SIerで働くエンジニアの年収ランキング!年収を上げる秘訣も転職エージェントが伝授します。
SIerはIT技術による課題解決を担っている社会にとって重要な存在で、IT業界の転職先としても注目されています。実際にSIerに転職を検討する際、どの職種が年収が上げやすいのか、どうしたら年収があがるのか、IT業界特化の転職エージェントがご紹介します。
目次
SIerエンジニアの平均年収や年収アップ額はどれくらい?
SIerに転職したいけれど、どの職種の年収が高いんだろう?いまSIerで働いているけれど、自分の年収は低いかもしれない、と感じている方もいるかと思います。
そんな時は、自分の現状の立ち位置や、転職したらどれくらい年収が上がりそうかを把握してみましょう。
本記事では、2022年1月1日~2022年11月30日までの期間中に、弊社ギークリーでSIerにご転職いただいたエンジニアの方のデータを使用しております。
SIerで平均年収の高い職種ランキング
エンジニアとしてSIerに転職した際の、職種別平均年収TOP5をご紹介します。
【SIer全体】平均年収の高い職種ランキング
1位 プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクトの進捗管理することが主な業務で、上流工程かつ責任のある立場であることから、年収が高い傾向にあります。
20代でweb系SEやオープン系SEとして経験を積み、30代以降でプロジェクトマネージャーへキャリアアップに成功し、年収が1,000万円超える方もいます。
【あわせて読みたい】PM(プロジェクトマネージャー)の職種解説はこちら⇓
2位 ITコンサルタント
ITコンサルタントは、経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通じて、
企業の経営を助ける職種です。
プロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わるなど、仕事内容は多岐にわたります。
こちらもプロジェクトマネージャー同様、上流工程かつ責任ある立場であることから、年収が高い傾向にあります。
【あわせて読みたい】ITコンサルタントの職種解説はこちら⇓
3位 制御系・組み込み・ファームウェア開発
プリンター、各種計測機器、家電、携帯電話、モデム、交換機やハブ・ルータなどのネットワーク機器などでチップ上に組み込まれる、あるいはドライバとして独立して提供される制御系ソフトウェアの設計・開発を行います。
組み込みエンジニアはC言語やJavaなどを使った専門性の高いスキルを要する業務が多く、人材が不足しているため、他のエンジニアと比較して年収が高い傾向にあります。
【あわせて読みたい】制御系・組み込みエンジニアの職種解説はこちら⇓
4位 スマートフォン/モバイル系SE・PG
各業界で様々な用途で使われるアプリケーション開発プロジェクトの設計や、プログラミング実装・運用に携わります。
ユーザー系であれば、親会社で展開している事業のモバイルアプリに携わることができたり、その他であればクライアントのアプリに携わったりします。
さまざまな業界でwebサービスをアプリ化する等の動きもあり、スマートフォン/モバイル系SE・PGの需要が年々増加しているため、年収が高い傾向にあります。
【あわせて読みたい】アプリケーションエンジニアの職種解説はこちら⇓
5位 ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、運用、保守と多岐にわたります。
AWSやAzureといったクラウド型サーバーの普及によって、ネットワークだけではなくクラウドの知識を求められるようになっており、そのような+αの知識がある人が活躍しています。
【あわせて読みたい】ネットワークエンジニアの職種解説はこちら⇓
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
【年齢別】平均年収の高い職種ランキング
20代
20代では、プロジェクトマネージャーと他の職種の年収に大きな差がないように見えますが、中には年収600万円以上で転職されている方もいます。
経験を活かして転職した方は、20代でも大手企業や高い年収で決まっているため、自分の将来を見据えて言語や知識の習得をしていくと良いでしょう。
30代
20代と比較して、年収が100万円以上上がっている職種も見られました。
