職務経歴書をパワーポイントで作成するメリットを解説!有効な自己PRの方法は?テンプレートとともに紹介
職務経歴書は、WordやExcelで作成するのが基本とされてきました。しかし近年は職務経歴書をパワーポイントで作成し、データ提出する人も珍しくありません。そこで今回は職務経歴書をパワーポイントで作成するメリットを、有効な自己PR方法を紹介しながら解説します。
目次
転職活動において職務経歴書が重要な理由
転職のために企業に提出する応募書類の中でも、職務経歴書は面接の可否を決めるうえで重要な割合をしめています。
企業の採用担当者が履歴書よりも職務経歴書を重視するのには、しっかりとした理由があるからです。
ここでは、転職活動において職務経歴書が重要な理由を2つ説明します。
職務経歴書は履歴書を補完する応募書類ではない
履歴書にも職歴欄があり、転職経験が多い応募者の場合、詳細を職務経歴書で補完しているケースもあるでしょう。
しかし本来の職務経歴書は、履歴書に書ききれない内容を伝えるものではなく、書類選考を突破して面接の足掛かりにするものです。
また採用担当者は職務経歴書に基づいて、面接時の質問を用意することも少なくありません。
そう考えると、いかに採用担当者に興味をもってもらえる職務経歴書になっているかを見極める必要がありそうです。
職務経歴書は自分のプレゼンテーション資料である
自分が望む転職を実現するためには、応募企業の書類選考や面接を突破し、内定を得なければなりません。
そのためには、採用担当者に会ってみたいと思わせる応募者になる必要があります。
そのきっかけをつくるうえで職務経歴書が大切であり、それによって自分をプレゼンテーションするのだと認識する必要があります。
職務経歴書をパワーポイントで作成するメリットとは
企業に自分をPRするとの観点で職務経歴書を見ると、WordやExcelに文字が羅列する従来のものは特徴が出しにくいと考えられます。
コンペティションなどでプレゼンテーションをする際にパワーポイントを使うのが一般的なのは、視覚に訴えるからです。
ここでは、職務経歴書をパワーポイントで作成するメリットを2つ紹介します。
採用担当者に自分を印象づけやすい
職務経歴書をパワーポイントで作成する一番のメリットは、他の応募者より採用担当者に自分の印象を残しやすいことです。
パワーポイントを作成する際にテンプレートを活用する人も多いですが、何を強調するかには個人差が出やすいと考えられます。
WordやExcelで文字を読みやすくレイアウトしている職務経歴書にはない、個性を生かせる自己PRが可能です。
面接時に自分にスキルがあることをアピールできる
転職を希望している企業や職種でパワーポイントを活用する可能性が高い場合は、自分のスキルをアピールする機会にもなります。
アニメーションなどの機能を使わなくても、見出しと本文のバランスやチャートと図解の使い方にセンスが表れます。
採用担当者が好感を抱くようなパワーポイントであれば、職歴よりも即戦力となりうることを伝えてくれるはずです。
一般的な書類より効率よくポイントを伝えられる
WordやExcelで職務経歴書を作成する際にも、原稿量や見出しと本文のバランス、箇条書きの活用などのコツはあります。
しかし、文章だけで自己PRをするのは難易度が高いのが現実です。
その点パワーポイントであれば、チャートやグラフも使いやすく、自分のアピールポイントを効率よく伝えることができます。
面接の場を自分がリードしやすくなる
中途採用の面接の場で、パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行うことはないでしょう。
しかし、一般的な職務経歴書とは異なる書類を目にしたことで、採用担当者が応募者に興味を持つ可能性は高くなっています。
「なぜ職務経歴書をパワーポイントで作成したのか」と質問されれば、それを機に面接の場を自分がリードすることもできそうです。
また、過去の実績やキャリアの変遷などをグラフやチャートで示すことで、短時間のうちに自分を理解してもらいやすくなります。
職務経歴書をパワーポイントを作成するデメリットもある
パワーポイントで職務経歴書を作成する場合は、WordやExcelでつくる時よりも書く文章量は減らすことができます。
しかし保守的な考え方の企業の場合は、パワーポイントによる職務経歴書を見て、拒否反応を示す可能性も否定できません。
非常識だと判断されると書類選考で落とされてしまうので、応募企業によって見極めが大切です。
また、パワーポイントの表現力が拙い場合も、自分の評価を下げるリスクが高まるのでおすすめできません。
職務経歴書をパワーポイントで作成するまえに形式を決めよう!
