【年収・売上】SaaS業界企業ランキング!SaaS業界への転職や企業の選び方も解説
「SaaS企業ランキングを知りたい」SaaS業界は企業のDX化が追い風となって市場規模が拡大しており、勢いのある業界です。そこで今回はSaaS企業の年収、売上ランキングをご紹介します。SaaS業界への転職方法や、優良企業の選び方についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
SaaS業界の売上高ランキング
SaaS業界の売上高ランキング上位企業5社一覧は次の通りです。
- Sansan株式会社
- サイボウズ株式会社
- 株式会社ラクス
- 株式会社マネーフォワード
- freee株式会社
上記5つのSaaS企業一覧について、主要サービスや売上高のポイント、また各企業の今後の戦略を解説します。
SaaS企業売上高ランキング1位 Sansan
Sansanが161億円で、SaaS企業売上高ランキング第1位となりました。
SaaS主要サービス
・名刺管理サービス「Sansan」
・インボイス管理サービス「Bill One」
・名刺アプリ「Eight」
売上高のポイント
Sansanの売上高は堅調に推移しており、SaaS企業の売上高ランキング1位の要因となっているのが企業向けインボイス管理サービス「Bill One」の高成長です。
2020年5月に提供開始した 「Bill One」は、3年目の時点でARR(年間経常収益)37億円、導入企業数は1500社を突破しました。なお、平均月次解約率は0.33%という驚異的な低さを維持していることから、多くの企業での需要と人気が伺えます。
今後の企業戦略
Bill Oneは、「インボイス制度」「改正電子帳簿保存法」「デジタルインボイス」などの法改正等に対応しています。
企業のインボイス制度対応を後押しすることで、SansanはさらなるSaaS市場の開拓を目指しています。
【あわせて読みたい】SaaS上位企業Sansanのビジネスモデルについてはこちら⇓
SaaS企業売上高ランキング2位 サイボウズ
サイボウズが156億円で、SaaS企業売上高ランキング2位となりました。
SaaS主要サービス
・グループウェア「サイボウズ Office」「Garoon」
・ビジネスアプリ作成「kintone」
売上高のポイント
サイボウズの売上高ランキング上位を維持する要因である「kintone」は、企業が自社独自の業務に合わせてアプリを作成できる業務改善ツールです。
企業への認知度向上を目的とした広告宣伝を積極的に実施しており、売上高は100億円を突破しています。
今後の企業戦略
省庁の業務DXや情報共有の効率化を目指すサイボウズでは、kintoneでの業務改善や組織運営メソッドを身につけ、省庁に戻った後に業務DXができるようにすることを目標として、2023年4月から省庁職員の出向受け入れを開始しています。
また、グローバルを見据えた新規事業の創出を目標とし、長期的な研究開発を活発化するため多くの広告宣伝費を投下する企業です。
SaaS業界の売上高ランキング上位企業への転職をお考えの方は、自分の市場価値を把握してみることで、キャリアの選択肢がわかり転職先企業の候補を絞ることができます。
ぜひ転職エージェントのサービスをご活用ください。
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SaaS企業売上高ランキング3位 ラクス
ラクスが122億円で、SaaS企業売上高ランキング第3位となりました。(※クラウド事業のみの売上高)
SaaS主要サービス
・経費精算システム「楽楽精算」
・請求書発行システム「楽楽明細」
売上高のポイント
インボイス制度が追い風となり、顧客企業数が増加したことでクラウド事業がSaaS企業売上高ランキング上位の持続をけん引しています。
特に2024年3月期第3四半期においては、「楽楽明細」が前年同期比+92.7%と大幅に売上高を増加させました。クラウド事業合計ではおよそ+50%で推移しています。
今後の企業戦略
高成長と大幅増益の両立のため、一部事業では大幅な人件費増加を計画しています。
また、テレビCM放映など、楽楽シリーズに関する企業向け広告宣伝費の投資が継続されます。
【あわせて読みたい】SaaS上位企業ラクスの事業内容についてはこちら⇓
SaaS企業売上高ランキング4位 マネーフォワード
マネーフォワードが113億円で、SaaS企業売上高ランキング第4位となりました。
