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不動産テックの注目企業5社を紹介!各分野や取り組み事例について徹底解説

不動産関連業務にテクノロジーを活用する不動産テック。業界を牽引する注目企業5社とともにその取り組み事例をご紹介します。不動産テックのサービス分野や役割についても徹底解説していきます。

不動産テックの注目企業5社とその取り組み事例を紹介

 

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不動産関連業務にテクノロジー(Technology)を活用する不動産テックは、すでに多くの不動産企業が取り入れ、実践しています。

すべての物事でIT化が進んでいる中で不動産テックと活用することで、ユーザーの利便性向上が図れるのが大きなメリットです。

今回は不動産テックを事業に取り入れている企業を5つご紹介します。

 

不動産テックの注目企業5社

 

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それぞれの企業が不動産テック業界にどのようなコンテンツで参入しているでしょうか。

ご自身がどういった職種で不動産業界に関わっていきたいのか考えながらご覧ください。

 

株式会社GA technologies

 

株式会社GA technologiesは借りる・買う・売却、不動産に関連するカテゴリ全てに対してサービスを展開しています。

不動産に関わる全ての業務に携わることがでるため、企画・セールスを行うビジネス職や開発を行うエンジニア職まで幅広い職種が活躍する企業です。

それぞれのカテゴリ毎のサービス内容を紹介します。

 

借りる

部屋探しをしている顧客に対して、物件の紹介から実際に入居するまでを全てオンラインで完結できるようなシステムを構築しています。またIoTデバイスを使用した内見も可能です。

空室状況の法人同士での情報共有や管理会社の更新・退去まで全てカバーしている幅広いサービスといえます。

 

買う

顧客管理情報サービスに情報を集約・管理しています。

これにより設計士・建築士・インテリアデザイナーと連携向上を図り、引渡後のアフターサービスまで一貫したシステムを提供しています。

 

売却

広告やIoTを使用した内見、オンラインの査定にはAIを駆使しています。

IT技術により査定内容が透明化されることで売り主が納得でき、満足度がサービスを提供できる点が大きなメリットです。

 

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株式会社じげん

 

部屋探しの「スモッカ」をWeb版・スマートフォンアプリ版で提供しています。

様々なサイトに掲載されている全国各地の物件情報の検索から資料請求までが一括でできるシステムです。

上記サイトに付随して引越しを検討中の方向けの引越しの見積もり比較サイトも運営しています。

不動産情報ポータルサイトや見積もり比較サイト開発に興味のある方にはおすすめです。

 

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株式会社Casa

 

株式会社Casaは22,000以上の賃貸仲介業者に物件情報を紹介するネットワークを持つ企業です。

これを活用して入居者をサポートし、管理会社と家賃の保証会社を兼ねるサービスを提供しています。

 

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株式会社いえらぶGROUP

 

株式会社いえらぶGROUPでは賃貸仲介・賃貸管理だけでなく、集客能力の高いHP制作サービスを提供しています。

また物件の内見をVRで行えるシステムも開発しており、まさに不動産テックをフル活用している企業です。

不動産業界に限らずVRテクノロジー開発に携わりたい方にもおすすめです。

 

内装建築.com

 

内装建築.comは内装や建築会社と施主とのマッチングサイトです。

施主は物件の内装や予算等を公開・募集しプロジェクトの応募を待ち、納得をすれば契約という流れでマッチングしていきます。

これまでは建築予定地の近くにある工務店にデザインから施工までを依頼するのが一般的でした。

しかし内装建築.comの登場で、全国のデザイン会社から条件に合う企業を探すことができるようになりました。

 

求人を紹介してもらう

 

 

不動産テックの取り組み事例

 

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紹介した5社が展開するサービスの他にも、不動産テックにより様々なサービスが提供されています。

実際に国内で展開されている不動産テックサービスの事例を紹介します。

 

顧客マッチングサービス

 

住み替えや買い替え・土地探しに必要な物件情報は、スマートフォンがあれば何百・何千件も即座に確認することができるようになりました。

そのためまずは不動産屋に赴いて一から相談する、といったことが少なくなっています。

また検索した物件や検索履歴を元にしてAIが似たような物件をピックアップ・提案してくれる機能も現在は「当たり前のサービス」です。

LINEなど多くの人が日常的に使うようなメッセージアプリを使った問合せも一般的になりつつあります。

 

シェアリング

 

会議室やイベントスペース、駐車場といった空きスペースのマッチングを行ってくれるサービスもあります。

短期間でも空いているスペースや不動産を利用したいユーザーに提供する事で、より有効活用させる事ができるサービスです。

店舗・オフィス・駐車場・ジムなど様々な分野のスペースシェアリングが広まっています。

 

物件情報

 

