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ITILファンデーションとは?試験の難易度や合格率・受験料を解説!転職でのメリットもお教えします!

ITサービスマネジメントに関する資格であるITILファンデーションとは何なのでしょうか。今回はITILファンデーションについて、受験方法や気になる受験料、難易度、そして転職でのメリットについて解説していきます。

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ITILとは

 

何

 

ITILファンデーションについて解説する前に、ITILとは何なのかについて解説します。

 

ITシステム運用管理のフレームワーク

 

ITILはイギリスの政府機関から出されたITシステム運用管理のフレームワークを指しています。

ITILとはInformation Technology Infrastructure Libraryの略称で、ITサービスマネジメントに関する指標です。

しかし、ITサービスマネジメントという単語だけではまだ分かりにくいので次項で改めて詳しく解説します。

 

ITサービスマネジメント

 

ITシステムは現代生活において欠かせないものとなっており、生命線といっても過言ではありません。

そのため、ITシステムを安定して稼働できるように運用管理する必要があります。

この安定稼働に必要な運用管理業務の全般を指しているのがITサービスマネジメントです。

 

ITILファンデーションとは

 

地球

 

前項ではITILとは何なのかについて解説しました。

ここからはメインテーマであるITILファンデーションについて解説していきます。

ITILファンデーションとはすなわち、ITIL入門認定資格のことです。

つまり、先述したITサービスマネジメントについての知識を証明する資格ということになります。

この資格は日本国内のみならず、世界共通で認定される資格です。

ITIL入門認定資格を得るには受験が必要になりますが、こちらについては次項で詳しく解説します。

なお、ITIL入門認定資格の取得後はインターミディエート、エキスパート、マスターの順にランクアップすることが可能です。

ランクアップするためにはITIL入門認定資格と同様に試験を受けて合格する必要があります。

 

ITILファンデーションの受験概要

 

テスト

 

ITILとITILファンデーションについて解説したところで、ここからは受験料など含め、受験概要について解説します。

 

申し込み方法

 

最初に紹介するのは申し込み方法です。

申し込み方法は2通りあり、ピアソンVUEかもしくはプロメトリックのサイトを利用します。

ピアソンVUEを利用する場合、まず行うのはサイトでのアカウント作成です。

その後、ピープルサート(People Cert)の予約画面からログインし、試験を予約します。

プロメトリックの場合、サイトでIDを作成し、予約画面でログインすることで試験を予約できます。

 

受験料

 

ITILファンデーションを受験する際、どれだけの費用が必要になるのでしょうか。

ここがこの試験の難点で、費用は高いです。

1回の受験で約44000円前後の費用が必要になります。

 

問題形式及び試験時間

 

ITILファンデーションはどのような形式で問題を出題するのでしょうか。

ITILファンデーションでは4択の中から適切な回答を1つ選ぶ、四肢択一になっています。

なお、CBT(Computer Based Testing)方式を採用しているため、回答はコンピューターで行います。

出題される問題数は40問で、試験時間は1時間ちょうどです。

 

合格点及び発表

 

ITILファンデーションは正答率65%以上を以って合格とします。

つまり、40問中26問以上が正解であればいいということです。

なお、合格発表は試験が終わり次第、即時行われます。

その上で合格していた場合は、有効期限が設定されていないので失効の心配は必要ないです。

 

ITILファンデーションの難易度

 

ややこしい

 

これまでITILとITILファンデーション、及びその受験概要について解説してきました。

ここではITILファンデーションについて、気になる難易度について解説していきます。

 

合格率は非公開

 

ITILファンデーションの合格率は実は非公開となっています。

そのため、合格率が分からないことから難易度が分からないようですが、実はそうでもありません。

その理由については次項で詳しく解説します。

 

平成28年度のITパスポートの難易度から分かる

 

結果

 

ITILファンデーションの難易度は実は平成28年度のITパスポートの合格率が参考になります。

これは何故かというと、平成28年度は「ITパスポート<ITILファンデーション>」として試験が行われたためです。

ここでは合格率が公表されており、合格率は48.3%となっていました。

このことから、合格者は約半数程度で、少なくとも決して簡単ではないということが分かります。

しかし、四肢択一なので十分に対策をしておけば極端に難しいということはありません。

また、後ほど改めて述べますが、シラバス(出題範囲)も予め公開されます。

 

必要な勉強時間

 

先述したシラバス(出題範囲)ですが、試験を管理しているイギリスのAXELOSの公式サイトで公開されています。

AXELOSに公開されているシラバスには項目ごとに概ね必要とされる勉強時間が併記されており、合計すると概ね20時間前後です。

無論、業務などの関係で文字通り勉強を20時間ノンストップで行うのは現実的とは言えないでしょう。

そのため、独学なら最低でも2週間、ゆとりをとって1か月前後かけて勉強するといいです。

ただし、場合によっては短期間になるケースもあり、その理由は次項で分かります。

 

