【徹底比較!】C# vs C!2つの言語の特徴は!?初心者はどっちを学ぶべき!?わかりやすく解説します!
プログラミング言語のC#とCには、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。名前が似ているから同じような言語と思われやすい両者です。しかし、実際は使用用途やコンパイルの方式など全く違う言語です。本記事では、両者の特徴やそれぞれの使用用途を説明して、初心者におすすめのプログラミング言語をご紹介します。
目次
C言語の特徴は?
- コンパイル方式の汎用プログラミング言語
- 実行速度が速い
- C言語を理解すると他の言語も習得しやすい
C言語とは、1972年に開発されたコンパイル方式の汎用プログラミング言語です。
コンパイルとは、実際にプログラミングしたソースコードから機械が読み取れる言語に翻訳することを言います。
コンパイルを行うことで、コンピュータの実行が容易になるため、効率の良い早い処理を行うことができるようになります。
プログラミング初心者が学ぶには不向きな言語ではありますが、プログラミングの基礎を理解したいという人やコンピュータの知識を深めたい人におすすめの言語です。
コンパイル方式の言語
先ほど、C言語はコンパイル方式の言語であること、コンパイルについての簡単な説明を行いました。ここでは、より詳しく説明していきます。
プログラミングを行う際には、始めにC言語を使い人間がプログラミングを行います。
この時に、書いたプログラミング言語は人間が読むための言語です。
そのため、そのままの言語ではコンピュータが理解することは不可能です。
そこで、人間が書いたプログラムからコンピュータが読むことができる言葉に翻訳する作業が必要となります。
このことをコンパイルと呼びます。
C言語は、処理の実行を行う前に行うコンパイル方式を採用していますが、他のプログラミング言語には実行と同時にコンパイルを行うインタープリタ方式を採用しているものもあります。
実行速度が速い!
C言語は、コンパイル方式を採用しているため、JavaやC#などの仮想マシンを利用するプログラミング言語、PHPやRubyなどのスクリプト言語と比較すると実行速度が速い特徴があります。
そのため、組み込みシステムやゲームなどの早い実行速度が求められる分野では、広く利用されています。
※組み込みシステムとは、機械や機器に組み込まれている制御を行うコンピュータシステムのことを言います。
C言語を理解すると他の言語も習得しやすい!
約1990年から利用されているC言語は他のプログラミング言語に影響を与えたため、
・PHP
・Java
・Object-C
・Python
・C++
などのプログラミング言語を学ぶ際には、C言語の技術を持っている人は比較的容易にその言語を習得できます。
C#の特徴は?
- .NET Framework上で動作する
- 複数のOS上で使うことができる
C#とは、2000年にマイクロソフト社から提供されたプログラミング言語です。
C#の名前からC言語と似ているため、C言語から派生したプログラミング言語と考える人は多いです。
しかし、実際はそうではなくC#はC++とJavaを基礎に作られたプログラミング言語です。
.NET Framework上で動作する
C#は.NET Framework上で動作するとはいっても『.NET Frameworkがなんなのかわからない!』という方が多いでしょう。
そこで.NET Frameworkについて簡単に説明します。
.NET Frameworkは、アプリケーションのプログラムを開発する環境、プログラムを実行する仮想マシン、中間言語への翻訳を行うソフトウェアです。
なぜ、中間言語に翻訳するのかと疑問にもつ人もいるでしょう。そこからまた機械語に翻訳する手間がかかりますよね。
しかし、中間言語に翻訳することでプログラムの互換性が高まるため、端末毎にプログラムを対応させる手間を減らすことができます。
複数のOS上で使うことができる!
.NET FrameworkはWindowsにしかインストールされていません。
そのため、Windows上でしか利用できないのでしょうか?
実は、『Mono』や『Mono Develop』を利用することでMacやLinuxだけでなくWiiやプレイステーション3の環境でもC#のプログラミングを行うことができます。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
C言語は何に使われているの?
