VR出社の普及で働き方がどう変わるか解説!VR出社の実例は?今後の普及見込みを転職エージェントが紹介
新型コロナにより今まで通りオフィスに通い社員同士が同じ空間で働くことが難しくなっています。すでにテレワークによりオフィスに出社していない方はVR出社にも注目しているのではないでしょうか?今回はVR出社が普及すると働き方がどう変わるか、今後普及していくのかどうかを解説します。
目次
VR出社で働き方は変わるのか?
新型コロナの影響により、働き方について多くの企業が考えさせられるようになりました。
その結果テレワークが普及して、オフィスを持たないVR出社にも注目が集まっています。VR出社はリアルオフィスへ出社するのと違い、VR空間にオフィスを構えることになるでしょう。
まずは従来の働き方であるリアルオフィスへ出社する場合とVR出社は何が違うのかをご紹介します。
リアルオフィスへ出社する場合
リアルオフィスへ出社して働く場合は自宅から会社へ通勤して出社する必要があります。
自宅からオフィスへ移動する手段として車や電車・バスなどを使用するでしょう。
会社は通勤する社員に対して交通費を負担していますが、その分のコストがかかります。
VR出社を行う場合
VR出社はログインをすることで、自分の分身であるアバターがVR出社します。
専用のソフトをインストールする必要がありますが、オフィスへ通勤する必要がありません。そこがリアルオフィス出社との違いであり、働く場所を選ばずに仕事を行えます。
VR出社を導入することで好きな時間に出社し柔軟に働けるようになるのです。
交通費などの余計なコストを削減することが可能になります。
VR出社とテレワークの違いとは
上記の説明でVR出社がどのようなものか、VR出社で働き方が変わるのかは分かりました。
しかしそれならば既存のテレワークなどでもいいのではないかと思えるでしょう。
ここではVR出社とテレワークの違いを説明します。
社員同士の連携が取りやすい
VR出社が実現すれば、現在主流のテレワークのデメリットをなくすことができます。
テレワークの場合は直接オフィスに出社しないため、社員同士のコミュニケーションが難しいのです。結果として雑談が減るので、チームで働きにくくなり連携が上手く取りにくいでしょう。
また、何をしているかわからないため使い慣れないと生産性やモチベーションの低下にも繋がります。
その点、VR出社はVR空間のオフィスに出社することで自分以外のアバターに出会うのです。
アバターで可視化することで現状を把握しやすくなり、社員同士の連携が取りやすい環境になります。
VR出社の場合も、場所を選ばずに働くことができるテレワークと基本的には同じです。仮想空間にあるオフィスへ出社するため、自分1人で働くのではありません。
他の社員と簡単にコミュニケーションを取れたり、上司は全体の様子を確認することができます。
仮想空間の有無
新型コロナにより普及したテレワークは多くの場合在宅勤務のことを指します。
テレワークにはいくつか種類があるのです。
・在宅勤務
・モバイルワーク
・サテライトオフィス勤務
テレワークの本質は情報通信技術を活用することで場所や時間を気にせずに働くことにあります。VR出社もテレワークと同じように時間と場所を気にせず働くことができるのです。
しかし、仮想空間の有無によって共有のコミュニティーが生まれることが決定的な差となります。
今までのテレワークでは難しかった、社員同士のコミュニケーションやチーム業務を行うのにも役立ちます。
VR出社のメリット・デメリット
ここからはVR出社のメリット・デメリットについてご紹介します。
VR出社のメリット
VR出社を導入するメリットは4つあります。
①コミュニケーションの活性化
②生産性の向上
③多人数での情報共有
④チームで仕事ができる
テレワークのデメリットを改善したのがVR出社を導入するメリットです。
仮想環境で勤務することで、今までのテレワークでは伝わりにくかった情報や言葉を共有できます。
VR出社のデメリット
反対にVR出社を取り入れるデメリットは以下の通りです。
①自宅の環境によっては働きにくい
②導入するのに初期コストがかかる
③外に出る機会が減る
VR出社は場所を選ばずに利用できるメリットがありますが、反対にデメリットでもあります。
子供が小さい場合や介護が必要な環境では自宅で仕事をするのが難しいです。これは既存のテレワークのときからカバーしきれない部分が大きいでしょう。
また、社員も企業も仮想環境に対応したデバイスやパソコンを用意しなくてはいけません。
今まで問題なく使えたネット環境も、場合によっては対応していないこともあります。
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VR出社で使用されているアプリとは
