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セールステックとは?7つのカテゴリーとカオスマップ、企業9社や転職メリットも解説

セールステックとは、IT技術を活用し効率的に営業活動を行う動きを指します。今回は注目のセールステック分野において、有名な大手企業やベンチャー企業をご紹介します。7つの主要カテゴリーや将来性、転職のポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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セールステックとは

 

 

セールステック(Sales Tech)とは、営業を意味する「Sales」と技術を意味する「Technology」の組み合わせからできた造語です。

つまりSales Techはテクノロジーを用いて営業活動の生産性向上・効率化を目指そうとする概念や手法・ツールのことを指します。

コロナ禍により営業のオンライン化が進んだこともあり、多くのIT企業が参画し盛り上がりを見せる業界です。

まずはそんなSales Techの意味から解説します。

 

代表的なツール一覧

 

Sales Techの代表的なツールは以下の4つです。

 

・SFAツール(Sales Force Automation /営業支援システム)
・CRMツール(Customer Relationship Management /顧客関係管理)
・BIツール(Business Intelligence /ビジネスインテリジェンス)
・MAツール(Marketing Automation /マーケティングオートメーション)

 

セールステック業界の市場規模

 

 

セールステックの中でも、CRMが特に成長しています。

IDCによると、2022年の国内CRMアプリケーション市場は、前年比17.0%増、市場規模(売上額ベース)2,174億4,400万円となりました。

COVID-19による顧客接点のデジタル化が進んだことや世界情勢によるサプライチェーンへの影響、インフレーションの顕在化などが要因と考えられています。

国内CRMアプリケーション市場は2022年~2027年のCAGR 10.1%で推移し、2027年には3,510億7,400万円になると予測されます。

※CAGR:Compound Annual Growth Rate(年平均成長率)

 

参考: IDC Japan『国内CRMアプリケーション市場予測

 

セールステックが注目される背景と今後の需要

 

セールステックが注目されるようになった背景には、「企業の生産性向上」「労働力人口の減少」という、働き方改革に関する2つの課題があります。

ITが発達したことで、これまで人に頼っていた業務をITが代行するようになり、その分野は広がっています。

そして少子高齢化の影響を受け、国内の労働力人口は減少傾向が続いており改善の見込みも立っていない状態です。

少ない労働力でより高い生産性を生み出すことが求められるため、業務の効率化、ひいてはデジタル化は必須となるでしょう。

コスト削減、ヒューマンリソースの削減は多くの企業の課題です。

今後、セールステックを導入する企業としない企業との差は広がると予想されます。

 

セールステックのカオスマップから見るカテゴリー7つ

 

(引用元:CBInsights

 

CBInsightsが作成したカオスマップ「SALES TECH MARKET MAP」によると、セールステックは大きく7つのカテゴリーに分けられます。

 

  • 営業加速ツール(Sales Enablement & Acceleration)
  • カスタマーサポートツール(Customer Support)
  • インテリジェンス・解析ツール(Intelligence and Analytics)
  • 顧客関係管理ツール(General CRM)
  • 顧客体験ツール(Customer Experience)
  • コンタクト・コミュニケーションツール(Contact & Communication)
  • 人材開発・コーチングツール(People Development & Coaching)

 

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セールステックの国内ベンチャー5社

 

 

ベルフェイス株式会社

 

勘と根性の営業をテクノロジーで解放し、企業に新たなビジネス機会をもたらす

数十年もの時間が経っても変革が生まれなかった「営業」にイノベーションを起こしているのがベルフェイスです。セールス・顧客サポート領域において、テクノロジーを持ち込み、あらゆるビジネスの可能性を広げています。

直近では、特に強力なセキュリティが求められる金融業界に向けて、高い技術力をもって導入を進めているのが同社です。

 

オンライン商談システム「bellFace」

bellFaceはオンライン商談システムとしての機能だけでなく、商談の映像や会話の記録機能も備えています。チームで共有・分析をすることで、営業組織のスキル向上やマネジメントの効率化も狙えます。

【GeeklyReview】ベルフェイスの口コミを見る

 

UPWARD株式会社

 

現場のラストワンマイルを革新する

同社は地域密着業務のイノベーションを実現するワンストップサービスを展開し、2013年3月に米国Salesforce.com社からも出資を受けているベンチャー企業です。

多くの大手企業にも導入されており、Salesforce(セールスフォース)連携の地図ソリューションとして最大の導入実績を誇っています。

 

位置情報を活用したCRM「UPWARD AGENT」

顧客情報に商談の進捗状況や訪問予定などの「時間軸」と、地図連携による「位置情報」を加えることで、営業員の顧客接点・アクションを最適化します。取引先や見込み顧客等のデータを地図上に表示する機能が特徴的で、最適な訪問戦略やルート計画の策定に役立ちます。

【GeeklyReview】UPWARDの口コミを見る

 

株式会社RevComm

 