物件のマッチングサービスで希望の条件を入力すればそれに合った物件がいくつも表示されます。

その上周辺情報や契約金など、以前は不動産屋に問い合わせなければ分からなかった情報まで詳細に記載されるようになりました。

さらに物件内見のために現地へ足を運ぶ必要がない程に、部屋の写真や動画が充実してきているのも大きな変化です。

近年は写真や動画だけでなくVR技術を使用し、実際に内見をしているかのように室内を確認できるサービスも採用されています。

不動産業界の進化にはITテクノロジーが欠かせないのです。

 

スマートロック

 

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不動産営業マンが一人の顧客に一日中付き合って物件を決める、ということが難しくなった背景には人材不足があります。

そこで登場したのがIoT技術を利用したスマートロックです。

内見したい顧客には物件の情報と住所を伝えて直接物件に向かってもらい、内見予約時間内だけ有効になる鍵をオンラインで配布します。

営業担当は現地に行かずオフィス業務ができます。オフィスにいながらにして物件紹介を行うことが可能になったのです。

 

価格の可視化

 

不動産価値や賃料の査定にもAIの解析技術が用いられるようになっています。

これにより、将来の見通しが可視化できるようになりました。

不動産の価格査定や売却のための見積もりは、複数社にまとめて依頼できるサービスも増えています。

 

入居者アプリ

 

不動産の管理会社と入居者はアプリを通して情報のやり取りが可能になって来ています。

双方にとって、契約時だけでなく情報交換を通じてコミュニケーションを取りたい場面は数多くあります。

例えば設備点検のお知らせや契約更新・退去時、各種問い合わせなど、手軽に行える環境を実現したのが入居者アプリです。

 

RPA

 

業務効率化の取り組みとして導入が進められているのがRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)です。

これまで人間が行っていた事務的な作業をロボットが代行することによって、業務効率アップや人為的なミスがなくなります。

そもそも不動産業界は特にアナログだと言われて来たとおり、情報収集やデータ処理、対面での接客など多岐にわたる業務を人の手で行う業界でした。

不動産テックの活用は、従業員の負担も大幅に軽減するのです。

 

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不動産テックが果たす役割

 

東京の街並み

 

かつては一人の顧客に対して一人の不動産営業がマンツーマンで向き合い、業務を行うのが当たり前でした。

以下の6つの流れの中でにかかわる人数を考えてみると、工程の多さに対して対応する人数が少ないのが分かります。

 

1.物件を探している人が不動産会社へ問い合わせる

2.不動産営業マンが複数の物件を提案・案内

3.申し込み受付・契約の手順を説明

4.契約金の振込確認

5.契約

6.鍵渡し・入居開始

 

従来であれば上記賃貸仲介業務は顧客全員に対して上記の手順を踏まなければ営業が完結しませんでした。

しかし現在であれば1〜3という最も時間のかかる営業の部分が不動産テックの導入で省力化しつつあります。

5の契約についても従来は「宅地建物取引士」が借主に免許を提示し面前で重要事項説明書を読み上げる必要がありました。

こちらも面前で行わなわず、インターネットのビデオチャットで行うIT重説で契約が完結します。

 

上記のように賃貸仲介ひとつとってもかなり効率化されていることがわかります。

 

 

不動産テックサービスの分野

 

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不動産テックには様々な知識が取り入れられています。

ここでは、不動産テック企業への転職で求められる知識を分野ごとにご紹介していきます。

 

不動産テックのカオスマップと動向

 

不動産テックは次のように、大きく分けて11、細かく分けると15の分野に分類されています。

 

  • ・ローン・保証
  • ・不動産情報
  • ・物件情報・メディア
  • ・価格可視化・査定
  • ・クラウドファンディング
  • ・VR・AR
  • ・マッチング
  • ・IoT
  • ・リフォーム・リノベーション
  • ・スペースシェアリング
  • ・業務支援…集客/顧客対応/契約・決済/管理・アフター/設計・施工

 

2022年の第8版カオスマップでは、「業務支援」の分野が細分化されるという特徴がありました。

オンライン対応を追い風にVR・AR が増加し、働き方の変化に伴い場所に縛られないスペースシェアリングも拡大を見せています。

こういった業界の動向をふまえ、現在不動産テックの分野で求められる知識を見ていきましょう。

 

仲介業務支援

 

「仲介」は売主と買主、借主と貸主がマッチングし物件資料作成・送付・物件紹介のための内見から契約、様々な工程を経て入居までたどり着きます。

この工程一つ一つを自動化させたり全ての作業をオンラインで完結させたり、テクノロジーでマンパワーを減らしていく部門です。業務効率化により企業に貢献できる職種といえるでしょう。

 

管理業務支援

 

入居後の入居者管理や家賃管理・建物自体の修復履歴等の建物情報を集約するサービスです。

またAIを使用した空室管理サービスもあり、様々なサービスが展開されています。

正確な情報を整理して素早く分析する技術やシステム構築が必要です。

 

