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コスメマーケットのIT技術導入について解説!顧客満足度や最新の動向は?エージェントが事例とともに紹介

デジタルメイクアップミラーやAIパーソナルカラー診断など、IT技術を活用したサービスを続々と打ち出すコスメ業界。なぜコスメメーカーはしのぎを削ってIT技術を導入するのでしょうか?サービス内容や顧客満足度を具体的な事例からご紹介。コスメ業界の今後の動向についても解説しましょう。

IT技術導入を次々と打ち出すコスメ業界

 

従来の対面型サービスのノウハウとIT技術が融合したカウンセリングは今やスキンケアの常識です。

各コスメメーカーでは新たなサービスにAI(人工知能)などIT技術の導入を開始しました。

近年のコスメマーケットは差別化と生き残りをかけたサービス競争がますます激化しています。

コスメメーカーが打ち出したサービスとその顧客満足度はどれほどなのでしょうか?

コスメマーケットのIT技術導入について最新の動向なども詳しく解説しましょう。

 

 

コスメマーケットのIT技術導入

 

 

まずはIT技術が導入された当初と現在を比較しながらサービスの変化を解説していきましょう。

 

IT技術導入当初のコスメカウンターでは

 

コスメ業界のIT導入は2000年初頭、まずは大手のケネボウや資生堂が先陣を切って導入しました。

しかし当初のIT技術は顧客情報と商品の‟管理のみ”で活用していたのです。

当時の店頭ではおもにビューティアドバイザーが顧客の悩みを聞きます。

そして顧客ごとの悩みに応じたメイクテクニックや化粧品を提案していきます。

その際コスメカウンターでは商品を手に塗り実際の香りや使用感を確認できる「ハンドデモ」。

またアドバイザーによる提案商品を使用したメイクアップの実演「タッチアップ」を行います。

つまり対面の「強み」を活かしたサービス提供の場にIT技術の導入はなされませんでした。

 

スキンケアの‟常識”となった肌診断

 

しかし近年ではビューティーアドバイザーはIT技術を用いたカウンセリング(肌診断)を行います。

顧客それぞれが抱える肌の悩みを聞くと同時に現在の肌の状態もチェック。

肌解析によってこれまで分からなかった隠れシミや水分量、シワの深さまでもが一目瞭然です。

さらに解析データから今後の肌状態までもが「シミュレーション」により知ることができます。

これら解析情報を基にひとり一人の肌に合った最適なスキンケアや化粧品を提案していくのです。

従来の対面型サービスにIT技術を導入したことで、美容クリニック同様のサービスが可能になりました。

このようにカウンセリングに基づいた的確なスキンケアは今や「常識」だといえます。

 

 

IT技術が独自サービスの可能性を広げる

 

IT技術の発展と共にスキンケア用品や化粧品もインターネットで購入できるようになりました。

それまでは対面接客の強みを活かしたサービス提供で顧客を獲得できたコスメ業界。

近年は他との差別化を図るべくIT技術による「独自のサービス」を提供しなくてはいけません。

このことからコスメメーカーのIT技術を導入したサービス競争はしのぎを削るものになっています。

そんなコスメ業界の最新サービスからIT技術の動向を見てみましょう。

 

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コスメブランド国内初導入の「MemoMi」

 

 

大手メーカー「カネボウ」の子会社、株式会社エキップは国内で初めて「MemoMi」を導入しました。

デジタルメイクアップミラー「MemoMi」はスマートミラーに映るメイクの実演動画を記録します。

メイク後に動画を見ながら詳細なアドバスを貰えるほかメイクに使用した商品の確認も可能です。

さらに「MemoMi」で録画した動画は顧客のスマートフォンに転送できます。

これにより顧客はいつでも好きな時に動画を閲覧しTwitterやFacebookなどSNS共有も可能です。

以下にて「MemoMi」のIT技術を詳しく見てみましょう。

 

「MemoMi」のIT技術

 

「MemoMi」はアメリカ「MemoMi Labs Inc.(ミモミ)」によるソフトウェアサービスです。

同社は世界初精巧で忠実なデジタル画像のソフトウェアプラットフォームの提供に成功しました。

最先端IT技術が可能にした「MemoMi」の主な機能をまとめます。

 

・あらゆる角度・距離からリアルタイムで視点補正を行う

・屋内外の照明環境に左右されない照度補正機能

・高精度な録画と再生機能(画面分割・速度調整が可能)

・23インチの高精度タッチスクリーンを搭載

・Wi-Fi機能付きでスマホなどの端末に動画送信が可能

・「ModiFace」を使いメイクのシュミュレーションができる(オプション機能)

・ミラーとして使わない時はデジタルディスプレイになる

 

このように「MemoMi」はスマートミラー上部の高機能カメラで動画を撮影するだけではありません。

その最大の特徴はハードでは無くソフトウェアという点です。

これによりios(アップル)やアンドロイドなど様々なデバイスで活用できます。

 

「MemoMi」の顧客満足度

 

コスメマーケット向けに設計された「MemoMi」は顧客とコスメブランドの強力な繋がりを実現します。

海外では顧客満足度の向上と差別化にポイントを置いた小売店を中心に導入が拡大。

欧米やヨーロッパを合わせたおよそ21のブランドで使用されています。

日本ではカネボウの子会社にあたる「エキップ」のブランド店数か所に導入しました。

同ブランドの美容クリームを使った「マッサージ法」と共に商品の認知度満足度も向上中。

店頭でビューティアドバイザーから習ったマッサージを自宅でも手軽に復習できるため好評です。

 