コミュニケーションを再発明し人が人を想う社会を創る

同社は日本人の生産性向上のために、労働集約的かつ属人的な「営業」に対してテクノロジーの観点からメスを入れる企業です。ブラックボックス化しがちな営業トークや商談の場を、音声技術とAIによって可視化し、コミュニケーションの在り方の変革を目指しています。

 

音声データを可視化するAI搭載型クラウドIP電話サービス「MiiTel」

電話営業・顧客対応を人工知能で解析・可視化する事により企業の生産性を飛躍させるサービスです。電話営業や顧客対応の内容をAIがリアルタイムで解析することで、成約率を上げ、解約率と教育コストの低下に繋げます。

【GeeklyReview】RevCommの口コミを見る

 

株式会社データX

 

スマートデータ社会の実現

ビッグデータ×人工知能を主軸に事業を展開するデータテクノロジーカンパニーです。現在は、マーケティングテクノロジー領域を中心に事業を展開しており、累計資金調達額は145億円にものぼっています。

顧客管理システムにおいて、世界的なシェアを誇るsalesforceに対抗する日本発のベンチャー企業です。

 

データマーケティングクラウドシステム「b→dash」

マーケティング領域において、集客・販促・顧客管理をAIを活用して横断できるサービスは同社のプロダクトが世界で初めてと言われています。3200万件を超える顧客IDや、年間1兆を超えるトランザクションオーダーデータをはじめとして、世界でも有数のビッグデータプラットフォームになりつつあります。

【GeeklyReview】データXの口コミを見る

 

弁護士ドットコム株式会社

 

専門家を、もっと身近に。

同社は世界中の人達が「生きる知恵=知的情報」をより自由に活用できる社会を創り、 人々が幸せに暮らせる社会を創造するためのサービスを提供しています。司法を身近なものにするため、一般消費者と士業を繋ぐ「弁護士ドットコム」や「税理士ドットコム」を運営しています。

 

Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」

同社が展開する「クラウドサイン」は、企業間にてWeb上での契約締結から契約書管理までが可能になるプロダクトです。現在、電子契約サービス市場累計登録社数No.1となり、大手~ベンチャー企業まで様々な企業の導入実績があります。

紙よりスピーディーな契約手続き、改ざんや紛失リスクのないセキュアな環境での契約締結・管理改ざんを実現しています。

【GeeklyReview】弁護士ドットコムの口コミを見る

 

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セールステックの大手企業4社

 

 

Salesforce.com Co.,Ltd.

 

セールステックの先駆け的存在

セールスフォース・ドットコムはテクノロジーの力で人と人との関係をより良くすること目指し設立された、アメリカの会社です。1999年に米国で設立され、2000年には日本支社が創業となっています。

設立から20年近くたった現在では、セールステックとして最も有名な企業の一つとなっています。IT業界に従事している方なら、知らない方はほとんどいないでしょう。クラウド型のプロダクトであるSaaSの先駆け的存在ともいえる有名企業です。

 

世界中で利用されるCRM「Salesforce」

Salesforceは全世界で15万社以上(2020年時点)から利用されるプロダクトです。各システムで別々に管理されていたデータを一元管理することで、顧客管理を徹底することができます。

また、営業向けの機能だけでなく、コールセンターやマーケティング向けの機能も備えており、顧客との関係をシステム1つで網羅的に管理することが可能になります。

 

【あわせて読みたい】Salesforceの需要と将来性はこちらから⇓

 

Zoom Video Communications, Inc.

 

ビデオ コミュニケーションで日々の業務をよりスムーズに

コロナ禍を経て一躍有名になったオンライン会議システムを提供するZoomもセールステック企業といえます。

Zomが普及したことにより、これまでリアルの部屋で行われていた会議はオンライン上で開催できるようになりました。遠隔でもミーティングを開催することができるため、テレワークや転職活動における面接において多くの企業が利用しています。

 

オンライン会議システム「Zoom」

Zoomはクラウド技術を用いたWeb会議システムです。オンライン商談やオンラインセミナー(ウェビナー)の開催等幅広い用途で用いられるツールとなっています。

同時接続可能な人数が多いことや、参加者はアカウント登録不要で会議に参加できること、チャットや画面共有、レコーディングといった機能が備わっていることも、多くの場面でZoomが利用される理由となっています。

 

Tableau Software

 

人と組織のデータドリブン実現を支援する

Tableauはスタンフォード大学の研究プロジェクトから誕生しました。2019年にSalesforceに買収されていますが、いまも多くの企業で導入されています。

Tableauは分析フローの改善とその可視化によって、データ利活用の推進を進めています。機械学習や統計といった専門知識の求められる分析において、誰でも使えるツールを提供しているのです。

 

BIに特化したデータ視覚化ツール「Tableau」

Tableau Software社が提供するツールTableauは、データ分析における専門知識がなくとも簡単に扱うことができ、データの加工・分析・レポート作成をすることができます。

これにより顧客データや営業指標の可視化・分析・共有ができるため、営業組織におけるデータドリブンな意思決定が可能になります

 

ソフトブレーン株式会社

 