- 組み込みシステムの開発
- OSの開発
- ソフトウェア開発
C言語はOSを開発するために作られた言語ではありますが、自由度が高いという特徴を持っています。
そのため、現在では広い範囲においてC言語は利用されています。
組み込みシステムの開発
C言語はコンパイラによって機械語に翻訳されるため、スペックに制限を受ける組み込み機器の開発に利用されています。
主に、プリンターや電子レンジ、エアコンなどの電子機器の動作プログラムに利用されています。
OSの開発
元々C言語はOSを開発するという目的のために作られ、それは現在でも利用されています。
OSはソフトウェアを動作させるのに必須なものであるため、最近の他の言語の影響で母数は減少しつづけていますが、現在でもソフトウェアを動作させるために必須なので重要な立ち位置の言語であると言えます。
ソフトウェア開発
Windowsに搭載しているエクスプローラーやメモ帳、MacのFinderやテキストエディットには、主にC言語が利用されています。
C#は何に使われているの?
- デスクトップアプリの開発
- ウェブサービス開発
- スマートフォンアプリ開発
- VR・MRアプリ開発
デスクトップアプリの開発
C#は基本的にデスクトップアプリの開発に利用されています。
C#には2つのGUIフレームワーク(WinForms,WPF)があり、アプリを開発することができます。
また、CUIと呼ばれるコマンドプロントで動作するコンソールアプリも開発をすることができます。
ウェブサービス開発
C#はウェブサービスやウェブサイトの開発をすることができます。
此方も2つのフレームワークがあり、シンプルな開発に向いているもの(ASP.NET Web From)や複雑な開発(ASP.NET MVC)に向いているものがあります。
スマートフォンアプリ開発
C#では、AndroidやiOS,Windowsアプリの開発を行うことができます。
また、それぞれのプラットフォームの共通部分を共有できるため、生産性の向上に期待できます。
Unity(ユニティ)と呼ばれるゲーム開発ツールでは、C#でプログラムを書きゲームアプリの開発ができます。
この分野では、広く利用されているため参考書なども多く存在するため、初心者にもおすすめできます。
さらに、対応しているOSも多くAndroid,iOS,Windows,Mac,Linuxに対応しています。
VR・MRアプリ開発
C#では、最近話題のVR・MRアプリの開発をすることができます。
VRの例をあげると、Playstation VRのようにHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をユーザーが被ることでその中で仮想空間を構築するものです。
また、MRは現実世界に仮想空間を複合させたもののことを指します。具体例としてはHoloLens,Magic Leapなどがあげられます。
MRではVRと違い、ゴーグルを着用してジェスチャーや音声、視線を利用して操作を入力します。
C言語とC#の違いは?
上記にC言語とC#のそれぞれの特徴を説明しました。ここでは、具体的に2つの言語の何が違うのかを説明します。
C言語はコンパイラ方式、C#は.NET Framework上で動作します。そのため、C言語はC#より実行速度が比較して高くなります。
しかし、C#はJavaを元に作られているため、C言語と比較してプログラミングの難易度は低くなります。
C言語は他の言語より歴史が長く、プログラミングの基礎を学ぶに向いている言語だと言えます。
それに対してC#はWindowsと相性が良く、会社などの業務用のプログラムに利用されています。
また、C#は構文のエラーを直ぐに指摘してくれるため、初心者にやさしいという特徴があります。
プログラミング初心者はどっちを選んだらいいか?
