マーケティングテクノロジーとは?2020年のトレンドを解説!転職エージェントがカオスマップを紹介
様々な〇〇テクノロジーという技術が台頭する中で、マーケティングテクノロジーのことはご存知でしょうか。当コラムではマーケティングテクノロジーについて2020年のトレンドをカオスマップとともに解説していきます。
目次
マーケティングテクノロジーとは
マーケティングテクノロジーとは何を指す言葉なのでしょうか。
カオスマップとともに解説いたします。
ツール総数は7000以上
デジタル時代が到来している今、大きな注目を集めているのがマーケティングテクノロジーです。
マーケティングテクノロジーとは、マーケティング領域で役立つ、あらゆるツールやソリューションの総称です。
セールスフォース・アドビ・マルケトなどのマーケティングテック企業の名前は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
世界には7000以上のツールがあるといわれています。
ここでは、最新のカオスマップを見ながら2020年のデジタルマーケティングのトレンドを解説していきます。
掲載企業が昨年より1.3倍に増加
参照するカオスマップは、アンダーワークスが発表した「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN」2020年版です。
国産も海外産も含め、日本で利用できる1234種類のマーケティングテクノロジーが16のカテゴリに分類されています。
掲載企業は2019年から1.3倍も増えており、マーケティングテクノロジーの盛り上がりが見て取れます。
網羅性が高く俯瞰できるカオスマップ
同社は4年前からこのカオスマップを公開しており、マーケターならずとも毎年チェックしておきたい内容になっています。
ちなみに、もともとカオスマップは米国のスコットブリンガー氏が、全世界のツールやソリューションをまとめたのがはじまりです。
アンダーワークスがこれを参考に日本でも整理し社外にも公開しはじめたのです。
主要なサービスが網羅されており俯瞰できる仕様になっています。
コロナ禍でイベント管理ツールに注目集まる
様々なイベントが行われる中で「イベントを管理するツール」や「イベントに使用するツール」等のツールが日の目を浴びるようになりました。
本章ではそれぞれ実例を交えて解説していきます。
トラフィックの急増に強いイベントハブ
まずは、新設された「イベント管理」のカテゴリを見ていきましょう。
コロナ禍の影響で、多くのリアルイベントが中止に追い込まれ、代わりにオンラインイベントが台頭してきています。
これを受けて、ウェビナーなどのイベント管理ツールがトレンド入りしています。
イベントハブは、チケットの提供・決済・セミナー終了後のアンケート実施など、イベント運営に必要な基礎機能が揃ったシステムです。
スマホやパソコン、タブレットなどあらゆるデバイスから、秒速で数百万件のイベントを取り込むことができます。
トラフィックが急激に増えても、フレキシブルに対応できるのが強みです。
イベントやウェビナーの参加者データが分析できるため、データドリブンな判断と決定につながります。
イベント開催前から、来場者と出展企業のミーティングを設定できるのもポイント。
参加率を上昇させる施策が打てるでしょう。
利用者の多いZOOM
利用者が最も多いのはズームです。
社内のオンラインミーティングで様々な企業に活用されていますね。
操作慣れしたユーザーが多いため、ウェビナーの運営に活用すると主催者・参加者ともにストレス無く使うことができます。
その点が支持を受けて利用が拡大しています。
7786万人以上のユーザーにアプローチできるSNS広告
普段私たちが日常的に使用しているSNSにもマーケティングテクノロジーが含まれています。
どのような形で紛れているのか確認してみましょう。
利用者のすそ野が広がっている
次に広告について見ていきましょう。まず注目すべきはSNS広告です。
フェイスブックやツイッターなどSNSの利用者は増加の一途をたどっています。
2019年末時点で、SNSのアクティブユーザーは国内のみで7786万人と推計されています。
利用者のすそ野も広がっていることから、SNS広告は効果の高い広告だとあらゆる企業が見るようになりました。
名刺管理ツールと連携するEight Ads
さて、そんな中で精度の高いターゲティングを実現しているのがEight Adsです。
EightはSanSanが運営する名刺管理アプリです。
名刺の写真を撮るだけでAIが情報を解析し、社名・個人名・住所・メールアドレスなどを登録してくれます。
こうして獲得した情報をもとに、Eight Adsはインフィード広告を配信しているのです。
インフィード広告とはタイムライン上に通常のコンテンツと同じ見た目で表示する広告のこと。
自然な形で配信されるのでクリックされる確率が高まります。
名刺管理ツールのEightを無償で提供し、属性・業種・従業員規模の情報を大量に獲得するというスキームが優れています。
このデータがあるおかげで、ターゲットを絞り込んで狙い撃ちできるようになるというわけです。
データドリブンな判断が求められるようになっている
既存の広告に対してもマーケティングテクノロジーは影響を及ぼしています。
どのように変顔していっているのか参考にして、ご自身の技術がどのように活かされているのかを知りましょう。
Googleが買収したLooker
データ分析のカテゴリで押さえておきたいのは、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールのLookerです。
グーグルが巨額の資金を投入し買収したことで一躍有名になりました。