SaaS主要サービス
・法人向けバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」
売上高のポイント
マネーフォワードの売上高は、毎年およそ30%増で推移している点が特徴です。その一方で人件費や広告宣伝費がかさむことにより純損益は赤字となっているものの、主力の企業向けクラウドサービスが堅調に推移していることで企業全体の赤字幅を縮小させています。
Businessドメインの売上規模が大きく、全体の売上高をけん引しており、クラウドサービスを上場企業から中堅企業・IPO準備企業まで幅広く導入してもらい、顧客基盤を構築できていることが企業全体で高い売上高を維持しているポイントです。
今後の企業戦略
2028年11月期に、売上高1000億円超、EBITDA(税払い前、税引き前、減価償却費前利益)300億円超を目指すという中期の業績目標を明かしています。
SaaS企業としての高いプロダクト開発力を活かし、中堅企業・IPO準備企業、上場企業など様々なステージの企業に対応するためにプロダクトラインナップを拡充していきます。
また、請求書データ化・支払い自動化、B2B決済(マネーフォワードビジネスカード)などサービスを拡大し、SaaS×FinTech領域を企業全体で強化していく方針です。
SaaS企業売上高ランキング5位 freee
freeeが153億円で、SaaS企業売上高ランキング5位となりました。
SaaS主要サービス
・クラウド会計ソフト「freee会計」
・人事労務管理ソフト「freee人事労務」
売上高のポイント
2023年10月1日に開始したインボイス制度がfreeeの増収を後押ししています。制度に対応した帳簿の作成や保存が必要となったことにより、freee会計やfreee人事労務の有料課金ユーザー企業が増加しました。
freeeは売上高の90%をサブスクリプション型サービスが占めているため、安定的な営業基盤も企業全体の売上高のポイントでしょう。
今後の企業戦略
インボイス制度の導入は、引き続きfreeeの業績の安定的な推移を後押しすることが見込まれます。すでに「freee会計のアップデート版」や「freee経理」「freee請求書」がリリースされ、需要拡大に対応する体制です。
また、金融領域への参入やオープンプラットフォームの充実に注力することで、売上高をさらに上げ、市場トップ企業の地位を確立することが期待されます。
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IT人材1万人のデータで年収UP予想額がわかる「IT人材 年収診断」
仕事量が多いのに周りと比べて年収が低い、評価されにくくて給料が上がりにくい、転職したいけど今より年収が落ちないか不安、など、IT・Web・ゲーム業界で勤めている方にとって「年収」に関する悩みは多いですよね。
年収のことで悩んだら、一度ご自身の年収の現在地と年収アップ予想額を調べてみませんか?現在地から目指せる年収を知ることで、この先どうするか納得のいく決断ができるでしょう。
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「IT人材年収診断」は年収の現在地から転職時の年収アップ予想額までわかる!
ギークリーの「IT年収診断」では同年代・同職種と比較した年収の現在地が分かるだけでなく、同年代・同職種の転職時の年収アップ予想額までわかります。
ご自身の診断結果を参考に転職活動をすることで、転職の目的が明確となり納得のいく転職を実現できるでしょう。
年収約120万円アップ!年収診断の利用から約2週間以内に転職成功した方の例
- ご年齢:30代
- ご経歴:プロジェクトマネージャー⇒アプリエンジニア
- 勤務地:西日本⇒東京へ転職
- 転職期間:2週間以内に転職成功
Aさんは、スピード転職に成功、かつ年収を約120万円アップすることに成功しています。
もともとアプリエンジニアとしてのご経験もお持ちで、年収診断を行った結果、同職種・同年代のボリュームゾーンより年収が下回っていることから年収を上げたいとお考えになり、転職で年収アップを成功させました。また、開発に携わりたいという希望も転職により叶えることができました。
【あわせて読みたい】転職で年収アップに成功した事例はこちら⇓
「IT人材年収診断」ご利用の流れ
「IT人材年収診断」は4つのステップで完結!