VR・AR・3Dシミュレーション

 

スマホから3D

 

VRは主に部屋の内見に役立っています。

不動産営業マンが店舗に訪れた顧客を連れて物件の現地に向かい説明をする、という従来のシステムを廃絶し物件にも向かわずに室内を確認できるサービスです。

賃貸だけでなく、売買では3Dモデルを使って家具を置いた際のシミュレーションも行われています。

3Dモデリングやグラフィックの技術が活かせる分野です。

 

IoT

 

IoT技術も賃貸や売買の内見で活躍しています。

今までは物件の解錠と施錠のために現地に赴く必要がありましたが、スマートロックにより不要になりました。

企業側は業務効率化が図れ、顧客側は営業の目を気にせずゆっくり内覧できるのが最大のメリットです。

個人がデジタルデバイスを携帯する時代において、IoT技術の活用は顧客満足度を上げる重要な記述といえます。

 

求人を紹介してもらう

 

 

不動産テックの導入によるメリット

 

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人材不足により業務の効率化が求められる不動産業界で、不動産テックの導入なしで生き残ることが不可能になりつつあります。

従来のやり方にこだわり続けてもマンパワーにはどうしても限界があり、従業員一人が対応できる顧客数にも限りがあるからです。

 

ユーザーのメリットは情報の可視化

 

不動産テック導入による顧客への影響は不動産手続きのオンライン化、そして所有する不動産の査定評価の透明化です。

自身の所有する不動産を売却する場合、最寄りの不動産会社数社を訪ねて売却価格の査定をしてもらうのが当たり前の流れでした。

この際、査定する担当者や不動産屋によって査定価格に差が生じ、顧客を悩ませる原因となっていたのです。

不動産テックが導入された現在、査定価格はビッグデータの解析やAIによって算出され適正な価格を知ることができるようになりました。

このように今までは不透明であった情報が可視化できるように変化してきているのです。

 

不動産会社のメリットは効率化だけではない

 

不動産会社にとって、業務効率化以外にもメリットがあります。

例えば物件の管理にIoTを用いることで、人の手を介さずに物件が管理できるようになり、人員や時間、経費の削減につながります。

また物件を探す際、インターネット広告には掲載されていた物件が不動産屋に確認したところすでに契約済みだったという経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

このようなタイムラグゆえの不確実性も不動産テックの導入で解決できます。

それは結果的に顧客の満足度を上げ、不動産業界全体にとってプラスとなるのです。

 

物件取引の意欲促進

 

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不動産テックのサービスである物件のマッチングやVRでのシミュレーションによって、従来の家探しより格段に手軽さリアルさが増しました。

その効果として、ユーザーの物件取引の意欲が高まり不動産業界の活性化に繋がります。

少ない人材で業界の活性化を狙えるのも不動産テックの重要なメリットです。

 

 

欧米の不動産テック「PropTech」の動向

 

未来

 

欧米では不動産テックと同義語の「PropTech」が日本よりはるかに進んでいます。

その代表的な企業はアメリカ最大規模の不動産検索サイト「Zillow」、オンラインの買取事業者iBuyer(アイバイヤー)の先駆け「Opendoor」、不動産売買プラットフォームの運営と不動産売買を両立する「Redfin」、エージェントとのマッチングサービスを運営する「Compass」の4社です。

これらは「PropTechのGAFA」とされ「ZORC」という総称で呼ばれています。

こういった企業が業界をけん引しているうえ、日本ではまだ法律の整備が整っていないオンラインでの不動産取引なども取り組みが進められています。

今後の日本における不動産テックのゆくえを占う大事な指標だと考えられるかもしれません。

 

不動産テックEXPO

 

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不動産テック業界に転職を考えている、あるいは不動産テックについて興味を持った場合は不動産テックEXPOへの参加がおすすめです。

オンライン参加や商談も可能であり、様々な業種の企業が新しいサービスを展示しています。

 

とはいえ、転職を目的にした参加は気が引けるという方もいるでしょう。

不動産テック業界への転職状況については、ぜひ転職エージェントにご相談ください。転職に特化した情報を提供いたします。

 

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まとめ

 

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賃貸仲介や管理・売買・売却まで、古くからある不動産業務の多くがオンラインで完結するほど、不動産業界は進化しました。

 

不動産業界とIT業界の関わりは今後もさらに深まり、営業だけでなくエンジニア人材が更に必要とされるはずです。

不動産業界をITの力で変えていきたい方は、自身が活躍できる場を探してみましょう。

 

今回ご紹介した以外にもIT技術が活用されている場面がまだまだ沢山あります。

自身のスキルと経験が活かせる職を探すなら、ぜひ転職エージェントにご相談ください。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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