FinTech開発のエンジニアに必要なスキルを紹介!求められる人材は?エージェントが年収・求人を解説
最先端の技術を駆使することで、新しいサービスを生み出し社会に貢献するFinTech。今回はそんな魅力的なFinTech業界のエンジニアになるために必要なスキルや、求められる人材・求人について解説します。
目次
FinTech(フィンテック)とは
FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
すなわち、ITを駆使して新しい金融サービスを生み出す技術のことを指します。
例えば、スマートフォンでキャッシュレス決済をする仕組みや仮想通貨なども、フィンテックから生み出されたサービスです。
近年では、金融サービスがまだ普及しきれていない発展途上国でも注目されはじめ、さまざまなスタートアップ企業が動き出しています。
FinTech企業のサービス内容
国内のFinTech業界では、身近なものでは実際にどのようなサービスが提供されているのかをご説明します。
クラウドファンディング
ITをツールにして融資を受けるサービスとして、クラウドファンディングが挙げられます。
このサービスは、ある目標を掲げた会社や個人に対して、インターネット上で不特定多数の出資者から資金提供が受けられる仕組みです。
たとえば、商品の開発や本の出版、アーティストやスポーツ選手などのサポート、医療支援などさまざまな方面での活用事例があります。
そして、クラウドファンディングには購入型・寄付型・投資型といった種類があり、多様なニーズに応えているのも特徴です。
起案者・支援者ともに手軽に始められるため、クラウドファンディング市場は伸びており、資金調達方法として定着し始めています。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい人と貸したい人を結ぶ融資仲介サービスです。
そのため、融資型クラウドファンディングに分類されます。
銀行の定期預金よりも利回りが高めで、低金利な現代においては魅力的な金利で運営されています。
また、融資を受ける側に返済能力があれば創業年数などを縛らないなど、融資審査を柔軟に行っている点もメリットです。
オンライン決済
ITを利用してキャッシュレスで支払いが完結する仕組みがオンライン決済です。
事業者側は、明細や売上の管理の手間が軽減されるなど、管理が簡単かつシンプルになるのが特徴です。
消費者側は、オンライン決済をすることで支払いフローが手軽になるメリットがあります。
ネットショッピングや定期購入の支払いなどでは欠かせない決済手段となっています。
送金サービス
このサービスはアプリなどを使用して銀行口座を経由せずに、企業・個人間で送金・受取ができるものです。
24時間365日いつでもどこでも精算処理ができ、銀行を経由した場合にかかる振込手数料が軽減されます。
また、個人から個人へお金を送るサービスに手数料が発生しないのもユーザーのメリットで、魅力でもあります。
基本的には銀行口座がなくてもスマホやパソコンさえあれば、誰でも簡単に送金でき、非常に便利なツールです。
仮想通貨
仮想通貨とは電子データで取引され、インターネット上で使用できる通貨です。
銀行振込とは違い、匿名で取引できる仕組みになっており、手数料も安く少額から手軽に投資ができます。
また、特定の国による政治的介入を受けることがなく、取引データも暗号資産内にすべて記載されるため、改ざんや不正ができないのが特徴です。
海外でもかなり普及が進んでおり、将来性があるとされています。
FinTech業界に求められる人材は
FinTechは新しい技術であるため、幅広い種類のサービスがビジネス展開されています。
そのため、最先端の技術の知識や、それを利用する力が求められる業界です。
そして、どの企業を対象にしてどのような技術を取り入れられるかを検討できる、ITエンジニアが特に必要とされています。
最先端の知識が必要となると、金融業界しか経験していない方にとっては高い壁があるように思えますが、そのようなことはありません。
FinTechは新しい業界のため、新しいサービスを模索しています。そこで、金融関係の知識が豊富な人材の意見が非常に重要になるのです。
また、金融機関がFinTechに注目し始めたため、Web系のエンジニアやマーケティングを経験した人材も求めています。
さらにフィンテック企業は、提供しようとしているサービスの顧客側のニーズや意見を知るため、他業界を経験した人材を求めることがあります。
よって、自分の経験が生かせるサービスを開発している企業であれば、転職しやすくなるといえるでしょう。
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FinTech企業に入るために必要なスキル
続いては、FinTech企業に入るためにはどのようなスキルが必要なのか、転職に有利になるスキルをご紹介させていただきます。