STEP1:以下のボタンから年収診断のページへ
STEP2:年収診断のページから氏名と連絡先を入力してスタート
STEP3:プロフィールと簡単な職務経歴を入力して診断
STEP4:ご自身の年収の現在地を把握
診断後は、年収が上がる求人や、ご希望に沿った求人のご紹介、IT職種を熟知したキャリアアドバイザーに転職の相談をすることもできます。是非一度、ご自身の年収の現在から年収アップ予想額を見てみてください。
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SaaS業界大手企業の年収ランキング
売上高ランキングに続いて、SaaS業界大手企業の年収ランキング一覧です。
SaaS業界の年収ランキング上位企業5社一覧は次の通りです。
- 株式会社プレイド
- 株式会社スカラ
- AI inside株式会社
- トヨクモ株式会社
- アステリア株式会社
SaaS業界全体の平均年収が608万円であるのに対し、いずれの企業も平均年収は高い水準であることがわかります。
年収ランキング上位の各企業ごとに、SaaSの主要サービスを一覧でご紹介します。
SaaS企業年収ランキング1位 プレイド
プレイドが、平均年収1,040万円でSaaS企業の年収ランキング第1位を獲得しました。
SaaS主要サービス
・CXプラットフォーム「KARTE」
・NPSプラットフォーム「EmotionTech」
・広告レポート自動化ツール「Databeat」
プレイドは消費者行動分析を行うSaaSを提供するSaaS企業です。
多くの業界・企業で導入が進められ、電通デジタルとは広告×CRM、丸井グループやWOWOWとは顧客コミュニケーション基盤の構築、刷新を進めています。
SaaS企業年収ランキング2位 スカラ
SaaS企業の年収ランキング第2位はスカラで、平均年収は852万円です。
SaaS主要サービス
・Webサイト構築ツール「GEAR-S」
APIベースのWebサイト構築ツール「GEAR-S(ギアーズ)」は、Webサイト運用に必要な機能が網羅されているだけでなく、必要な機能を随時追加できる点が特徴です。
スカラコミュニケーションズはSaaS、ASPを幅広く提供するSaaS企業で、コミュニケーションを通して顧客のニーズに対して柔軟な開発を目標としています。
SaaS企業年収ランキング3位 AI inside
SaaS企業の年収ランキング第3位はAI inside(エーアイインサイド)で、平均年収は838万円です。
SaaS主要サービス
・AI開発支援SaaS「AI inside」
AIをプロダクト化する力を強みにもつSaaS企業です。
「DX Suite」に生成AIを活用した新機能を追加したことでよりビジネス戦略に役立てます。
SaaS企業年収ランキング4位 トヨクモ
SaaS企業の年収ランキング第4位はトヨクモで、平均年収は821万円です。
SaaS主要サービス
・次世代型安否確認システム「安否確認サービス2」
トヨクモは「安否確認サービス」のほかに、サイボウズkintoneに連携するサービス」や「スケジューラー」を提供しているSaaS企業です。
メールやアプリ、LINEなどを活用して安否確認できるだけでなく、アンケートの結果を自動で集計可能です。
SaaS企業年収ランキング5位 アステリア
SaaS企業の年収ランキング第5位はアステリアで、平均年収は816万円です。
SaaS主要サービス
・データ連携SaaS「ASTERIA Warp」
アステリアが提供する「ASTERIA Warp」は、ノーコードで設計開発を行えるデータ連携ツールです。
導入企業は10,000社以上にのぼり、マスターデータの管理やデータ分析、業務自動化などさまざまな場面で活用されています。
SaaS業界の年収ランキング上位企業への転職をお考えの方は、自分の市場価値を把握してみることで、年収アップ転職を実現しやすくなります。
年収診断によって現在の転職市場における立ち位置がわかり、年収アップ転職も実現しやすくなるため、ぜひ転職エージェントのサービスをご活用ください。
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注目のSaaS企業一覧
SaaS業界で活躍する企業は、上述した大手企業一覧や売上高ランキングの上位企業だけではありません。
以下、SaaS業界への転職をご検討中の方向けに、注目のSaaS企業8社一覧をご紹介します。
注目のSaaS企業① タイムリープ
タイムリープ株式会社は遠隔リモート接客システム「RURA」を提供するSaaS企業です。
モニター越しに店員が接客するシステムで、店舗に人がいなくても接客できるため、人件費削減することができます。
ホテルやフィットネスジムなどで導入実績があり、特に大手ネットカフェの「自遊空間」での成功事例が知られています。
また、翻訳や文字起こしの機能を搭載しているため、外国人観光客の接客も可能です。
店舗の人員不足の助けになる技術として、今後もさらなる機能開発が期待されているSaaS企業です。
