人工知能とロボットって何が違う?その違いや、使われ方について紹介します!
人工知能とロボットの違いが気になる方は多くいるかと思います。そこで実際にどういった違いがあるか説明します。また、現在、人工知能とロボットが多くのサービスに活用されています。2つの違いだけではなく、具体的にどこに導入されているのかもご説明します。
目次
人工知能とロボットって何が違う?
実は定義が定められていない分野
人工知能とロボットについて説明していきます。
まず最初にその違いについてですが、実は明確に定義されていません。そもそも比べる対象ではないのです。
定義が曖昧なため、ここでは一旦、人間に当てはめてイメージして頂くと次のようになります。
・【ロボット】は人間でいう【体】のイメージ
・【人工知能】は人間でいう【脳】のイメージ
人工知能とロボットの違いを簡単に説明すると自ら思考するかしないかの違いです。
・人工知能の場合:データを読み取り独自で一貫性を持たせ、単体で答えを導き出す
・ロボットの場合:プログラムされたコードや計算で定型的に答えを導き出す
人間の手を都度加えず、思考する。つまり、独自で学習していき答えを導き出すかしないが大きな違いといえます。また、近年ではロボットに人工知能を搭載させようとする動きもよく見ます。
人工知能とは
人工知能とはその名の通り、人工的に作られた知能のことを意味します。
あらゆるパターンを独自に学習して、その結果を踏まえた上で自動処理を行えるようにプログラミングされています。質問やその場で出された状況下で答えを導き出すために、膨大なデータから情報を選定して抽出したデータを組み合わせて1つの答えにしていきます。
この過程が人間の思考する状態と似ているため、人工的な思考をする知能を持ったロボットとして「人工知能」または「AI」とも言われます。
つまり、受け身ではなく自分で考え答えを出す。思考型コンピューターと言えるでしょう。
人工知能に求められること
人工知能は、人間が行う思考をAIにおこなってもらうことを目的としています。主な目的としては下記2つが挙げられます。
【人間にできない思考】
膨大な量の計算や複雑な事象の場合、人間の脳やキャパシティーでは正確な答えを出すのが難しい場合があります。
ですが、人工知能であれば蓄積された膨大なデータから思考して答えを導き出すことができます。
【人間の生活サポート】
人間の思考を行う必要がある単純作業も人工知能を活用すれば、自動で作業を進めることができます。
この場合、人間が行うよりよりムラなく判別できるかもしれません。
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ロボットとは
ロボットとはプログラムされた計算の元で動く機械のことです。プログラミングされた動きや答えや動作しか行うことができません。逆にいえば、プログラムした動きは正確にこなしてくれます。
ロボットは人工知能とは違い思考しないコンピューターであるため、知能を使って新たなものを生み出すことはできません。
受け身でありプログラミングされた計算や行動でしか機能しないため、非思考型コンピューターと言えるでしょう。
人工知能とロボットのこれから
ロボットは人々の期待とともに長年開発されてきました。
ロボットに人工知能をプラスすることで、できることの幅が広がり開発速度も加速していきています。今やビジネスから生活まで、ありとあらゆるものが人工知能とロボットが関わってきています。
幅広い分野に応用可能である人工知能とロボットは数え切れないほど溢れています。そんな現代を支えるIT技術の中から一部を抜粋してご紹介します。
活用事例
人工知能
例として以下4つを挙げて説明します。
・自動車の自動運転
・コールセンターサポート(チャットボット)
・検索エンジン
・投資分野
【自動車の自動運転】
自動運転してくれる車のことです。本来は人の手で運転する所を、人工知能を活用して安全に車を走行するように作られています。
車の運転では歩行者や信号機、標識や雪や、雨といったトラブルを認識して、車に内蔵されてた人工知能が自動的に対処してくれるシステムになっています。これにより、事故の削減が期待できます。
【コールセンターサポート(チャットボット)】
有名どころでいうとWindowsのCortanaやMacのSiriもチャットボットの一種です。
始まりはコールセンターのサポート役として、テキストでやり取りができるチャットの機能でした。それを人工知能と組み合わせ、自動で動いて対応してくれるロボットが「チャットボット」です。
「Siri」や「Cortana」は、そこに音声を追加したハイブリット機能のサービスです。また、チャットボットを基盤にレストランの電話対応を可能にしたサービスも登場しています。
電話対応はまさしく人工知能がないとできない対応があるため、実用的かつわかりやすい具体例かと思います。
【検索エンジン】
Googleという検索エンジンがありますが、検索エンジン最適化という様々な要素から独自に判断し、検索結果の順位に表示する記事を選定するシステムがあります。
これも人工知能の活用例としてとても分かりやすい例と言えるでしょう。
【投資分野】
他にも様々な分野で期待されていますが、現在開発中の優れたサービスが人工知能を導入しています。
5Gの永久気体とともに人工知能はこれからも活用されていくと予想されます。また、人間に変わり感情に左右されていた投資分野でも活躍が期待されています。
すでに話題になっている投資サービス「WealthNavi」では、自動的に投資資金を管理し運用してくれる人工知能を活用したサービスです。
ロボット
例として以下3つを挙げて説明します。
・医療ロボット
・介護ロボット
・産業用ロボット
【医療ロボット】
遠隔操作で離れたところから医者に手術してもらうことができます。プログラムされた正確な動作をしなければいけないため、ロボットにしかできない活用法かもしれません。
【介護ロボット】
介護では歩けなくなった老人を移動させる際、パワースーツを装着することで女性でも軽々と持ち上げることができます。
このように、正確に安定して同じ動作を行う活用法ではロボットが活躍してくれます。
【産業用ロボット】
自動車製造では車のパーツをひたすらつけたり、食品製造ではひたすら梱包したり、食べ物を作ったり、同じ動作を何千回も行うことができます。
人工知能とロボットの組み合わせで実際に活用されている
人工知能とロボットのハイブリットになっているものが続々登場しています。
例をあげると、飛行するロボットでは飛行時のバランス制御システムを人工知能が行い、飛行するロボットをプログラムされた機能で制御して手動でコントロールします。
これがドローンです。
このように人工知能とロボットの長所を組み合わせることで、多くの分野で対応可能となります。今後多くの分野で活躍が期待されるのは間違いないでしょう。
人工知能とロボットのこれから
日常生活に浸透してる人工知能やロボットはこれからも進歩していくでしょう。SFの世界はもはやVR/ARで実現しつつあります。
車の自動運転も現実的になっており、実用化を待つだけとなっています。今やスマートフォンは一人一台が当たり前の時代です。そのスマホこそ人工知能とロボットの集大成ともいえる技術が凝縮されていると言えるでしょう。
IT業界が世界を回していると言っても過言ではない現在では、今後もビジネスの先駆けとして面白い未来を見せてくれるはずです。
最後に
現在では最新技術が様々な分野に適用されてきています。
アイディアの掛け合わせで新たな便利サービスが続々と出ています。人工知能とロボットで新たな常識を作り上げていくことが予測できます。
時代の流れにおいてかれないように、IT機器やサービスを上手く活用していきましょう。
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