面接のロールプレイングをする方法を紹介!意味ややり方のポイントは?事前準備をして転職を成功させよう
転職のために面接を受ける際、緊張してしまい、上手く質問に回答できず、十分に自分をアピールできない。それが原因で面接で不合格になるという経験をしたことはありますか。そこで今回、おすすめするのがロールプレイングという方法です。この記事では、ロールプレイングとは何か、そして、なぜロールプレイングをして面接に臨むべきか、どのような方法で実施できるかという3点に注目してポイントを解説していきます。
目次
面接のロールプレイングをして転職を楽にする
まず、面接の「ロールプレイングとは何か」を説明するために、そもそも企業はなぜ面接をするのか理解しておきましょう。
企業はなぜ面接をするのか
転職には必ず面接があります。なぜ面接をするのか?それは、電化製品の購入に似ているかもしれません。
カタログで見たデザインやスペックは気に入っても、実物を見てみないとその質感やボタンの押しやすさはわかりません。
それと同じ様に、面接官も書類選考だけでは得ることができない情報を、面接でその人と実際に接することによって取得することができます。
面接官は、いわば実物を見てその人の強みや長所を知り、いかに会社にとって有益な人材になるかを判断したいと考えています。
ですから面接の際に重要なことは、緊張せずいかに好印象を持ってもらい、自分の長所をアピールできるかということです。
面接のロールプレイングとは何か
ロールプレイングと聞くと、まず思い浮かぶのはロールプレイングゲームではないでしょうか?
ロールプレイングゲームでは、ゲーム中のキャラクターになりきって様々なミッションをこなしていきます。そのことからもわかるように、ロールプレイングとは「役割演技」をすることです。
ですから、面接の場合のロールプレイングでは、友人や家族に面接官の役をしてもらい、実際に「模擬面接」をします。実際に誰かに面接官になってもらい、準備したことを口に出す練習をしたり、雰囲気に慣れることが目的です。
面接官がするであろう質問を予想することや志望動機、自己PRを準備し、イメージトレーニングをする人は多いことでしょう。イメージトレーニングで終えるのではなく、実際に人に質問され、答える練習をするのがロールプレイングです。
ロールプレイングを実施して面接に臨む意味
では、ロールプレイングを実施して面接に臨むならどんな結果を期待できるでしょうか?その意味について考えてみましょう。
緊張を和らげることができる
面接はほとんどの人にとって緊張するイベントです。
なぜ緊張するのか? それは、失敗したくないという思いや、何を言えばいいだろうという不安があるからです。さらに、自分はどう見られているんだろうと気になってしまうことも原因のひとつです。
ロールプレイングを実施して面接に臨む意味は、そんな緊張を和らげることにあります。
なるべく本番に近い雰囲気で行うなら、何が自分の緊張の原因となのか、その要素を把握できるので事前に対処することが可能になります。
そのようにして、ほどよい緊張感の中での練習を何度も繰り返すことによって、思考や感情が慣れて、本番では緊張しすぎることはなくなります。
自信を持つことができる
本番の雰囲気に慣れるということに加えて重要なのは、自信を持つことです。
緊張しないだけでは、自分を他の人と差別化することはできません。ロールプレイングを実施することで自信がつき、自己PRや志望動機を準備した通り最大限に伝えることができるようになります。
さらに、予想外の質問をされた場合でも、同じ様な状況を何度も練習しているので、冷静に考えて答える余裕が生まれるでしょう。
もちろん、自信過剰や自慢はマイナス要素となり得ます。しかし、ある程度の自信の表れは相手を安心させるので、自信の無さを表している他の人との差別化を図るにはとても効果的です。
では、具体的にどんなやり方でロールプレイングを実施できるでしょうか?ポイントを解説しましょう。
【ポイント1】面接官の視点に立って準備する
ロールプレイングを行うとき、面接官の役を家族や友人にお願いしなくてはなりません。依頼する前に、何を質問するのか面接官の視点に立ってリストを作成してみましょう。
多くの企業で面接時に重要視する点を以下にまとめてみました。質問リストに加えて参考にしてみましょう。
第一印象は良いか?
第一印象が良いかどうかは、好感を持てるかどうかということです。しかも、それは最初の3秒で判断されるとも言われています。
初めて食べる料理が美味しいかは一口食べれば分かるように、面接官はほんの数秒であなたに対して何かしらの印象を抱き判断しています。
その判断材料となる重要なポイントは、服装、言葉づかい、態度です。
ロールプレイングの際は、友人や家族に面接のために準備した服装を見てもらい好印象か判断してもらいます。言葉づかいが硬すぎず、砕けすぎていないか、自然でゆとりがある話し方をしているかをチェックしてもらいましょう。
自分の態度は、マナーが良く敬意が現れているかも評価してもらいます。この3点に気をつけますが、これらはその場だけでできるものではありません。
普段からの人格形成や準備が必要な分野だということも覚えておきましょう。
質問に対して的確な回答ができているか?
回答はなるべく30秒以内にまとめるのが好ましいといわれています。
それ以上だと伝えたいことの要点がぼやけてしまい、何の話をしているのかが解らなくなってしまうからです。
まず、聞かれていることの直接的な答えを述べてから理由を付け足す回答の仕方を身に付けるよう準備しましょう。
コミュニケーション能力はどうか?