プログラミングスキル
FinTech企業のシステムエンジニアになるために必須なのは、プログラミングスキルです。
使用する言語は主にCOBOL・C#・JAVAなどが挙げられ、最低限理解できるようにしておくべきだといえるでしょう。
AI(人工知能)の知識
FinTech企業の多くは、金融業務にAIを活用するサービスを生み出しています。
たとえば金融機関が融資する際には融資を受ける側の審査が必要ですが、その基準となる信用度スコアをAIが算出する技術もAI活用例です。
他にもさまざまな場面でAIが活用されているため、AIの知識を持つ人材は非常に価値が高くなるといえるでしょう。
セキュリティの知識
近年、目まぐるしくシステム環境は発達し多様化しています。
それに伴いセキュリティ攻撃も複雑化してるため、セキュリティ対策は非常に重要です。
仮に自社がセキュリティ攻撃を受けた場合、瞬時に対処しなければなりません。
そのため、企業はセキュリティの知識がある人材は必要不可欠であるといえるでしょう。
UX設計の知識
開発したサービスがユーザーの人気をつかめるかどうかは、UXの設計にかかっているといえます。
センスが良いか、商品やサービス購入までは分かりやすいかといった、ユーザ目線で設計することは非常に重要です。
せっかく良い商品を提供していても、デザインが悪いと顧客の目に留まらないことも考えられます。
そのため、UX設計の経験・スキルがFinTech企業には評価されるといえるでしょう。
ブロックチェーン
ブロックチェーンは、主に仮想通貨の取引において安全性を保つための基盤技術です。
ネットワークに接続した複数のデバイスでデータを共有することで、データの改ざん防止を実現しました。
仮想通貨は国や企業が管理していないため、ブロックチェーンはなくてはならない技術です。
また、ブロックチェーンは非常に優れた技術であるため、今後は仮想通貨以外の分野でも応用され、新しいサービス開発につながるでしょう。
金融業界の知識
金融の知識は必須ではありませんが、FinTechの特性上金融サービスをIT化することが求められます。
金融業界の知識があれば、金融企業側の切り口で開発を進めることができます。
そのため、金融に関する知識は非常に重宝するといえるでしょう。
FinTech企業に求められる人材
FinTech企業へ転職するという事は、新規の事業に取り組むベンチャー企業やスタートアップ企業へ転職するといってもいいでしょう。
そのため、求められる人材は知的欲求が盛んであり、世の中の情勢や最新情報に敏感であることが求められます。
さらに日々目まぐるしく状況が変わっていくスタートアップ企業では、変化することが苦にならず挑戦し続けられる人材であることが重要です。
また、金融業界では、小さな不具合やシステムのトラブルは命取りになりかねません。
それを支えるためには、臨機応変に対応できる柔軟性が必要になります。
FinTech業界の将来性
今、注目を浴びているFinTech業界は、人々の暮らしを便利にするためさまざまな技術を生み出してきています。
ですが、それでも日本は欧米と比べるとFinTechのサービスの発展が進んでいません。
そのため国内の企業も欧米に追いつこうとする動きが高まると考えられます。
また既に顧客がついており、信頼のある大手IT企業各社もFinTech事業の開拓に力を入れはじめ、その関連技術の需要が増えています。
このような大手IT企業が金融サービスの開発をすることで、FinTechの市場成長が助長されています。
また、資金調達と投資の増加やインターネットの普及が進むことも、市場が大幅に拡大すると予想される理由です。
そして、金融庁や日本銀行などでもFinTechに強い人材を求めていることから、FinTech業界は将来性があるといえるでしょう。
FinTech企業の求人・年収
FinTech業界は将来性があることが分かりましたが、年収については求人をみると300万円から1,000万円といったところです。
金額にはかなり幅がありますが、管理職の場合に高収入になる傾向があります。
管理職ではない場合や、入社して間もない場合はそこまで高収入とはいえません。
ですが、昇格し管理職クラスになれば高収入がねらえる業界です。
まとめ
ITを駆使し、新しい金融サービスを生み出すFinTech業界は、さまざまなビジネスを展開し始めています。
そのため、今後ますますの成長が予想され、大注目の業界といえるでしょう。
そんなFinTech業界のエンジニアを目指すには、エンジニアとしての基本的な知識や柔軟性、向上心が必要です。
また最新の技術に敏感で、何事にも挑戦する姿勢があることも大切な要素です。
努力次第では高額な年収も狙え、さらには社会貢献につながるサービスを提供できるなど、魅力的な面がたくさんあります。
これから転職を考えている方には、是非検討してもらいたい業界です。
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