中でもプロジェクトマネージャーは、20代と比較して+183万円となっており、30代後半のプロジェクトマネージャー経験者が高い年収で決定していたり、30代前半のオープン系等の下流工程の経験を積まれた方がキャリアチェンジして年収をアップされていたりするケースがあります。
web系SE・PGは、SIerで経験を積まれた方が現状より年収の高いSIerへ転職されているケースが多いです。
40代
プロジェクトマネージャーやITコンサルタント等、他の年代と比較すると上流工程の職種が目立ち、年収1,000万円以上で転職された方もいます。
また、web系SE・PGは、20~30代でも高年収の部類に入りますが、経験豊富な40代は圧倒的に高い年収で転職されています。
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
【SIer全体】年収アップ額の高い職種ランキング
エンジニアがSIerに転職した際の、職種別年収アップ額TOP5をご紹介します。
【SIer全体】年収アップ額の大きい職種ランキング
1位 スマートフォン/モバイル系SE・PG
20代後半~30代で年収が大幅にアップしており、年収アップ額1位となりました。
ゲームや漫画などの娯楽はもちろんのこと、買い物や銀行など生活に欠かせないツールとしてスマホアプリを利用するケースが増えており、それに伴ってスマートフォン/モバイル系SE・PGの需要も高まっているため、年収がアップしやすいと考えられます。
2位 AI・機械学習エンジニア
AI・機械学習エンジニアは、AI開発で必要とされるPython等の言語、データサイエンスの知識など高い専門性が求められるため、年収がアップしやすいです。
AIエンジニアは経済産業省が選ぶ先端IT人材に認定されており、さらなる需要の増加が見込まれることも年収アップの要因となっています。
【あわせて読みたい】機械学習エンジニアの職種解説はこちら⇓
3位 セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、サーバーの構築や運用・保守を専門とし、セキュリティに配慮したシステム設計・運用、未然にサイバー攻撃を防ぐための調査や対策などを行います。
企業のIT化が進んだことに伴いサイバー攻撃を受けるリスクも高まり、セキュリティエンジニアの需要があるため、年収がアップしやすくなっています。
特に、web系やオープン系で経験を積まれた方がセキュリティエンジニアにキャリアチェンジして年収アップしているケースが目立ちます。
【あわせて読みたい】セキュリティエンジニアの職種解説はこちら⇓
4位 プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、年収が高いだけではなく、年収アップ額も大きいという結果になりました。
エンジニアの経験が豊富な30~40代で100万円以上年収がアップしている方が多数います。
元々プロジェクトマネージャーだった方が年収アップしているケースもありますが、オープン系SEなどの下流工程を経験されている方がキャリアアップして、年収がアップしているケースもあります。
5位 ITコンサルタント
プロジェクトマネージャーがITコンサルタントとしてキャリアチェンジして年収アップしているケースが多いです。
ITコンサルタントは需要に対して人が少ないため年収がアップしやすい職種と言えます。
その中でもプロジェクトマネージャーの経験がある方は現場の実情を理解しているため、他の職種よりもITコンサルタントとして活躍しやすく、より年収がアップしやすいと考えられます。
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
【年齢別】年収アップ額の大きい職種ランキング
20代
スマートフォン/モバイル系SE・PGは、300~400万円台から400~500万円台にアップしているケースが多く、中には150万円アップの方もいます。
また、web系SE・PGは、キャリアチェンジに成功して年収アップしている方が多くいます。
30代
1位のプロジェクトマネージャーは、オープン系SEなどの下流SEからのキャリアアップにより、年収がアップしているケースが多いです。
また、2位のweb系SE・PGは、受託(SES)メインのSIerからユーザー系SIerに転職して、年収が150万円アップした方もいます。
40代
品質管理エンジニアは、もともと品質管理エンジニアやデバッガー等のやや年収が低い方が、転職に成功して年収アップしているケースが多いです。
