりすると良いです。
部活
学生時代や前職にて部活があった場合、大会などに出場する場合もあるでしょう。その大会などで、今まで頑張ってきた成果を発揮できなかったりするかもしれません。
そうして大会にて好成績を残せなかったりすると、挫折経験となります。
例えば病気やケガなどで思うように部活を楽しめず挫折し、退部することになった場合も当てはまるでしょう。
アルバイト
アルバイトで接客業をしていた場合、お客様からクレームを受ける可能性があります。クレームの質にもよりますが、あまりにも強いクレームとなると挫折する要素に充分なるでしょう。
非接客業だとすれば、何度もミスが続いたり怒られ続けたりすれば挫折へと繋がるかもしれません。
アルバイトを途中でやめてしまったきっかけが思い当たるのであれば、挫折経験として回答しましょう。
人間関係
人間関係で主に挙げられるのは恋愛についてです。ずっと片思いをしていた相手が他の人に好意を寄せていた場合、諦めてしまう方も多いでしょう。
はたまた振り向いてもらおうと頑張っている中で、自分にはやはり届かない存在と挫折する場合もあります。そうした青春時代などの苦い思い出も挫折経験となるのです。
他にもずっと仲の良かった友達と縁を切るというエピソードも良いかもしれません。
苦しい気持ちで決断をし、何を学んだかがよく分かるため人間関係のエピソードは好まれます。
エピソードの選び方
エピソード選びのポイントは、挫折体験を乗り越えた方法や考え方を具体的に話しやすいもの、価値観が伝わりやすいものを選ぶ事です。
冒頭で述べた通り、採用担当者は「どんな失敗をしたか」ではなく、その後の学びや頑張りを知るために質問しています。
挫折後の体験談をしっかりと話せるエピソードを選びましょう。
「挫折経験は?」の答え方
「挫折経験は?」という質問に対しての好まれる答え方があるため確認しましょう。
上手に答えられる自信が無い方も、以下に注意すれば正確に答えられるはずです。
- まずは結論から話す
- 最終的に前向きになるように答える
まずは結論から話す
社会生活において、まずは結論から先に話すというのはとても有力な方法です。
結論が分からない長話を聞き続けるほど、相手の集中力は持ちません。そのためまずは結論から話し、相手に興味を持ってもらいましょう。
また結論から話すことによって、自分がこれから話す内容も簡単に整理できます。すると結論から脱線したり、自分が何を喋っていたか分からなくなったりすることがありません。
最終的に前向きになるように答える
挫折経験についての質問に対して、エピソードをそのまま話すだけでは好ましくありません。そこでどう対処し、学んだ要素を盛り込んで結果的にはポジティブ思考となるよう答えましょう。
例えば「部活の大会で負けてしまった。」などの挫折経験について答えるとします。その後に「日々の練習がいかに大切かが分かった。」などと学んだ要素を取り入れることが大切です。
他にも挫折経験をふまえて実際に行動に移したエピソードもあれば更に魅力的な回答となるでしょう。
失敗談をアピールポイントにする方法
挫折経験の質問への回答としては、失敗談を話すことが正解です。しかし面接官が聞きたいのは単なるエピソードではなく、そこで何を学んだかなどになります。
そのため以下のことに注意して自分の良さをアピールしましょう。
- 挫折経験への対処方法を具体的に話す
- 努力した部分を強く話す
- 挫折を乗り越えて得たものも伝える
挫折経験への対処方法を具体的に話す
面接官は今後もし挫折することがあったとしても、立ち直れる人を求めています。そのため今までの挫折経験を上手く乗り越えられている方を採用したいと考えるでしょう。
なので挫折したエピソードに加えて、何を学びどう対処したかというのを忘れずに話すことを心がけてください。
しかし「前向きになれるよう心掛けた。」などは対処ではなく目標となるため注意しましょう。その場に応じて上手く対処したエピソードを選び、自分の対応力を理解してもらうことが大切です。
努力した部分を強く話す
何も努力せずにただただ諦めてしまったエピソードは挫折経験として受け入れてもらえない場合があります。
そのため頑張ったのに成果が実らず結果挫折することになった、というエピソードを話しましょう。