海外のスタートアップ企業がこぞって使っており、日本でもメルカリなど注目株のIT企業が導入していることで知られています。
リアルタイムで高度なデータ分析が行えるのに、エンジニアでなくとも直観的に操作できるUIが多くの企業に支持される所以です。
SlackやAWSなど様々なアプリケーションとの連携も可能です。
事業を推進する上で、データに基づいた意思決定が求められる場面が急増しています。
特別な技術を持つスペシャリストやアナリストだけがデータを読み解けばいい時代は終わりました。
経営陣や社内のキーマンがデータドリブンな判断を行えるよう、「より分かりやすく」進化したソリューションがLookerです。
TVCMの効果測定を可能にしたノバセルアナリティクス
オフラインの広告も、分析が可能になっています。
ラクスルの「ノバセルアナリティクス」は、テレビCMの効果測定が行えるツールです。
これまでテレビCMの効果測定は難しいといわれていましたが、そこにあえて切り込んだソリューションです。
ノバセルアナリティクスは、CM放送後に、どれだけサイトのアクセスが増えたかを広告種類別にすぐに可視化してくれます。
視聴率をもとに推しはかるしかなかったテレビCMですが、このツールを使えばWEB広告と同じように効果検証ができるというわけです。
利用すれば、広告宣伝費の最適な分配を行うことができるようになります。
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マーケティングオートメーションとは
昨今様々なものが自動化していく中でマーケティングも自動化できるようになってきたのです。
本章ではマーケティングの自動化について具体的な事例を踏まえて解説していきます。
One to Oneコミュニケーションが可能に
データ管理のカテゴリにある「マーケティングオートメーション」についても触れておきましょう。
読んで字のごとくマーケティングを自動化するツールです。
活用すれば、対象顧客がどれだけ多くともパーソナライズした「One to One」コミュニケーションを実施できるようになります。
マーケターが行う作業も自動化し膨大なタスクをスピーディーに処理する役割も担っています。
5,000社以上が導入するMarketo
Marketoは世界で5,000社以上が導入しているマーケティングオートメーションのツールです。
SEO対策に適したランディングページがつくれる他、顧客を絞り込んでメールキャンペーンを実施する機能もあります。
特別な技術が無くても、Marketoでは簡単に配信用メールが作製できます。
メール配送先の顧客を細かくセグメント分けし、最適なメッセージを送ります。
アクションを起こした後は顧客を温度感で分類し、それぞれの階層に最適なメールを配信。
ナーチャリング(育成)を行っていくことができるのです。
日本に最適化されたソリューションSATORI
国産で知名度が高いマーケティングオートメーションのツールも見ておきましょう。
日本に最適化されているソリューションはマーケターにとっても使い勝手がいいものです。
12億円の資金調達をおこない、事業の拡大に取り組んでいるのが純国産のSATORIです。
既存顧客の育成や関係強化を行うだけでなく、リードを獲得したり購入意欲が高くなった顧客に対し自動的にアプローチを行うことができます。
同社は「あなたのマーケティング活動を一歩先へ」のミッションを掲げており、マーケティングへの真剣さが見て取れます。
グローバル展開に向け、翻訳をサポートするツール
コロナ禍で国境をまたいだやり取りは落ち着いていますが、オンライン上ではむしろ活発化しています。
グローバルな展開が進む今、翻訳支援ツールも注目しておきたいところです。
Trados StudioはイギリスのSDLという企業が販売しているツールで、人が行う翻訳をサポートします。
これまでに翻訳した文をデータベースに登録すると、翻訳する時には自動で翻訳メモリを呼び出すのです。
翻訳のスピードと正確性向上に役立ちます。
人が手作業で行う翻訳を支援するTradosに対して、機械翻訳を行ってくれるのがWOVN.IOです。
ECサイトで海外向けに商品を販売する企業が増えています。
こうした大量の翻訳が必要な際に便利な、後付け可能な多言語化ソリューションです。
38言語に対応しており、1万2,000サイト以上が導入しています。
経営判断の精度を上げるマーケティングテクノロジー
データの優位性に多くの企業が気づき、マーケティングテクノロジーの導入に取り組むようになっています。
今や5~10のツールを使っている企業はザラで、中には100以上のツールを組み込んでいる企業も見られます。
こうしたソリューションを使いこなせるかどうかが、経営判断の精度に関わってくるようになりました。
世界には7000ものマーケティングテクノロジーのツールがあるといわれていますが、これらを解析できる人材は圧倒的に不足しています。
ツールそのものが「誰でも使いこなせるように」進化してきてはいます。
ですが、理解して事業に組み込み、他のツールと連携させて全体を構築するスキルは今後も高く評価されるでしょう。
実現させたいゴールは何か、そのために最適なマーケティングテクノロジーのツールは何かを探索し、実装していってください。
高速でPDCAをまわす必要があります。あらゆるサービスを俯瞰できるカオスマップを活用するのが有効です。
まとめ
マーケティングテクノロジーのことがご理解いただけましたでしょうか?
IT業界はこれからも一番伸びてくる業界という見通しの中で、マーケティングテクノロジーは大切な業種の1つだといえます。
この業界への転職に役立てていただければ幸いです。
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