【見本あり】転職履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方を解説!書ききれない場合の対応は?記入見本や年度早見表も紹介
転職活動でまずは転職履歴書を書くことになるのですが、学歴・職歴欄を正しく書けていますか。また、書ききれなかった場合はどのように対処すればいいのでしょうか。今回は学歴・職歴欄の正しい書き方と書ききれなかった場合の対処法、年度の把握の仕方について紹介します。
目次
転職履歴書の学歴・職歴欄を書くときの基本ルール
これまで転職履歴書で記入する項目について確認してきました。
ここでは転職履歴書の学歴・職歴欄を記入するときの基本的なルールについて解説します。
日付は西暦か和暦かのいずれかで統一
転職履歴書で日付を記入する上で西暦か和暦かのいずれかで統一しましょう。
西暦と和暦が混在していては悪印象を与えてしまいます。
学歴の書き方
学歴欄を記入する際、1行目の真ん中に「学歴」と記入しましょう。
その次の行から学歴を記入するのですが、最初に記入するのは入学した高校の名前と入学年月です。
そこから最終学歴まで記入するのですが、学校名及び学部学科名は全て正式名称で記入しましょう。
なお、中退があった場合は簡潔に「〇〇の理由により中退」と簡潔に記入します。
最終学歴が大学院の場合は卒業という言葉は使わず、「修了」を用いるのがポイントです。
職歴の書き方
職歴欄も学歴欄の場合と同様に一行目の真ん中に「職歴」と記入します。
その次の行から社名、所属部署まで全て正式名称で記入しましょう。
また、部署異動や退職等があった場合はその旨も記入します。
なお、途中で社名が変わった場合、入社時の行で記入するのは旧社名です。
また、雇用形態が正社員ではない場合、社名のとなりに「(契約社員/アルバイトとして)」と記入しましょう。
その後正社員になった場合もその旨を記入することを忘れないでください。
記入が終わったら最後の職歴の下の行で「現在に至る」と記入します。
その上で最後の行で「以上」と記入しましょう。
なお、最後の行の「以上」については右詰で記入するルールがありますので注意してください。
退職理由の注意点
退職理由は「一身上の都合により退職」「契約満了のため退職」「会社都合により退職」といった決まり文句の一文で構いません。
具体的な退職理由を書いておかないと不利になる場合を除き、職務経歴書に書く、面接で伝えるといった対応で問題ありません。
一身上の都合により退職
自己都合退職、つまり自ら退職願いを届け出て退職した場合がこちらに該当します。
退職年月と「一身上の都合により退職」と書きましょう。
契約満了のため退職
あらかじめ「○月○日まで」と契約期間が決まっている派遣社員や契約社員などが該当します。
契約期間満了の日を迎えて退職しているのであれば、「契約期間満了につき退職」と書きましょう。
例えば契約延長を断って退職した場合であっても契約満了日という節目での退職であれば「契約期間満了」にあたります。
反対に契約期間より前に申し出て退職したのであれば「一身上の都合につき」となります。
会社都合により退職
会社側から労働契約を解約された事が理由の退職がこちらに該当します。
退職年月と「会社都合により退職」と書きましょう。
会社都合退職には、倒産や事業所の廃止などいくつか条件があります。(出典:厚生労働省)
賞罰の書き方
「賞罰」の賞は受賞経験の事です。
国際レベルの大会・競技での入賞、国内大会であれば優勝か準優勝が記入の対象です。
「第〇回 〇〇大会 優勝」というように記載します。
ただし、たとえ優勝していても無名の国内大会などは書かない方が無難です。
「賞罰」の罰は犯罪歴の事です。
この場合「行政罰」は対象になりません。
刑法犯の罰の場合は、「〇〇罪 懲役〇年、執行猶予〇年罰 刑期終了」というように必ず略さずに記載します。
賞罰がない場合は、はじめから項目を作らない、もしくは「賞罰」のすぐ下の行に「なし」と記入します。
転職履歴書は手書き?それともPC?