 

IT技術導入で幅広い顧客ニーズに対応

 

 

富士フイルムではスキンケアシリーズの「ASTALIFT(アスタリフト)」 を展開しています。

「アスタリフト」は「インフォーカス」や「フラロッソ」など製品ラインアップを拡大中の人気シリーズです。

そのためライトユーザーから常連のコアユーザーまで顧客のニーズは細分化しています。

これにより富士フイルムは銀座直営店のリニューアルオープンを機にIT技術を導入しました。

新店舗のカウンセリングとサービスにおけるIT技術を見てみましょう。

 

セルフで気軽に立ち寄れる1階フロア

 

全3階からなる新店舗の1階はおもに新規客やライトユーザー向けのフロアです。

「見て・触って・体感」するフロアはスキンケアからサプリメントまで全製品を自由に試せます。

また同フロアにはユーザー自ら肌診断(カウンセリング)ができるタブレットを新たに導入。

IT技術の導入が可能にした「体験型のセルフサービス」を充実させています。

 

“最適”を知りたい人向けの2階フロア

 

1階フロアで興味を持った人は2階でより詳しい商品説明やサービスが受けられます。

日頃のスキンケア方法やユーザーの肌の状態がわかる「クイックカウンセリング」。

また2階フロアの目玉として測定能力値が正確な「3D肌画像診断装置」(要予約)を設置。

隠れシミの分布やシワの深さなどさらに詳細な肌診断が可能です。

これらの計測データを基にビューティアドバイザーが最適なスキンケアを提案します。

 

3階フロアはじっくり体感のサロンスペース

 

3階フロアはコアユーザー向けの体感サロンスペースになります。

「ASTALIFT(アスタリフト)」を使用したフェイシャルトリートメントを実施。

ユーザーごとの悩みに対応したコースとサービスで同シリーズをじっくり体感できます。

 

顧客満足度のエリア拡大も

 

自由に触れて「知りたい」その場ですぐに「試したい」など多様化してきた顧客のニーズ。

トレンドや世代を考慮したユーザーごとの提案は従来の接客ノウハウだけでは困難です。

あらゆるニーズに対応し接客向上を図るためにもIT技術の導入は必要不可欠といえます。

今後も良質な接客につながるIT機器を積極的に導入する方針の富士フイルム。

地方店舗へのIT技術導入も視野に入れ顧客満足度の向上を図っています。

 

 

AIを活用した 「パーソナルカラー診断」

 

 

オルビスや資生堂など大手コスメメーカーが展開するAIによる「パーソナルカラー診断」。

プロの診断をスマートフォンで気軽に受けられることから日本でも大変人気です。

こちらではORBIS(オルビス)の「パーソナルAIメイクアドバイザー」について解説しましょう。

 

「パーソナルAIメイクアドバイザー」のAIについて

 

オルビスの「パーソナルAIメイクアドバイザー」は『ORBISアプリ』のコンテンツです。

アプリ起動後、自撮りするだけでAIがパーソナルカラーの解析を実行。

ユーザーごとに異なる肌色や血色からその人の個性を引き出すカラーを導き出します。

人の感覚さえも学習するAIの診断結果は監修者のパーソナルカラーリストも驚くほどです。

プロの対面による診断結果と比較してもその精度は90%を超えます。

 

「パーソナルAIメイクアドバイザー」の顧客満足度

 

「パーソナルAIメイクアドバイザー」は童顔などの顔タイプやフェイスプロポーションも考慮します。

それらの情報を基に全64通りから詳細な解析結果を導き出すのです。

また季節やシチュエーションに応じたカラーとメイクテクニック。

それらのメイクに最適な商品も同時に提案してくれる優れものです。

オルビスによると「ORBISアプリ」のダウンロード数は200万以上にもなります。

また診断回数も100万回を超え診断をきっかけに会員になる人も多数いました。

このことから「パーソナルAIメイクアドバイザー」の顧客満足度の高さが伺えます。

 

 

事例からわかるIT技術導入の動向

 

デジタルメイクアップミラー「MemoMi」と「パーソナルAIメイクアドバイザー」をご紹介しました。

双方は別のアプローチに見えますが、どちらも顧客に「まずは試してもらう」ことが前提です。

IT技術を活用してより多くのユーザーが気軽にコスメブランドにアクセスできる環境を整えます。

そして商品やブランドの認知度向上と良質なサービスでユーザーの継続利用を促すのです。

また「MemoMi」のようにSNS共有ができれば、ユーザーによる外部へのブランド紹介も簡単になります。

この様により多くのユーザーを獲得することがコスメブランドの成長に大きく関わるのです。

このことからもコスメマーケットのIT技術導入はさらに活発化することでしょう。

 

 

コスメ業界は最先端IT技術で発展する

 

 

これまで店頭ではトレンドや世代別に応じた提案、観光客を相手にできる語学力が求められました。

IT技術導入はそんなビューティアドバイザーの顧客対応力接客向上にも繋がります。

もはや美容クリニックと同様のサービスが可能になったコスメ業界。

今後は最先端IT技術も積極的に導入され私たちの生活へも浸透していきます。

IT技術の進化はコスメマーケットを活性化し上質なサービスが誕生することでしょう。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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