SaaSの2つの種類を解説!どんな企業やサービスがあるの?転職エージェントが紹介します
昨今クラウドサービスは個人や企業など多くの団体が活用しています。その中でもSaaSは主に法人向けとして急速にその市場を伸ばしています。いったいSaaSにはどのような種類があるのか?そしてその特徴や携わる企業の事業内容など併せて解説していきます!基本的なSaaS企業についての知識からさらに深掘りした内容まで網羅していますので必見です!
目次
「ホリゾンタルSaaS」と「バーティカルSaaS」とは?
SaaSとは
SaaSとは、Software as a Serviceの頭文字を取ったもので、クラウド上で提供されるソフトウェアをインターネットで利用できるサービスです。
SaaSは、ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaSの2種類に分けられます。以下にそれぞれの特徴を紹介します。
ホリゾンタルSaaSとは
ホリゾンタル(horizontal)は英単語で「水平の」を意味します。そのため、ホリゾンタルSaaSは、業種に関わらず汎用的に利用されるSaaSを指します。
例えばホリゾンタルSaaSには、ビジネスチャット、MAツール、HR系、電子契約やオンラインストレージサービス等に至るまで、幅広いクラウドサービスがあります。
バーティカルSaaSとは
バーティカル(vertical)は、ホリゾンタルの「水平」の対義語となる「垂直」という意味があります。
ホリゾンタルSaaSが業界で幅広く使われるSaaSであるのに対し、業種に特化して機能を専門的に掘り下げたSaaSがバーティカルSaaSになります。
医療や農業や建設、外食系などの業界で限定して利用され、この業界特化されたSaaSは、米国などでは「インダストリー・クラウド」とも呼称されています。
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ホリゾンタルSaaSを提供する企業
Sansan
Sansan株式会社では法人向けのクラウド名刺管理サービスを展開しています。企業全体で名刺情報を一元管理することで、収益や生産性の向上、働き方変革を狙いとしています。
名刺管理サービス「Sansan」は、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末にアプリをDLすれば、時と場所を選ばず、名刺を即時にスキャン・最新の名刺情報にアクセス可能です。
Sansanの導入社は7000社を超え、業界シェアは82%で、現在最も企業で利用されている名刺管理サービスです。
顧客の中にはトヨタ自動車・三井住友銀行・日本郵便・サイバーエージェントといった大企業や官庁が存在します。
また、社内の名刺管理を手軽に始められる中小企業向けの「Eight Team」というサービスも展開しています。
freee
freee株式会社は、個人事業主の確定申告・法人の経理・給与事務・請求事務を中心に「自動化」と「バックオフィス最適化」を推進するサービスを提供しています。
「freee会計」は、「自動仕分で帳簿を簡単に作成できる」「領収書をPDF形式で電子化できる」「POSレジや電子マネーと連携できる」などの機能があり、2013年3月のリリースから、既に100万以上の事業所で利用されており、スモールビジネスのバックオフィスのクラウド化を牽引している。
「freee人事労務」は、給与計算から勤怠管理まで人事労務の管理が複雑な労務事務を一つにまとめて、ミス・作業時間を削減するツールです。
ラクス
株式会社ラクスでは経費精算システム「楽楽精算」やクラウド帳票発行サービス「楽楽明細」といったクラウドサービスを提供しています。
その他、メールディーラー、配配メール等売上高10億円以上のプロダクトを複数展開います。特に「楽楽明細」はクラウド帳票発行サービス売上シェアで上位になっています。
バーティカルSaaSを提供する企業
エス・エム・エス
株式会社エス・エム・エスは、介護事業所向けSaaS「カイポケ」を提供しており、介護業界で多く使われています。
カイポケの機能には以下のようなものがあります。
- ・無料で求人が行えるサービス
- ・ファクタリングサービス
- ・タブレット端末の無料貸与といった経営改善サービス
カイポケは上記で羅列したサービス・機能により介護事業者様の経営課題を把握し、多岐にわたる自社サービスの提案を通して幅広く経営課題を解決しています。
スマレジ
株式会社スマレジの事業の特徴はクラウドPOSレジ「スマレジ」というサービスで小売店を中心に幅広く利用されています。
スマレジは販売記録をクラウトで管理し、モバイル端末をハードウェアとして利用できます。最大のメリットは受注から売上管理まで流通・販売の流れを一元管理できる点です。
アンドパッド
株式会社アンドパッドはバーティカルSaaSとして建設業界向け施工管理アプリ「ANDPAD」を提供しており、業界シェアナンバーワンを誇ります。
主に新築・リフォーム、商業建築などの建設現場で利用されています。
様々な企業や官庁にもこのサービスは利用されており、国交省が運営するNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されています。
ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaSの働き方の違い
ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaSの働き方の違いをお互いのメリット・デメリットから以下に説明していきます。
ホリゾンタルSaaSの働き方
ホリゾンタルSaaS企業で働く場合は、幅広い業界の網羅的なビジネス知識が必要とされます。
営業の新規開拓先の母数が豊富なところが特徴で、企業規模も限定されにくいため、営業先数はバーティカルSaaSよりも豊富だといえます。
バーティカルSaaSの働き方
バーティカルSaaSで働く場合は、特定の業界に関する深いスペシャリスト的な知識が求められます。
特に医療や農業、建設業などの専門性の高い業界には、その業界に特化したシステムが必要であるため、営業・開発ともに業界の理解が求められます。
また、バーティカルSaaSは業界に特化している分、ホリゾンタルSaaSと比較して競合が少ないため、利益を独占しやすい側面もあります。
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ホリゾンタルSaaSのメリット・デメリット
- ホリゾンタルSaaSのメリット・デメリット
- メリット:どんな業界でも利用できるため営業先が豊富である、知名度の高い企業が多い
- デメリット:競合他社が多い
ホリゾンタルSaaSは、幅広い企業にサービスを提供しているため、競合サービスが乱立しやすいです。そのため、一社当たりの売上規模が小さいという特徴があります。
営業・開発ともにサービスの差別化を求められる難しさはありますが、さまざまな業界の問題を解決して、知識や経験を広げたい人や知名度の高い企業で働いてみたい人は、ホリゾンタルSaaSへの転職がおすすめです。
バーティカルSaaSのメリット・デメリット
- メリット:競合が少ない、特定業界の経験を活かせる
- デメリット:ホリゾンタルSaaSと比較すると業界規模が小さい
バーティカルSaaSは、業界に特化しているためホリゾンタルSaaSと比較すると業界規模は小さいですが、競合数も少ないため市場を独占しやすいといった特徴があります。
そのため、IT知識プラスアルファとしてその他医療や建設など特定の業界の実績や経験を活かし、じっくり特定の業界の問題を解決したいならバーティカルSaaSの転職がおすすめです。
また、物事を深く掘り下げて物事を考えられる人やコツコツ一つのことに集中して業務に当たることに向いている人、業界特有のプロセスを理解できる人なども、バーティカルSaaS企業がマッチしているかも知れません。
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ここまでSaaS企業について紹介してまいりました。幅広い業界でソフトウェアをクラウト上で利用するホリゾンタルSaaSと特定業種で活躍するバーティカルSaaSの可能性についても言及してまいりました。
業務効率の改善やコストダウンに役立つクラウトサービスであるSaaSは大企業から官庁・ベンチャー企業まで様々な団体が利用し、サービスを展開する企業も続々と増えているため、SaaS企業も人材の獲得に力を入れています。
SaaSに少しでも興味がある方は、気軽に無料で相談できるIT系の転職エージェント等に相談してみることもおすすめです。
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