注目のSaaS企業② カミナシ
「カミナシ」は株式会社カミナシが提供する、チェックシートを電子化する現場DXクラウドシステムです。
入力したデータが報告書に反映されるため、企業の事務作業を軽減します。
翻訳機能により、外国人労働者でも簡単に利用可能です。
食品製造業や物流、ホテル・旅館、設備メンテナンスなど、30を超える業界・企業で導入が進んでいます。
カミナシは、ホリゾンタルSaaSの現場DXプラットフォームを提供するSaaS企業として業界をけん引する企業の1つです。
注目のSaaS企業③ インフォマート
取引書類に関する業務をクラウド上で完結できるBtoBプラットフォームの運営を行っているSaaS企業が、株式会社インフォマートです。
企業の書類受領をオンラインで行うことによるコスト削減、書類管理のスピードアップ 、 紛失や漏洩リスク軽減を実現します。
導入事例では、三菱地所がインフォマート導入により月々労働時間2,000時間削減を実現しました。
「受発注流通金額」において、フード業界の国内シェアランキング第1位を獲得するなど、引き続き注目が集まるSaaS企業です。
注目のSaaS企業④ 3Sunny
株式会社3Sunny(スリーサニー)は、国内初となる転院調整支援のクラウドサービス「CAREBOOK」を提供するSaaS企業です。
患者の退院後の受け入れ先を調べたり、従来は電話やFAXで行っていたような病院で発生する事務作業を軽減するサービスで、ペーパーレス化と業務効率化を実現します。
2020年1月にサービスを開始して以来、累積導入数は1,500病院を突破しました。
引き続き導入数の増加が見込めるため、躍進が期待されるSaaS企業です。
注目のSaaS企業➄ スマレジ
株式会社スマレジは、タブレットPOS「スマレジ」を提供するSaaS企業です。
iPadやiPhoneアプリを用いた高機能クラウドPOSレジで、モバイルオーダーやセルフレジといった対面接客を減らす取り組みに活用されています。
また、クラウド勤怠管理システムと連携することによって、シフト調整や売り上げ分析なども可能です。
企業の事例としては、パソナグループが淡路島での地方創生ソリューション事業に導入して、初期費用の削減に成功しています。
注目のSaaS企業⑥ SmartHR
株式会社SmartHRは、人事・労務業務効率化クラウドソフト「SmartHR」を提供するSaaS企業です。
企業のあらゆる労務の手続きが完結でき、最新の人事データ収集と一元管理、ペーパーレス化を実現可能です。
導入事例は三菱重工業で、アンケート形式の年末調整で社員の負担を軽減しています。
労務管理クラウド6年連続シェアランキング第1位を誇るSaaS企業で、高い将来性が期待されます。
注目のSaaS企業⑦ アンドパッド
株式会社アンドパッドは、建築・建設現場向けの管理サービス「ANDPAD」を提供するSaaS企業です。
これまで紙ベースだった工程表や図面などをクラウド上で管理できるようにすることで、企業内での情報共有をスムーズにしました。
導入した企業例として、西部ガスでは、情報共有をスピードアップしたことで工程の遅れを大幅に減少させています。
注目のSaaS企業⑧ ネオジャパン
株式会社ネオジャパンはソフトウェア事業やシステム開発サービス事業を手掛けるSaaS企業で、主力製品は「desknet’s NEO」です。
企業内での情報共有やスケジュールの一元管理などを可能にします。
官公庁・金融機関にも導入が進んでおり、北陸銀行では稟議決裁のペーパーレス化によって、年間約1億円のコスト削減を実現しています。
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転職活動のサポート全般や年収アップ転職、SaaS企業の選び方などのご相談や、転職サイトには掲載されていない非公開求人のご紹介も、転職エージェントで承っています。
SaaS企業を選ぶポイント
SaaS業界にはたくさんの企業があり、それぞれに特色や強みが異なります。
これからSaaS業界への転職を検討する方は、企業の選択肢を知り、自分の価値観と照らし合わせて転職活動を始めるのがおすすめです。
以下、SaaS企業に転職する際の選び方についておさえておきたいポイントを4つ解説します。
自分が興味のある分野・業界
SaaS企業の分野は幅広いため、自分にとって興味深い分野・業界の企業を選んで転職するのがおすすめです。
自分の価値観を軸にして企業選びをすることで、これまでに培った経験やスキルを活かすことができるSaaS企業が見つかるかもしれません。
また、企業ごとの強みや特色を掘り下げて、方向性や理念がマッチするSaaS企業に転職することができれば、仕事内容にも強い興味をもって取り組み成果をあげやすくなるでしょう。
【あわせて読みたい】SaaSの種類については詳しくはこちら⇓
企業規模・成長性
現在ではSaaS企業の規模は、ベンチャーから大手上場企業までさまざまです。
そのため、転職で企業選びの際には現在の企業規模や成長性にも注目してみましょう。