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ITILファンデーションの対策方法

 

対策

 

ITILファンデーションの対策はどのように行うのでしょうか。

ITILファンデーションの対策方法は2種類あり、研修コースの受講独学です。

対策方法次第では短期間で対策を行うことになる場合があります。

 

研修コースの受講

 

短期間で対策を行う場合によく利用されるのが研修コースの受講です。

研修コースの特徴として、研修と試験がセットになっている場合が多いことです。

コースによって、様々ですが、研修は試験を含めて2日程度で完了します。

事前学習を一通りした場合であれば1日、夜間のみであれば3日ですが、独学に比較すると短いことに変わりないです。

また、講師にはITILファンデーションの有資格者が実務経験を踏まえながら教えていくので理解が深まりやすいです。

ただし、研修コースの難点としては費用が高額になりがちな点が挙げられます。

そのため、研修コースは会社が費用を負担して社員に受講を推進することが多いです。

つまり、その会社に属していれば会社負担で受講できるのがメリットになります。

 

独学

 

ITILファンデーションの対策は独学でも十分に可能です。ITILファンデーションの対策用の参考本もあるからです。

ITILファンデーションの対策に重宝されている参考本はいわゆる黄色本と呼ばれており、ITILの基礎から応用までカバーしています。

また、章ごとのチェックテストや模擬問題も組み込まれており、ボリュームに問題はありません。

その上、会社が負担しなかった場合に研修コースではコストが高くつく反面、独学は比較的にコストが低いです。

ただし、研修コースのように必要に応じてプロに質問できないのが独学で対策を行う場合の難点になります。

しかし、ここはAXELOSに公開されているシラバスを基に、時間をかけて理解するようにしましょう。

 

転職でのメリット:企業側の視点

 

エグゼクティブ

 

ここまでITILファンデーションについて、受験概要と難易度、対策方法について解説してきました。

しかし、ITILファンデーションは転職でどのようなメリットを発揮することができるのでしょうか。

そのメリットについて、まずは採用する企業側の目線に立って解説していきます。

 

売上への貢献

 

売上や利益率の上昇への貢献がITILファンデーションの有資格者に期待されています。

ITIL入門認定資格(ファンデーション)を所持しているということはすなわち、ITサービスマネジメントについて知識があるということです。

そのため、企業はまずITサービスの品質向上から顧客満足度の向上に繋げる必要があります。

その役割をITILファンデーションの有資格者に期待しているのです。

 

ITサービスのコストカット

 

コスト

 

ITサービスマネジメントを行う上で求められる役割はITサービスの拡充だけにとどまりません。

場合によってはITサービスにかかるコストの削減も求められます。

そこでITILファンデーションの有資格者が期待されているのがこれまでのIT関連業務の改善効率化を図る役割です。

 

企業への信頼と安定した利益率の実現

 

売上や利益率の向上と同時に求められのがそれらの安定です。

そして、その安定を確実なものとするのに欠かせないのが顧客の企業に対する信頼です。

先述した2点を実現するためにITILファンデーションの有資格者にはプロジェクトの成功率を向上させることが期待されています。

 

転職でのメリット:応募者側の視点

 

候補

 

ITILファンデーションの転職へのメリットは先述した3点だけにとどまりません。

ITILファンデーションの資格を所持することは応募者側にもメリットがあります。

ここでは応募者側の視点に立ったメリットについて解説していきます。

 

ITILへの理解とスキルの証明

 

ITILファンデーションの有資格者であるということは、入門段階とはいえどもITILについて理解していることの証明になります。

つまり、ITサービスマネジメントに関する知識やスキルを証明できるということです。

そのため、実務においてエンジニアや顧客などと円滑にコミュニケーションを取りやすくなります。

なお、世界共通の資格ですので日本国外でも適用されます。

 

転職活動で採用されやすくなる

 

実際にITILファンデーションの有資格者であると転職活動で採用されやすくなります。

これは何故かというと、先述した企業側のメリットがあるためです。

なお、ITILファンデーションの有資格者であることが採用の前提条件となっている企業もIT業界を中心に多いです。

 

ITILファンデーションに合格して転職を有利に進めよう

 

合格

 

今回はITILファンデーションについて、受験概要や難易度、転職でのメリットなどを中心に紹介してきました。

ITILファンデーションの資格を所持していると先述したメリットから転職を有利に進めることができます。

まずはITILファンデーションに合格して転職活動での強みを用意し、その強みを活かせる会社に転職しましょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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