これまでに、C言語とC#の特徴やそれぞれができることについて説明してきました。では、実際にどちらをプログラミング初心者は選んだらいいのでしょうか。
おすすめは、C#です。
おすすめする理由としては、C#の開発にマイクロソフト社のVisual Studioという開発環境があり初心者でも簡単に開発に取り組むことができます。
さらに、Visual Studioは有償でリリースされていますが、一部機能を制限した無償のバージョンも存在します。
他にも、C#は企業で使われるアプリケーションでよく利用されているため、学んだことを活かせる機会がC言語と比較して多いのが魅力です。
C#はJava、C、C++と似たプログラムの形をしているため、他の言語を学ぼうとした際でも、C#での経験を活かしやすいです。
勘違いしやすい「CC」表記
「C#やC++などの言語があるんだから、CCもあるのでは?」と思うC言語・C#入門者もいるかもしれません。 しかし、CCという言語はないので注意しましょう。 なお、UNIXではC言語をコンパイルする際、GCCコマンドではなくCCコマンドを使う場合もあります。ただ、先に述べたとおりCCコマンドというのはプログラミング言語ではありません。
C言語・C#を学ぶ場
C言語やC#などを学ぶには、いくつかの方法があります。 この項目では、C言語・C#を学習するためにおすすめな方法についてご紹介しましょう。
- インターネットの情報で学習する
- 参考書で学習する
- プログラミングスクールで学習する
インターネットの情報で学習する
C言語・C#はメジャーな言語なのもあり、扱っているエンジニア・プログラマーは数多くいます。 そのため、ネット上にはさまざまな情報が溢れており、中には初心者向けのサイトも存在します。 「C言語 入門」「C# 入門」などで検索してみると、初めてC言語に触れる人でもわかりやすいサイトを見つけることができるでしょう。 なお、C言語・C#は日本語情報もマイナーなプログラミング言語と比較して多いので、学びやすい言語といえます。 ただ「C」と検索した場合、意図する検索結果が表示されない可能性ががあります。 「BCC(ブラインドカーボンコピー)」や「TO」など、メールアドレスの宛先・送信・返信に関する使い方や知識が検索に引っかかる場合、BBクリーム・CCクリームなどファンデーションについての記事が検索上位に表示される場合も。 「クリームにはさまざまな役割があり、日焼け止めとしてのカバー力が…」「CCクリームを下地に使うと、透明感が増して肌が美しく補正され…」「全員受信で受け取ったメールを1人だけに返信したい時は…」「送信先の相手が面識のない取引先の場合、上司の場合…」など、化粧品の役割やビジネスメールについてのページを閲覧する必要はないため、C言語について学びたいなら「C言語 学習」「C言語 入門」などで調べると良いでしょう。 マイナーなプログラミング言語について検索をかける場合、英語ページを表示させる必要があるので「C言語」と日本語で検索するのは推奨できかねますが、C言語・C#はメジャーな言語なので日本語で検索をかけても問題ありません。
参考書での学習する
市販されている参考書でもC言語・C#を学ぶことはできます。メリットは自分のペースで学習でき、正しい情報が記載されていること。 注意点としては、手順どおりに確認しながら記述したにも関わらず、参考書どおりの動作ができない時もあるということです。 自分の置かれた動作環境・マシンのスペック、微細なミスなどさまざまな原因によってC言語の学習につまづいてしまう可能性があります。 そうしたトラブルが発生した際、参考書など独学で勉強し続けるのが困難になることもあるでしょう。
プログラミングスクールで学習する
プログラミングスクールのメリットは、講師の方々にいつでも質問できる環境が整っていることです。 C言語・C#を勉強している最中に何かトラブルが起こったとしても、講師にそれを報告・情報共有すれば、トラブル解決の糸口を見つけられるでしょう。 なお、多忙な方や自分のペースで学習をしたい方向けにオンラインでの学習環境を準備しているスクールもあります。
まとめ
- C言語はコンパイル方式のプログラミング言語
- C#は仮想マシン(.NET Framework)上で動作するプログラミング言語
- C言語は組み込みやOS開発で、CEはアプリケーション開発でよく使われている
- 初心者が学習するならC#がおすすめ
本記事は、C言語とC#の2つのプログラミング言語について紹介しました。
名前が似ているため、同じような言語と思われがちですが、実際は使用用途や特徴など全くことなる言語です。
大学などでは、C言語やPythonを学んでいるケースが多いようですが、本記事でも説明した通りプログラミング初心者におすすめの言語はC#です。
初心者にとってプログラミングはどの言語であっても決して簡単なものではありません。
しかし、それを習得することで今後役に立つ機会が来るのではないでしょうか。
\ IT転職のプロが無料でサポート! /
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事