仕事内容や将来性に大きく関わるため、自身のキャリア構築のためにも、求める環境にマッチしているSaaS企業を選んで転職するとよいでしょう。
将来性の高いSaaS企業に転職することで、年収アップも実現しやすくなります。
企業理念・ビジョン
企業理念やビジョンは、仕事をするうえでの価値観との親和性を重視しましょう。
志望先が目指す方向性に共感できると、入社後にミスマッチを感じにくく、より満足した転職を成功させることができます。
SaaS企業の理念やビジョンはさまざまなため、企業の公式ホームページだけでなく、社長のブログや社員のインタビュー記事なども参考にしてみるとよいでしょう。
採用担当者・面接官の印象
実際の企業の雰囲気は、転職面接の場で確認できます。
SaaS企業では面接官を直属の上司となる方が担当することも多く、転職前に自分の目で働きやすさを確認できるよい機会です。質問のしやすさなども、入社後をイメージする参考になるでしょう。
従業員の満足度
従業員の満足度が高い企業は、離職率も低く、長期的なキャリアを築きやすい環境が整っています。
SaaS企業の従業員の満足度に関する情報は口コミサイトなどで確認できますが、偏った意見が多い場合もあるため、あくまで参考程度にとどめるとよいでしょう。
実際の企業の内情は、転職エージェントに聞くこともできます。
給与・福利厚生
転職先選びには、給与や福利厚生といった条件面の確認も重要です。
現在だけでなく将来を見据え、希望に沿っているSaaS企業を優先的に選ぶことで、より満足度の高い転職を実現できるでしょう。
SaaSビジネスにおいて重要なARRの観点
ARRは「Annual Recurring Revenue」の略で、日本語に訳すと「年間経常収益」または「年間定期収益」です。
SaaSビジネスにおけるARRの意味について、以下解説します。
ARRが重要な理由
ARRは1年間で企業が得られる売上を指します。
サブスクリプション型では「繰り返し得ることができる売上」を意味するため、SaaS企業にとっては収益の安定性を表す指標として捉えることができます。
企業選びの際には、事業の安定性や将来性を判断する重要な材料になるでしょう。
ARRの計算方法
ARRは、月次経常収益(MRR)を12倍にすることで算出できます。
この場合MRRはサービスの月額料金や利用料金など、SaaS企業が繰り返し得ることができる売上の1ヶ月の総額を指します。
ARRの例
ARRはMRR×12です。例えば月額3000円のサービスを1000人に提供しているSaaS企業の場合のMRRとARRは以下のようになります。
・MRR…3,000×1,000=3,000,000
・ARR…3,000,000×12=3,600,000
つまり、この例では年間で企業は3600万円の売上を安定的に得られるということです。
SaaS企業への転職を考える方は、あらかじめ自分に合った働き方の価値観を把握しておくことも大切です。
転職エージェントでは、転職活動のサポート全般や年収アップ転職、SaaS企業の選び方などのご相談や転職サイトに掲載されていない非公開求人のご紹介も承っています。
仕事タイプの診断に、ぜひ転職エージェントのサービスをご活用ください。
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SaaS業界に転職するには
SaaS業界で活躍しているエンジニアと仕事内容、SaaS企業のエンジニアに求められる経験について解説します。
なお、SaaS業界の企業で活躍するエンジニア職種の代表例は、以下のとおりです。
・Webエンジニア
・インフラエンジニア
・QAエンジニア
いずれも、売上高ランキング、年収ランキング上位企業でも需要が高い職種です。
これらのエンジニアとしてSaaS業界の企業へ転職を検討する方は、アピール材料の参考にしてください。
Webエンジニアに求められる経験
Webエンジニアは、ブラウザで見るWebサイトの構築をしたり、Webサービスに必要なアプリケーションやシステムの設計・開発を行うエンジニアです。
SaaSのデザイン部分を担うフロントエンド開発や、システム構築を担うバックエンド開発を担当します。
Webエンジニアとしてのスキルだけでなく、SaaS業界のトレンドやランキング上位企業の動向なども把握しておくことが求められます。
【あわせて読みたい】Webエンジニアの仕事内容や転職する方法についてはこちら⇓
Webサービス、システムの開発、運用経験
Webサービス、システムの開発・運用において、フロントエンドとバックエンド双方の経験があると、SaaS企業への転職の際に評価されやすいでしょう。
開発言語の例としては、C#、Java、JavaScript、Kotlin、Python、Go、Node.js、Scalaなどが挙げられます。使用経験がある方は、転職の応募書類や面接で積極的に伝えましょう。
クラウドサービスを用いた開発経験
AWS/GCPなどの主要なクラウドサービスを用いて、システムの設計や開発を実施した経験があるとSaaS業界への転職の際にアピールできます。