コミュニケーションで大切なのは聴く力です。
日本語には「聞く」という言葉と「聴く」の二つがあります。
「聴く」という言葉には「意味を理解しようとして注意深く耳を傾ける」という意味があります。コミュニケーションではこの「聴く力」が求められるので、面接官が話している時には遮らず、話し終わるまで耳を傾けることが重要です。
これには聴いている時の態度も関係しています。話している人の顔を見てうなずいたり、内容によっては真面目な顔や笑ったりすることも意識してしっかりと聴きましょう。
また、回答を求められた時には、特に雰囲気が良い面接の場合にありがちです。しかし、話しすぎて会話を独占したり、詮索するような質問をしないように気をつけましょう。
魅力のある自己PRか?
自己PRは、自由度の幅が広いため難しい部分でもあります。 自己PRで面接官は2つのポイントを見ています。
それは、あなたの強みと人柄、そして希望している人材かということ。ですから自己PRの際は、なるべく具体的に自分の長所や強みを述べるようにしましょう。
内容だけでなく、話し方も人柄を判断する材料になります。暗記したものを棒読みするのではなく、気持ちを込めて笑顔でアピールするようにしましょう。
自己PRの内容は、面接を受ける企業に合わせたものにします。
そのためには、会社についてよく調査し、企業理念や業務内容を理解していなければなりません。その上で、自分がどの様に役立つのか、セールスポイントを意識して作成しましょう。企業にとって必要な人材、希望している人材として見てもらえる確率は確実にアップするでしょう。
以上、面接官の視点にたって準備できる4つの点について解説しました。では、準備ができたら実際にロールプレイングをしてみましょう。
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【ポイント2】自分の強みと欠点を知ろう
面接官役の友人や家族は、本面接と同じようなきちんとした服装や雰囲気作りを心がけます。そして準備した質問リストに沿って面接を進めていきます。
その際に、注意して観察してもらいたいのが面接中の強みと欠点です。
自分の強みを知る
自己PRや質問を準備するにあたり、ある程度自分の強みについて知っているかもしれません。
まず、ロールプレイングを一度行ってみて準備した自己PRを披露してみましょう。それから面接官役に評価してもらい、良かった点や自分では気付いていないセールスポイントを教えてもらうようにします。
また質問や会話中、どの部分の話し方や態度に好感が持てたかもチェックしてもらいましょう。そうすれば自分の面接時の強みを知ることができます。
自分の欠点を知る
同じようにして、欠点もチェックしてもらいフィードバックをしてもらうようにします。
緊張はしているか、どんな種類の質問の答えが的確でなかったか、笑顔や傾聴ができているか。このような、態度や話し方、内容の欠点を教えてもらいましょう。
面接官役の人が気付くということは、経験ある本当の面接官はもちろん気付くということなので、素直に受け止めて改善するようにしましょう。
【ポイント3】回答練習を何度も繰り返そう
自分自身で何度も回答練習を繰り返すことは大切ですが、出来るだけ場数を踏んで緊張を無くしたいとも思うでしょう。
そのためには、同じ人にお願いするのではなく、できるだけ多くの人とロールプレイングを行うことが大切です。
このことには、予想外の質問に対応する力が身に付くというメリットがあります。自分では思い浮かばない質問や、今までとは違う雰囲気を何度も繰り返し経験する。それによって、面接という非日常的なイベントに慣れる事ができるでしょう。
【ポイント4】ストリートビューで下見をしよう
ロールプレイングを行うときにおすすめするのが、マップアプリのストリートビュー機能で企業の入り口まで何度も訪ねてみることです。
誰でも初めて行く場所には不安があります。ですから、実際に面接前に下見に行ってみることに越したことはありません。
それができない場合でも、ストリートビューで訪れて下見を済ましておきましょう。
具体的におすすめする方法は、利用するであろう最寄り駅から企業の入り口までをストリートビューで歩いてみることです。面接当日、不安がかなり軽減されるはずです。
【ポイント5】スキルアップのために客観的に振り返ろう
ロールプレイングをただ行うだけでなく、それを記録し客観的に振り返ることも大切です。
振り返ることによって問題点を洗い出し、スキルアップを目指しましょう。
客観的に見るために録画する
面接のロールプレイングを行う際は、毎回スマホ等で録画するようにします。その目的は、模擬面接での自分の姿を客観的に見て分析できるからです。
例えば、発言の際「え〜」という癖があっったり、椅子の座り方が良くない印象を与えているなど改善点を発見できるかもしれません。
さらに、改善点だけでなく長所や優良点にも気付くことができます。回答にどれほどの時間をかけたかを測ることもできるので、時間の調整の面でも役立ちます。
録画を確認したら改善点をメモしよう
録画した模擬面接を見て改善点や優良点に気付いたら、忘れず次回に活かせるようメモを取りましょう。
例えば、「椅子に座っている時の姿勢が猫背」とメモしたら、「改善点:着席中は背筋を伸ばし少し胸を張る」などの改善点を横に記入します。
こういった小さいことの積み重ねによって、好印象でマナーの良い自分に仕上げていくことができるのです。
まとめ:事前準備をして転職を成功させよう
今回この記事では、面接に臨む際にロールプレイングを行って事前準備をする方法について解説しました。
ロールプレイングを実施すれば、緊張をなくし準備した自己PRや志望動機を自信を持って発言できます。コミュニケーション能力、特に聴く力を高めたり、マナーや態度良さで好印象を与えることができます。
模擬面接によって場慣れし、本来の自分の良さを伝えることが出来るスキルが身につけることができるはずです。
それは、面接のみならず入社後のプレゼンなどにも大いに役立つことでしょう。
これらを面接のロールプレイングで行うことができれば、第一印象はおのずと好感の持てるものとなるはずです。あなたの強みや人柄、希望する人材として認めてもらうことができるでしょう。
あなたがもし転職をお考えなら、ロールプレイングをぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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