40代で年収が高い上流工程のプロジェクトマネージャー、ITコンサルタントは、年収アップ額も大きいという結果になりました。経験が豊富な分、年収がアップしやすく、100万円以上アップしているケースが多くあります。
【あわせて読みたい】SESはやめとけって本当?働くメリット・デメリットについてはこちら⇓
\ 簡単3分で適正年収が分かる! /
転職時のSIerの選び方
転職活動をする際は、どんなSIerを選ぶかが重要です。
ここからは、SIerの選び方のポイントを3つご紹介します。
SIerの種類を選ぶ
SIerは、メーカー系・ユーザー系・独立系・外資系の4つに分類することができます。
それぞれの特徴から、自分に合いそうな企業を見つけてみましょう。
メーカー系SIer
メーカー系とは、コンピュータを中心としたハードウェアメーカーの情報システム部門が分社してできたSIerです。
基本的には、親会社から案件を受注することが多く、経営が安定しています。
また、インフラやアプリケーションなど、自社で一連のシステムを構築するため、幅広いシステム開発に携わりたいならメーカー系SIerがおすすめです。
【あわせて読みたい】メーカー系SIerの年収・売り上げランキングはこちら⇓
ユーザー系SIer
ユーザー系は、商社、金融、通信などの企業の情報システム部門が分社してできたSIerです。
メーカー系と同様に、親会社から案件を受注することが多いので、経営が安定しています。
また、親会社の業界によって、商社系や金融系など特定の業界知識を深めることができる点もメリットです。
【あわせて読みたい】ユーザー系SIerの年収・売り上げランキングはこちら⇓
独立系SIer
独立系は、親会社をもたず、独自で経営しているSIerです。
親会社をもたないため、あらゆる業界や企業の開発に関われる自由さがある分、経営が不安定な面もあります。
また、経営者の考え方で会社の特徴が異なるので、企業理念などは要チェックです。
さまざまな案件に関わり、幅広い知見を身につけたい方は独立系がおすすめです。
【あわせて読みたい】メーカー系SIerの年収・売り上げランキングはこちら⇓
外資系SIer
外資系は、海外のIT企業の日本法人で、日本市場向けにサービスを展開するSIerです。
入社には高いスキルや語学力が求められ、給与は個人の実力で評価されますが、外資系ならではの世界規模の案件に携わるチャンスもあります。
実力主義かつ国際的に働きたいなら外資系がおすすめです。
比較軸を決める
SIerの種類を選んだら、企業の比較軸を決めましょう。
企業のどんな指標を見たら、自分の希望が叶うのかを判断するのが難しいかもしれません。
今回は比較軸の例を4つピックアップしましたので、参考にしてみてください。
- 大規模な仕事に携わりたい:「売上」で比較
- 待遇が良い企業で働きたい:「営業利益」で比較
- 経営が安定した企業で働きたい:「営業利益率」で比較
- 年収が高い企業で働きたい:「平均年収」で比較
自己分析からキャリアプラン作成まで
役立つワークシート
こんな方におすすめ
- キャリアプランを見つけたい
- キャリアの方向性を再確認して仕事のモチベーションを上げたい
- 能力や興味に合った新しいキャリアの方向性を見つけたい
【あわせて読みたい】大手SIerの売り上げ・年収ランキングはこちら⇓
企業を調べる
自分の希望に合いそうな企業がいくつかピックアップできたら、各企業を詳細に調べていきましょう。
- 企業理念、社風
- 社内制度、勤務条件
- 平均年齢
- どんな事業を重視しているか
- 働いたことがある人の口コミ
【合わせて読みたい】SES(客先常駐)が辛い理由についてはこちら⇓
SIerに転職しよう
SIerの職種別年収ランキングについて、お伝えしました。
プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、上流工程にいくほど年収が上がる傾向にあることが分かりました。
また、自分の経験を活かした転職をされた方も年収がアップしています。
SIerで、今よりもキャリアアップしたい、年収を上げたいと感じた方は、転職を考えてみるのも良いかもしれません。
IT・Web・ゲーム業界に特化した株式会社ギークリーでは、キャリアアップ・年収アップのご相談も承っております。
年収をアップさせたい方や、転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。
あわせて読みたい関連記事
この記事を読んでいる人におすすめの記事