パワーポイントで職務経歴書を作成するにあたり、自分を魅力的に見せるストーリーを組み立てることが肝要です。
それを考えるにあたり、これまでの転職回数やキャリアの積み方をしっかり振り返り、形式を決めることをおすすめします。
ここでは、パワーポイントで職務経歴書を作成するためのポイントを3つ紹介します。
編年形式とキャリア形式のどちらが適切かを考える
職務経歴書には「編年形式」と「キャリア形式」の2つがあります。
「編年形式」とは新卒入社した会社から順番に、所属や経験内容を時系列に記載するものです。
一方の「キャリア形式」はこれまで自分が経験した仕事について、業務内容別に分けて記載するものをさします。
パワーポイントで職務経歴書を作成する際にも、どちらの形式にするかで、スライドの作り方が変わります。
転職回数が少なく同企業内で昇進経験がある人は、「編年形式」がおすすめです。
過去のキャリアや実績が業務で会得したスキルと深く関わっている場合は、「キャリア形式」の方が自己PRしやすいと考えられます。
自分の職務経歴を引き立てる方法を考える
転職活動の場合は、それまでのキャリアや培ってきたノウハウ、人脈が入社後の仕事のアドバンテージになることも珍しくありません。
そのため、自分の職務経歴をより魅力的に見せられるように、アピールする内容も精査するのがおすすめです。
特に未経験の業界や職種に転職を希望する場合は、それまでに培ったスキルや知識がどう生かせるのかを具体的に示す必要があります。
精通した業界がある、あるいはコミュニケーションスキル・PCスキル・語学力など、自分を引き立てるものを探しましょう。
スライド枚数には配慮が必要
転職活動において、職務経歴書は2枚にまとめるのがセオリーとされています。
その理由は1枚では自己PRが十分にできず、3枚以上では分量が多くて読みにくいこととされています。
パワーポイントの場合は1枚のスライドに入る文章量が少ないからと、枚数を増やそうとする人がいますがおすすめできません。
採用担当者が複数いて面接を行う場合、その資料をコピーする必要があるため、枚数が多いと手間をかけてしまいます。
パワーポイントであっても、伝えたい自己PRをコンパクトにまとめることを意識し、2枚に収めましょう。
パワーポイントで有効な自己PR方法とは
中途採用に応募するにあたり、書類選考時は一般的な職務経歴書を提出し、面接時にパワーポイント資料を手渡しする方法もあります。
いずれにせよ、それが自己PRにつながるよう、内容を吟味することが大切です。
ここでは、パワーポイントで有効な自己PRを行うための方法を、タイプ別に紹介します。
転職回数が多い人は経験値の高さをアピール
転職回数が多い場合は、「仕事が長続きしない人」という印象を与えるリスクを、少なからず抱えています。
その点をデメリットと感じさせないためにも、様々な職場で経験を積んでいることをアピールすることをおすすめします。
企業の規模や従業員数、勤続年数などをグラフ化したり、国内大手・外資系・ベンチャー企業と会社規模別に集約するのもよいでしょう。
そうした経験値があるからこそ、応募企業でどのような貢献ができるかをアピールすることで、自己PRにつなげられます。
様々な職種経験がある人は網羅性をアピール
大手企業で様々な部署を経験したり、勤務先によって職種が違った場合は、職域の広さと網羅性をアピールするのがおすすめです。
企業では様々な職種の人が協働していますので、それまで経験した部署や職種を円で描き、どう関連づくかを見せるのは有効です。
また、過去に経験した職種を円の中に書き加えることで、入社後にどんな役割が担えるかを可視化する効果も狙えます。
キャリア転職を目指すなら職位の変遷をアピール
キャリアアップのために転職を考えている場合は、過去の自分の職位の変遷を示すのも方法の一つです。
特に過去の勤務先で職位が高い、前職の在職期間が長く順当に出世していた場合は、入社後の変遷をチャート化するとよいでしょう。
その際、それぞれの職位で何を意識してどう努力したかを書き加えれば、業績には表れない人間性を伝えることにつながります。
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
エンジニアとして転職する際の職務経歴書のポイントとは
IT業界への転職活動は、応募企業の業態や募集している職種によって、効果的な職務経歴書の書き方が変わります。
ここでは、ITエンジニアとして転職する場合を例にあげ、職務経歴書の書き方のポイントを紹介します。
スキルと経験の両方をしっかりアピールする
ITエンジニアの中途採用に応募する場合は、職務経歴書に自分のスキルと過去の実績をわかりやすくまとめる必要があります。
システムエンジニアを例にあげると、使用してきたOSや言語、私用したデータベースなどをより具体的に書く必要があります。
未経験者であっても、ITエンジニアに生かせる経験や応募企業が参入している業界への知識をアピールする方法があります。
合わせてチームリーダーやマネージャーとしての経験があれば、それも加筆することで、採用担当者の目に留まりやすくなるはずです。
ITエンジニアの職務経歴書のテンプレート例
ITエンジニアの職務経歴書をパワーポイントで作成する際には、以下の構成要素を入れることをおすすめします。
まず過去の業績については、「業務内容」「開発環境」「習得したスキル」を、1枚のスライドにチャートとしてまとめます。
吹き出しを使って、その時に配慮したことなどを加筆すると、思いが伝わりやすくなります。
また2枚目では経験したプロジェクトやその時の職位、その結果とそこで何を得たかについてまとめましょう。
そのうえで、応募企業に入社した際にどのような貢献ができるかを記載するのが基本のテンプレートです。
困った時には転職エージェントに相談するのがベスト
IT業界はスキルもサービス内容も急速な勢いで変化しているため、採用側の企業のニーズも刻々と変化しています。
特に未経験者の異業種転職の場合は、IT業界の実情と自分の市場価値を念頭において転職活動を行う必要があります。
後悔しない転職を実現したいなら、IT業界に精通した転職エージェントに登録し、相談するのがベストです。
自分のキャリアとスキルを生かせる応募企業はどこなのかを、プロのサポートを受けながら見極めましょう。
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パワーポイントのスライドに、アピールポイントを詰め込もう!
職務経歴書をパワーポイントで作成するメリットを、有効な自己PR方法を紹介しながら解説しました。
職務経歴書をパワーポイントで作成することで、文章の羅列ではなく、視覚的に自分をアピールできる可能性が広がります。
形式や内容にも十分配慮しながら、2枚のスライドに自分のアピールポイントを詰め込み、書類選考を突破しましょう。
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