他にも最初は順調だった事など、始まりが良く終わりが悪い話も挫折経験となります。何に対して努力をし、その努力の度合いも分かるように話すとより効果的です。
挫折を乗り越えて得たものも伝える
努力をし挫折体験を乗り越えて得た気づきや、その後活かせた体験も添えると良いでしょう。
例えばアルバイトでお客様からクレームを受けたが改善し、その体験がより相手目線を意識する考え方につながり現職での顧客志向にも結び付いた、といったエピソードです。
プラスに切り替えた実績があると挫折体験はポジティブな自己アピール要素になります。
「挫折経験」が思い浮かばない場合の対処法
器用な人や天才肌の人は、人生においてあまり挫折経験がない場合があります。
また何事にもあまり努力をせず、これといった経験すらないという方もいるでしょう。
その場合の対処法を解説します。
対処法①自己分析で見つける
転職活動で行うスキルの棚卸しを再度見直し、時系列で遡ってみましょう。
自己分析・他己分析によって挫折体験を見つけられる事があります。
コツは外的要因と内的要因でそれぞれ分ける考え方です。
人間関係など周囲の環境変化によって生じた挫折体験は外的要因、自身で設定した目標を達成できなかったなど主体的な原因がある場合は内的要因です。
「もっとこうしたかった」と思える経験があれば、掘り下げて考えてまとめてみましょう。
対処法②ないと答える
挫折経験の質問には正直に「ない」と答えるのも一手です。もし無理して挫折経験に近いエピソードを話したとしても、的外れになってしまう可能性があります。
正確に答えられずに自分のイメージを悪くしてしまうのであれば、最初から正直に答える方が良いでしょう。
対処法③ショックを受けた経験を話す
挫折をせずとも自分がショックだと思ったことを話すのもおすすめです。
面接官は挫折経験の質問によって、悪い状況に対処できるか否かを確認したいと思っています。そのため挫折はしていなくても、ショックな事にどう対処したかという回答も間違ってはいないでしょう。
こうした回答をする場合は、「挫折経験ではないですが。」と一言添えてから話し出すとより効果的です。
「挫折経験」を答える際の注意点
挫折経験について回答する際はいくつかの注意点があります。ただ挫折したエピソードを話すだけでは面接官には響かず、自分のアピールポイントにも繋がりません。
以下に注意して正確に答えられるよう心がけましょう。
- 些細なことかつ自分の努力ではどうにもならないことなど「くだらない話」は避ける
- 落ち込んだだけで終わらせず自己アピールにつなげる
くだらない話はしない
人によって感受性は違うため、ストレスの許容範囲も変わります。
しかしどう考えてもくだらないと思われるエピソードは避けるほうが良いです。
例えば「スーパーのタイムセールを狙っても全然安い時に買えない。」といったエピソードは好まれません。なぜなら自分の努力でどうにかなる事でも無いですし、成果が実っても大したことがないからです。
安い食品を買えたら嬉しいのは分かりますが、面接官としては「だから何?」となってしまいます。
落ち込んだだけで終わらせない
自身のメンタルの強さや対応力をアピールするチャンスとなる質問です。そのため挫折経験について話す際は、落ち込んだだけでは終わらせないようにしましょう。
挫折経験があったけど負けずに自分を磨いたなどと沢山アピールすることが大切になります。
挫折経験について答える際に最も大事なのは、自分の良さをアピールできるかという点です。自分のアピールへと繋がらないエピソードは避けると良いでしょう。
なので回答する挫折経験を考える際は、まず自分のアピールしたい部分を考えると効率的です。
まとめ
- 面接での挫折経験の質問は挫折にどのように対処できるかを見られている
- どのように対処したか、どんな努力をしたかを盛り込み最終的に前向きになるよう話すと良い
挫折経験とは多くの方が日々の生活の中で経験していることが多いです。そのため回答の難易度は、挫折した場面やストレスの大きさなどには左右されません。
人それぞれの努力した点やどう向き合っていったかということが面接官に伝わることが重要となります。
挫折経験は面接やエントリーシートにてよく聞かれる質問となるため、前もって考えておきましょう。
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