企業ではオンプレミスからクラウドに開発環境を変更しているケースや、オンプレミスとクラウドを併用していることも多いため、SaaS業界でもオンプレミスだけではなくクラウドでの開発に慣れておくことが望ましいです。
【あわせて読みたい】Webエンジニアに転職する方法についてはこちら⇓
インフラエンジニアに求められる経験
インフラエンジニアは、SaaS運用の根幹となる、データベースやネットワークの構築に特化したエンジニアです。
【あわせて読みたい】インフラエンジニアの業界事情や転職事例はこちら⇓
サーバー・ネットワークの構築経験
Linuxは、初心者よりもある程度の知識をもち開発経験を有した技術者向けとされています。
そのためLinuxサーバの構築(物理サーバ、仮想サーバ)、Linuxサーバのネットワーク構築、Linuxを用いたWebアプリケーション環境の運用経験があるとSaaS企業への転職でアピールしやすいでしょう。
クラウドサービスを用いた開発経験
AWSやGCPなどの大手クラウドサービスを利用した、システム開発、インフラ構築経験がSaaS企業でも求められることが多いです。
直近は開発環境のクラウドへの移行が増加しているため、開発環境をオンプレミスからクラウドに変更した経験もSaaS業界への転職の際に活かせるでしょう。
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QAエンジニアに求められる経験
QAエンジニアは、完成した製品が仕様に沿っているか、ユーザーが使用できる状態になっているかの確認を担当するエンジニアです。
製品状態をチェックするだけではなく、テスト結果の分析や開発者へのフィードバックも行う点が特徴です。
【あわせて読みたい】QAエンジニアへの転職に必要な情報はこちら⇓
Webサービス、システムの開発、運用経験
QAエンジニアは、設計されたプログラムを正常に起動させるために、不具合などを改修する作業も伴います。
そのため、サービスを開発・設計した実務経験があることで、製品の最適化に取り組むことができるため、SaaS企業への転職でも役立ちます。
テスト設計、テストケース作成経験
Webまたはスマートフォンアプリでのテスト経験が求められます。
製品の品質確認、不具合状況分析/管理、品質課題の抽出/改善提案、テストの自動化・効率化の推進といった経験がSaaS企業への転職後にも活かせます。
【あわせて読みたい】QAエンジニアに転職する方法についてはこちら⇓
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SaaS業界の今と未来
SaaS企業へ転職を検討する際には、業界の動向や将来性も把握しておくことをおすすめします。
SaaS業界全体の売上高は増加傾向にあり好調な業界ですが、現状のSaaSの普及率は8%程度とそこまで高くありません。
今後、世界と同水準の普及率23.7%となった場合、日本のSaaS市場規模は2.6兆円程度まで引き上げられる可能性があることからも、まだまだポテンシャルのある市場でしょう。
また、近年のクラウド利用の増加、DXや業務効率化の推進がSaaS企業の追い風となり、さらなる普及が見込まれます。
先述したSaaS業界の売上高ランキング、年収ランキングの上位企業や注目のSaaS企業のほかにも、業界をけん引する企業の誕生や成長が期待される業界です。
(参考:One Capital『SaaS 特化の独立系 VC、One Capital が「Japan SaaS Insights 2022」を公開』)
SaaS業界の転職市場の動向は、IT特化型の転職エージェントでもご確認いただけます。
キャリアのご相談も承っていますので、SaaS業界のランキングなど最新情報や、SaaS企業へ転職する方法についても専任のコンサルタントがお伺いします。
まずはSaaS業界やSaaS企業に関する情報収集から始めたい、SaaS業界で自分に向いている仕事を知りたいなど、転職の準備を始めたい方も、ぜひお気軽にご相談ください。
【あわせて読みたい】SaaS業界のキャリアパス例はこちら⇓
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SaaS業界への理解を深め、転職しよう
SaaS業界は市場規模を拡大しており、ご紹介した売上高ランキングや年収ランキングの上位企業一覧以外にも注目企業が大変多く、今後も成長が見込める領域です。
SaaS企業への転職を考える方は、市場の動向に注目しながら、自身の市場価値やキャリアをアップさせることができる企業を選択しましょう。
仕事内容や理念など、価値観がマッチすることも、転職を成功させるために大切です。
「エンジニアとして上流工程に携わりたい」
「SaaS業界に転職して年収を上げたい!」
「もっと成長性が高い企業で働きたい!」
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