チャットボットの有名企業8選!AIチャットボットの導入事例や特徴を転職エージェントが解説します
AIの普及により、顧客から企業への「問い合わせ」にチャットボットを導入するケースが増えています。電話やFAXの時代からインターネットの時代に突入し、時間を問わずに疑問が解決できるチャットボットは顧客満足度を上げる大きな要素といえるでしょう。チャットボット分野への転職を希望している方はぜひ押さえておきたいチャットボットの有名企業5社とそれぞれのサービスの特徴を紹介します。
目次
チャットボットは当たり前の存在に
AIの普及やコロナ自粛によりユーザーや社内でのIT問題など様々なシーンで「問い合わせ」に追われる事業者様が多いと思います。
この「問い合わせ」に対する問題を、チャットボットを導入することでAIによって解決する事業者様が近年増えています。
いざAIを導入して「お問い合わせ」の簡略化をしたいと思っても多くの企業がチャットボットの導入サービスを行なっています。
そのためどこで導入したらいいかわからなくなる場合もあります。
そこで今回、チャットボットなどAIを扱う有名企業を5社紹介させていただきます。
チャットボットの分類
一口にチャットボットと言っても種類があります。
まずは搭載されたAIが学習したデータを元に最適解を提示する「AI型」と、あらかじめ設定されたシナリオに沿って進行する「シナリオ型」です。
さらに5つに分類します。
FAQ型チャットボット
質問の意味を理解して、蓄積されたデータから適切な回答を返すのがFAQ型です。データが蓄積されるほどに精度が向上するため、利用頻度が高いほど問題解決率が改善するのが特徴です。
機械学習型・辞書型と呼ばれるものが当てはまります。
選択肢型チャットボット
選択肢型チャットボットは、あらかじめ用意されたシナリオをベースに会話を進めます。ユーザーは選択するだけという手軽さが魅力です。用意したシナリオ以外には進まないため、誤った情報の提示も防ぐことができます。
処理代行型チャットボット
ユーザーから提供された情報をもとに、その後の処理段階を代行します。
例えばヤマト運輸のLINEアカウントです。ユーザーはLINEで手軽に再配達の依頼ができ、配達員は精査された指示通りに配送を行うことで、顧客満足度の向上と業務にかかるコスト削減を同時に実現しました。
配信型チャットボット
配信型チャットボットはユーザーとの会話が目的ではなく、決められたタイミングで情報発信を行います。
メールマガジンと同様に感じますが、ユーザーの行動を分析して配信先や配信方法を検討する段階を担ってくれるため、より効果的に活用できるというメリットがあります。
雑談型チャットボット
ユーザーとの会話を目的としているのが雑談型チャットボットです。ユーザーの疑問に回答するのではなく、広く声を集めて品質向上や企業のブランディングに役立てます。
その代表例が日本マイクロソフトソフトのAI「りんな」を搭載したローソンの「あきこちゃん」です。ユーザーは雑談を介して商品を知るため、双方向のマーケティングを可能にしています。
チャットボットベンダーの分類
AI搭載のチャットボットも、AIエンジンが「自社開発」か、他社製品を利用する「OEM」に分けることができます。
自社開発AI
自社で開発したAIを取り扱っているため、精度を向上させられる強みがあります。チャットボットベンダーのカオスマップでも最も多くの企業が存在します。
月額20~40万円の企業が多いようです。
他社OEM
自社でAIエンジンを持っていない企業です。ただしコールセンターが母体になっていたり、チャットボット周辺領域を持つ企業の場合だと独自の強みを持つ場合があります。
参考月額は10~40万円です。
AI非搭載(シナリオ型)
シナリオ型チャットボットは、商品が限定されている場合に活用できます。問い合わせ対応のみに特化したものであれば月額5000円~5万円程度のサービスが増えています。
問い合わせ対応のみでなく、「マーケティング支援」の領域をカバーするものでは、その精度により月額数万~30万円程度と幅があります。
店舗や宿泊施設などで問い合わせから予約まで完了できる「インバウンド対応」も同様です。
海外のチャットボットの有名企業
OpenAI
ChatGPT
ChatGPTは、2022年11月に公開された話題のチャットボットです。
できることは主に3つあります。
・会話
・表計算ソフトの関数やプログラミング言語の記述
・小説、脚本の執筆
リリース後5日でユーザー数は100万人を突破しました。2023年2月7日現在、ユーザー数は1億人を突破しており、注目度の高さがうかがえます。
OpenAIに多額の出資をしてきたMicrosoft社は、検索エンジン「Bing」や「Word」に搭載することを検討しているようです。
Bard
Googleは、2023年2月にChatGPTの対抗馬として「Bard」を公開しました。
Google検索に組み込むことを目標にしており、まずはテストユーザー向けに提供を開始しています。
会話する感覚でAIに質問をすることができ、それに対してAIがビッグデータを用いて自然な回答をしてくれます。
日本のチャットボットの有名企業
株式会社ジェナ
hitTO
チャットボットはユーザーへの問い合わせ以外に社内業務の問い合わせにも使えます。
その中でもhitTOは社内業務の問い合わせに特化したチャットボットでそのシェアはNo.1を誇っています。
hitTOの売りは以下の3点です。
・誰でも使いやすい管理画面であることで現場担当者でも安心して運用ができる
・AIによる自動学習機能がついているため使えばつかうほど回答精度が増す
・これまで200以上のプロジェクトを支援してきた実績があるので裏付けと安心がある
導入後のAIはそのままではなくAIの自動学習に加えてデータの追加や編集を現場の担当者が行えるようにします。
問い合わせ回数や解答精度を見える化する機能があるため安心して運用することができます。