目指すは顧客の生産性最大化

最後に、国内の大手有名セールステック企業を紹介します。ソフトブレーンはCRM/SFAツール「eセールスマネージャー」を提供する会社です。

今後労働人口が減少する日本に対して、テクノロジーで営業を中心とする顧客接点業務を科学することで、働き方の革新を提供しようとしています。

 

純国産No.1 SFA「eセールスマネージャー」

「eセールスマネージャー」は国内5500社以上の企業への導入実績を誇る、国内No.1の純国産CRM/SFAツールです。日本の営業スタイルに合わせてカスタマイズされているため、高いリピート率も特徴です。

伊藤園やパナソニック、東京ガスなど、大手企業でも多く導入されています。

【GeeklyReview】ソフトブレーンの口コミを見る

 

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セールステック企業で求められる4つのスキル

 

 

デジタルスキル

 

先ほどセールステックの代表的なツールを解説しましたが、実際にはさらに多くの選択肢が存在します。

ツールを適切に活用するためには基礎的なIT知識が欠かせません。

そして最新テクノロジーに対するキャッチアップも常に行う必要があります。

さらに現場のITリテラシーがツールを効果的に活用できるか否かを左右するため、スムーズに推進するためには導入が肝心です。

現場とのコミュニケーションという土台はもちろんですが、根拠をもって進めるためにもデジタルスキルは必須です。

 

テクノロジーの知識

 

セールステックは7つのカテゴリーに分類されますが、そのほとんどが複数のカテゴリーを縦断して利用できるものです。

それぞれの機能や意味を理解し、使いこなせるだけの知識が求められます。

テクノロジーの知識は最新のツールやソリューションを検討するために必須です。

導入の目的を深く理解する必要もあります。

 

コミュニケーション・ヒアリングスキル

 

リードや顧客との関係構築には、要求を聞き出すヒアリング力を始めとしたコミュニケーションスキルが欠かせません。

これまでも営業には必須のスキルではありましたが、今後は「人にしかできない仕事」により力を入れる必要性が高まることが考えられます。

デジタルスキルやテクノロジーの知識を活用できるだけの対人スキルは最も重要な能力のひとつです。

 

データを分析する力

 

売上、利益、達成率といった数字を読む力も大事です。

企業には蓄積されたデータがありますが、活用できなければ無用の長物となってしまいます。

ツールができるのは、データの可視化とおおまかな分析までです。

最終的に活用するために読み解くのはセールステックの仕事となります。

分析結果の数字を理解し、次へと活かす能力が必要なのです。

 

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セールステック企業への転職メリット

 

 

セールステック企業への転職は以下の3点から非常におすすめです。

 

・セールステックの市場規模は今後も拡大が見込める
・対象となる顧客が非常に多い
・高い技術力が身に着く

 

それぞれ見ていきましょう。

 

セールステックの市場規模は今後も拡大

 

セールステックはまだまだ新興の市場ということもあり、今後も注目の分野です。

その市場規模は2020年以降、年平均11.6%という大変高い成長率を維持しており、2027年には11.8兆円に到達する見込みです。

冒頭でも述べたとおり、労働人口の減少や生産性の向上は今後も日本社会にとって重要な課題であるため、セールステックの需要自体がなくなることは考えにくいです。

国内の市場も拡大傾向にあり、右肩上がりの市場となっているのです。

またセールステックにおいては、まだ純国産のプロダクトで圧倒的な立ち位置を確立している企業も多くありません。

群雄割拠ともいえる市場はエンジニア・クリエーターとしての技術やビジネスマンとしての能力を高めてくれるでしょう。

 

対象となる顧客が非常に多い

 

営利企業はどの企業でもマーケティングや営業を必要とします。つまり極端に言えば、セールステックのプロダクトにおいて対象となる顧客は全ての企業なのです。

医療業界を対象としたメドテックや建設業界を対象としたコンテックと比較すると、対象となる顧客の数は圧倒的に変わってきます。

これはセールステックの伸びしろとも言えるでしょう。

 

高い技術力が身に付く

 

セールステックで求められるスキルとして、数学の素養やテクノロジー(ツール)の知識、そしてIT技術全般への情報収集力や吸収する力、柔軟な対応力です。

つまりセールステックとして活躍するうえでこれらのスキルはより磨かれると言えるでしょう。

 

また、セールステック企業では、最新技術を用いている企業も多いです。

・営業トークを解析するための音声認識技術
・顧客データを分析するためのアルゴリズム開発
・オンライン商談のための高トラフィック処理技術

成長市場に身を置きながらこういった技術力を身に付けることができるのは、セールステックの魅力と言えるでしょう。

 

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顧客要望を収集・分析し開発チームへのフィードバックを行う、他チームと連携したプロモーション活動の仕組み化など再現性を重視したシステム化を実現するスキルが求められる。

またSFAやBIなどを始めとしたセールステック活用スキルも活かせる。

 

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いかがでしたでしょうか。

今回はいま注目のセールステック(Sales Tech)について、その意味とおすすめの企業を紹介しました。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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