最近注目されている「XR」って何?その意味やXRを取り扱うサービスについてご紹介します!
皆さんはXRという言葉をご存じでしょうか。多くの人は世界的に有名なあのスマートフォンをイメージする人が多いかもしれませんが、それではありません。しかし間違いなく言えることとしては、XRはこれからの社会のスタンダードになるということです。今回はそんな夢のあるXRについて紹介していきます。
目次
XRとは?
XR(クロスリアリティ)は、「Cross Reality」の略で、身近になりつつあるVRやAR、最近注目されているMRといった技術の総称です。
VRとARを組み合わせたゲームなど、複数の技術が融合しているサービスもXRと呼びます。
そもそもXRの特徴はどういうものなのか気になる人も少なくないはずです。
現実と仮想の融合
VRやARなどの技術は、一見同じようで実はかなり異なります。
- VR(仮想現実):仮想の世界に入り込む
- AR(拡張現実):現実空間に仮想世界を重ねて投影する
- MR(複合現実):現実空間と仮想世界を融合させる
- SR(代替現実):過去の映像などを目の前で起こっているように見せる
どの技術も現実と仮想を融合させることで、新たな体験を生み出しています。
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なぜ今XRが盛り上がっているのか
なぜXRがこれほどまでに注目され、市場規模が拡大されているのでしょうか。理由を見てみましょう。
デバイスやソフトウェアの進化
4Kや8K相当の高画質な映像が見られるディスプレイや立体音響の開発が進み、これまでには実現できなかった臨場感を体験できるようになりました。
また、小型化・軽量化によりデバイスの利用シーンが拡大しています。
5Gの本格始動
昨年より日本の大手携帯通信サービス会社が、次世代通信技術である5Gを本格始動しました。まだ全国的ではないものの、順次そのエリアは拡大されています。
この5Gによって通信速度やデータの転送量は大きく向上するため、VRをはじめとする大きなデータのやり取りが可能になります。
新型コロナウイルスの拡大
コロナ禍では、遠隔コミュニケーションが求められるようになり、XRを活用したリモートでの業務遂行やイベント開催の需要が高まりました。
「外出制限」によりバーチャルオフィスの需要が増加し、バーチャルオフィス市場は2020年度には前年度比6.4倍の3億2千万円に成長。2025年には95億円にまで成長する見込みとなっています。
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XRでできること
仮想世界に入り込むのは難しい?
ほんの少し前までは、VRはかなり高価なイメージがありました。しかし最近では、リーズナブルな価格でVR機器を手に入れることができるようになりました。
さらには自分が持っているスマートフォンでも、手軽にVRを体験することができるようになりました。
一足先にVRを取り入れたゲームなどのエンターテイメント界隈では、もはやVRはゲームだけではなく、映像コンテンツやメタバースとしても定番になっており、さらなる体験をもたらしてくれるものとなっています。
現実と仮想の境目はもう無い?
現実世界から仮想の世界へ行くことは、ほんの数年前までは夢のまた夢とされていました。
それこそ、映画やアニメなどのフィクションの世界での話、というのが当時の常識でした。しかしVRの登場によって、現実のものとなっていきました。
そして現在、VRをはじめ多くの技術がビジネスなどとして注目を浴び、そして私たちの生活においても活用され始めています。そうした動きから、現実と仮想の境目が実はもうないのではと考える人も徐々に増えているのです。
XRのある生活:エンターテイメント編
エンターテイメントは新時代へ
VRが誕生して間もないころは、一部の会場などのごく限られた場所でしか体験できないものでした。
しかし現在は、そんなVRを手軽に体験できるようになっています。VRゴーグルとして有名なOculusやHTCといったメーカーが、リーズナブルな価格のVRゴーグルを生み出したことをきっかけに、庶民との距離はぐっと縮まりました。
そしてそれに呼応するかのように、Youtubeをはじめ、多くの映像コンテンツサービスでもVRの提供を始めました。
ARについてもVR同様一気に定着しています。特にポケモンGOは、普段の何気ない散歩を一気に楽しくさせました。そして最近では、そんなポケモンGOに感化されるように、様々なARゲームが登場するなど、現実世界をさらに面白くさせています。
HADOから始まった新たなる次世代スポーツ
XRによってもたらされた変革は、スポーツの分野でも起きました。HADOをはじめとするゲームもまた、ARなどの技術から生まれた新しいスポーツです。現在では世界大会が開かれたり、チームが多く誕生するなど、まさにスポーツ競技の一つとして定着しつつあります。
HADOの特徴としては、スポーツでありながらもまさにゲームのようなスタイルです。特にHADOから派生して誕生したX-Ballという競技は、選手はもちろん観客の応援によって、戦いを有利に進めることができるアイテムを使用できる、という特徴があります。出場する選手だけでなく、その選手を応援するファンもまた、ある意味この競技の選手の一人なのです。
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XRのある生活:産業編
文字通りのバーチャルオフィス
バーチャルオフィスというものを皆さんはご存じでしょうか。日本でもそのようなサービスは行われていますが、日本の場合は住所を定めるためのサービスとして知られています。一方でアメリカは、まさに文字通りのバーチャルオフィスを、XRを使って生み出しました。
アメリカの不動産会社であるeXp Realtyという会社は、何と社員のほとんどがバーチャルオフィスに出勤しています。本社やいくつかの支店などは実際に存在しているものの、そこはほとんど人がいません。そのため、社員のほとんどは他の社員と実際に会うことはないようです。
ものづくりをXRで支える
何か新しい技術などを取り入れるにあたり、ある問題がどうしても出てきてしまいます。
それは、その技術についてわからないことがあったとき、誰に聞けばよいのか、という問題です。社内にその分野に精通している人がいれば問題ありませんが、決してすべての会社にそのような人がいるとは限りません。
カメラなどでおなじみのキヤノンは、XRでものづくりを支えるサービスを始めました。そのサービスも部分的なものではなく、ものづくりのすべての工程をまとめてサポートするというものです。こうしたサポートがあるだけで、XRはより早く浸透されることでしょう。
XRは希望を加速させる
今回は最近注目を集めているXRの意味や、実際に用いられているサービスなどについて紹介してきました。
SFが現実に
一昔前のアニメなどでは、2000年頃は車が空を飛んでいたり、手をかざすだけで突然画面などが出てくるなど、まさにSF映画でありがちな描写がされていました。そして2021年現在、そんな空想上の描写が徐々に本当のものとなりつつあります。
残念ながらかざすだけで突然画面が出てきたりすることはまだありませんが、空飛ぶ車については既に開発が進んでいます。そしてXRの技術によって、だんだんとその空想に現実味を帯びてきています。かつて描かれていた未来の姿に現実社会が追いつくのももはや時間の問題です。
最後に
XRに関する市場は今後拡大する、ということを最初の部分で述べましたが、当然それは転職にも影響を与えます。転職先としてそのような職種が増えることはもちろん、転職活動そのものが大きく変わる、そんな可能性もあります。
情報の先取りというのは、どうしても個人で行うにはかなり難しいものです。そうした旬な情報を取り入れるためにも、転職エージェントを利用することはかなりおすすめです。今後需要が拡大しそうな情報を、転職エージェントを使って仕入れるというのも、転職活動においては最適な方法の一つと言えることでしょう。
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