チャットプラス株式会社
チャットプラス
チャットプラスはAI搭載型のホームページ運営者向けに特化したチャットボットです。
現在のホームページによるユーザーからの問い合わせ方法は電話、もしくはメールが主流ですが、そのいずれも対応に時間がかかることや手間が多くあります。
そこで、チャットプラスをホームページに導入し運用することで電話やメールより早くユーザーの問い合わせに対応しコスト削減も期待できます。
導入方法が非常に簡単なのもチャットプラスをオススメする理由の1つです。
導入する際にはアカウントに専用のタグが発行されるので、そのタグをチャットプラスを導入したいページにコピペするだけです。
誰にでも使いやすいインターフェースなので初めてチャットボットを導入される担当者も初めて利用するユーザーも簡単に利用できます。
株式会社リコー
RICOH Chatbot Service
RICOH Chatbot Serviceはユーザーからの問い合わせに特化したAI搭載型のチャットボットです。
特徴的のははその簡単な導入方法です。RICOH Chatbot Serviceは普段使っているExcelでQ&Aを作成するだけで使用できます。
もちろん、全く1から担当者がそのQ&Aを作る必要はありません。
製造や小売り、医療や人材採用など業種や業務ごとに想定されるQ&Aのテンプレートがあらかじめ用意されております。
そのテンプレートを編集・追加するだけで簡単に導入できるのが魅力です。
株式会社イーネットソリューションズ
Magic Insight for Chatbot
Magic Insight for Chatbotはプログラミングの技術がいらない・誰でも簡単に導入・運用ができるAIを搭載したチャットボットです。
最も大きな特徴は1つのchatliersで複数のチャットボットを自由に作成できる仕様です。様々な利用シーンに合わせてデザインの変更ができ、カラフルな対話対応を可能にしています。
Magic Insight for Chatbotの利点として、ブラウザで簡単に作成、導入が出来ることです。
さらに画像リストやリンクもセットでリスト表示できる回答リストも備えているので扱う担当者にも利用するユーザーにも優しい特徴があります。
AI基盤にはWatosonAssistantが採用されているので人が話す言葉のみならず問い合わせによる複雑かつ高度な会話フローにも対応できる力があります。
そのためユーザーのあらゆるニーズに対応し、且つAIによる学習機能でより精度の高い回答が出来るようになるため顧客満足度にも繋がっているのです。
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
COTOHA Chat&FAQ
ITのコミュニケーションAIといえばエヌ・ティ・ティ・コミュニケーション株式会社は選択肢から外せない有名企業でしょう。
もちろん、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーション株式会社のチャットボットCOTOHA Chat&FAQはとても優秀なチャットボットです。
通常、チャットボットはAIによる学習と回答データ、グーグルなどの検索エンジンなどを基にユーザーからの問い合わせに対応します。
しかし、COTOHA Chat&FAQの場合エヌ・ティ・ティ独自の検索エンジンを利用し問い合わせに対応することができるAIチャットボットです。
チャットボットがユーザーの問い合わせを解決できなかった場合でもオペレーターにつなぐ際、事前に情報を確認しておくことが出来ます。
仮にチャットボットが解決できなかった場合にオペレーターへの引継ぎが可能なのは、COTOHA Chat&FAQならではの機能です。
事前学習不要&多言語対応
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーション株式会社独自の検索エンジンを使用しているため事前の学習が不要です。
それにも関わらずAIチャットボットの問い合わせへの回答精度は高性能となっています。
対応言語が日本語以外にも英語・スペイン語・ポルトガル語・ロシア語・多言語に渡っているので多国籍ユーザーがいる場合とても便利なチャットボットです。
また、ユーザーへの問い合わせをスピーディーかつ正確に対応できることで業務効率が格段に上がります。
更にユーザーからの問い合わせが増えても対応できるAIシステムなので、売り上げの向上につながる事例も多数あります。
そのためインターネットを使った事業ではなくてはならないAIシステムになのです。
モビルス株式会社
mobiConsole(モビコンソール)
モビルス株式会社は、コミュニケーションをサポートするAIソリューションや製品サービスを取り扱っています。
そのためユーザーへのお問い合わせに導入するに適したチャットボット学習プラットフォームがあります。
mobiConsoleの大きな特徴はチャットボットの学習プロセスをモビルス株式会社が独自にシステム化したことです。
さらに、AI化したことでチャットボット自身がPDCAを回し、学習する最新のプラットフォームが特徴でもあります。
まとめ
以上でチャットボットの有名企業を紹介させていただきました。
チャットボットの導入をいざ検討しても実際どういうものかわからなければどの企業を選べばいいのかわからなくなってしまいます。
どの会社も独自性があって棲み分けがなされています。
実際に自分がどういう運用をされるか検討しながら、最適なチャットボットを使用すれば今よりきっと課題の解決はすすみます。
合わせてチャットボットのみではなくご紹介したmobiconsoleを導入することで、より管理しやすくなるでしょう。
業務の作業効率を高めていくことが出来るのでこの記事が参考になれば幸いです。
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