学歴・職歴欄を含め、転職履歴書の作成は手書きとPCでの作成のどちらでも構いません。
ただし、場合によっては応募先がどちらかを指定している場合があります。
この場合は応募先の指定通りに作成するようにしましょう。
職歴が書ききれないときの対応
転職履歴書を記入する際、場合によっては職歴が記入欄に入りきらなくなることもあるでしょう。
この項では職歴が記入欄に入りきらなかった場合の対処法について解説します。
職歴を1社1行に調整する
一般的には1社あたり入社と退社で2行使います。
しかし、どうしても入りきらない場合は入社と退社を1社あたり1行に調整しても構いません。
欄を節約できるだけでなく、20xx年△月△日株式会社○○入社(20xx年x月x日退社)と記入すると採用担当者としても見やすいです。
なお、あくまで正式名称で記入することを忘れないでください。
職務経歴書を併用する
先述した方法でもどうしても入りきらない場合は職務経歴書を併用するという方法があります。
職務履歴書を併用する場合は入社と退社だけ履歴書に記入し、職務経歴書には部署などの詳細情報を記入しましょう。
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転職履歴書と職務経歴書は違う
前項では職歴が記入欄に入りきらない場合は職務経歴書を併用する場合があると先述しました。
転職履歴書と職務経歴書は同じのように見えて実は異なります。
転職履歴書は主に応募者のプロフィールを確認するための書類という性格が強いです。
一方、職務経歴書では先述した職歴に加え、自己PRも詳細に記入することができます。
つまり、職務経歴書は何ができるのかを示すための書類なのです。
入学・卒業年度を正しく把握しよう
転職履歴書を記入する際、先述しあちょうに和暦か西暦かのいずれかに統一しなければいけません。
そのいずれの場合でも年度を正しく把握することは大事です。
その中でも特に手が止まりやすいのが入学・卒業年度です。
入学・卒業年度は誕生年度が分かれば簡単に把握できるので以下に年度早見表のリンクがありますので、参考にしてください。
ただし、早見表では早生まれや浪人、休学などについては想定していません。
短大卒や大学院卒の場合も同様に想定されていないのでその点にも留意してください。
学歴・職歴欄の記入見本
これまでに転職履歴書の学歴・職歴欄の書き方の解説で紹介してきたポイントをもとに実際に例文を作ってみましょう。
なお、今回は職歴が欄内に収まるという前提で例文を作成しています。
部署移動等なかった場合
最初に紹介するのは部署移動等がなかった場合の例文です。
まずは先述したように学歴から以下のように記入していきます。
2012(年) 4(月) 私立○○高等学校 入学
2015(年) 3(月) 私立○○高等学校 卒業
2015(年) 4(月) △△大学人文学部文学科 入学
2019(年) 3(月) △△大学人文学部文学科 卒業
続いて、職歴について、最初は以下のように記入しましょう。
2019(年) 4(月) 株式会社×× 入社
この後、1行下の欄で配属部署について記入します。
以下に例文を示しますので参考にしてください。
横浜支社 第2企画部 企画1課に配属
以後、配属部署が変わらなければ1行下の欄に「現在に至る」と記入しましょう。
そして、その1行下の欄に右詰で「以上」と記入するのも忘れないでください。
なお、記入欄に余白が十分にあれば具体的な業務内容も記入するといいでしょう。
または先述したように職務経歴書で詳細を書きましょう。
部署移動があった場合
続いて部署移動を伴う場合の記入方法について、例文を使いながら紹介していきます。
なお、この項では学歴欄の記入については割愛させていただきます。
2016(年) 4(月) 株式会社×× 入社
横浜支社 第2企画部 企画1課に配属
2018(年) 11(月) 北九州支社 企画部に配属
現在に至る
以上(右詰で記入)
入社当初の配属部署までは前項で紹介したものと変わりはありません。
配属部署が変わった場合のポイントとしては、転属時は管轄(支社)と部署のみを記入することです。
会社が変わったわけではないので、社名まで記入する必要はないのです。
「以上」と「現在に至る」使い分けのルール
上述の「以上」と「現在に至る」について、ルールをおさらいします。
・以上…在職中・離職中(退職済)どちらにも使える
・現在に至る…在職中のみ使える
在職中は「現在に至る」と「以上」をセットで記載します。
この場合、「以上」を下段・右詰めに記載してください。
行が足りなくなった場合は次のように最終行に詰めて書く事も可能です。
2018(年) 11(月) 北九州支社 企画部に配属 現在に至る 以上(右詰め)
離職中(退職済)であれば、最後の経歴の1行下に右詰めで「以上」と記載します。
「以上」「現在に至る」が書かれていない事だけが理由で選考に落ちる事は考えにくいのですが、職歴は採用の判断基準になる重要な項目です。
正しく記載されていない事で入社可能日に関して誤解を招く恐れがありますので、気を付けて記載しましょう。
採用担当者に好印象を残すためのポイント
転職履歴書を読んでいる採用担当者は短時間で応募者を見極めなければいけません。
そんな状況下で好印象を持ってもらうためには「読んでみよう」という気になるようなものを仕上げる必要があります。
ポイントとしては正確さは勿論、読みやすさを重視しながら記入することです。
どんなに内容が詰まっていても、小さい字で無理やり詰め込むようでは読みにくい上、マイナス評価に繋がります。
そのため、文字はなるべく読みやすい大きさに整えることが大切です。
仮に転職履歴書に記入しきれなかったとしても、職務経歴書を併用することで問題を解決できます。
また、姿勢の良い清潔感のある証明写真を使うことで第1印象はさらに良くすることができます。
転職履歴書を正しく書いて採用担当者に好印象を与えよう
今回は転職履歴書の学歴・職歴欄について、正しい書き方を紹介してきました。
基本ルールを守って書いていても職歴を書ききれなかったり、年度をうまく思い出せなくなる場合もあります。
その場合は今回紹介した対処方で対応するようにしましょう。
また、転職エージェントに相談すればさらにブラッシュアップすることができます。
採用担当者に好印象を持ってもらえる読みやすい転職履歴書で転職活動の好スタートにしましょう。
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