ここからは実際にVR出社をしている企業が使用しているアプリについて解説します。今後、多くの企業がVR出社を導入して仮想環境にオフィスを建てるようになるでしょう。
ここではVR出社が可能になるアプリを3つご紹介します。
rumii
rumiiはシアトルのIT企業Doghead Simulationsが開発したVRアプリです。
VR空間内でパソコンの画面を共有してプレゼンテーションができます。
また、ボイスチャットも可能なため次世代の会議ツールとしても注目されているのです。VRに対応していないパソコンでも動かすことができるのが最大のメリットでしょう。
今後はパソコンだけでなく、スマホにも対応していく予定です。
気軽に使用できるVRアプリとしても期待されています。
Remotty
Remottyはシステム会社「ソニックガーデン」が開発したバーチャルオフィスのアプリです。
新型コロナの影響を受ける以前から、リモートワークを行う計画を立てていました。実際に、2016年から運用していてリアルオフィスの撤廃にも成功しています。
日本でVR出社を実現している会社の1つです。
リモートワークの弱点であるコミュニケーションに特化しているのが特徴のアプリです。
Spatial
Spatialは最大30人のユーザーが、アバターとなってコミュニケーションできます。
Spatialの特徴はパソコンやタブレット、スマホがあればどこでも利用できる点です。リモートワークをしている人は誰しもが簡単に始められます。
また、新型コロナの影響により有料だった機能も無料で利用できるので初心者にもおすすめです。
操作も簡単で、写真があればすぐに自分の分身であるアバターを作成できます。
VR出社をして働く方法
VR出社は、仮想空間上にあるオフィスにログインをすれば出社できます。
上記のアプリを使用することで、実際にオフィスにいるかのように仕事ができるのです。ジャスチャーを使ってのコミュニケーションや雑談・情報共有を可能にします。
既存のテレワークでは、コミュニケーションツールで約束しなくてはいけませんでした。
しかしVR出社により、出勤している社員といつでも話ができ、数人集まって相談や雑談もできます。リアルオフィスで使用していたように、付箋やホワイトボードを活用して業務を行えるのです。
仮想空間でVR出社することで、実際にオフィスで勤務しているように働くことが実現します。
実際にVR出社を行っている実例
ここからは実際にVR出社をしている企業をご紹介します。
どんな企業がVR出社を実践しているのでしょうか。
eXp Reality
eXp Realityは北米にある不動産会社で、世界でも早い段階からVRオフィスを導入しています。
2010年からVRオフィスを設置していて、現在では半数以上の社員がVRオフィスで業務しているのです。
実際のオフィスをもたず、VRオフィスを使用することでコストを削減し、低価格モデルを実現しています。
VR出社を導入したことで急激な成長をみせ、世界的にも有名なナスダックに上場した会社です。
その価値は、株式公開した取引初日に時価総額10億円を記録しています。
ソニックガーデン
ソニックガーデンは新型コロナの影響を受ける前の2011年から、リモートワークを取り入れている会社です。
2016年にはオフィスへの出社を撤廃することで、完全リモートワークを実現しています。
オフィスがないからこそチームワークを大切にする為のシステムを工夫しているのです。
連帯感と親近感を生み出すためにVRオフィスでは積極的に雑談をするように促しています。
オンライン飲み会やランチ会も企画したり家族のために写真家族旅行を毎年企画しているのも特徴です。
VR出社を導入しているからこそ今までとは違った関わり方ができるようになります。
自社開発のアプリ「Remotty」を使用してVR出社をしているのです。
HIKKY
VRの企画会社として活躍しているのがHIKKYです。
VR出社を導入していることでオフィスへ出社する必要がありません。
実際に2年間で3回しか実際のオフィスに出社していないという方もいらっしゃる程です。
HIKKYが企画しているバーチャルマーケットというシステムには大きな特徴があります。
会場に展示販売されている3Dアバターを購入し自分の分身として利用できる仕組みです。
今後VRが普及することで他人と差別化できるようになるショップを運営しています。
今後益々のご活躍と発展に目が離せない企業ではないでしょうか。
今後VR出社は普及するのか?
新型コロナの影響によりこれまでのようにオフィスへ出社して働くことが難しくなっています。
果たして日本におけるVR出社は今後普及していくのでしょうか?
現在既に多くの企業がVR出社へ動いている
実は現在日本企業の多くがテレワークを導入していて、その中にはVR出社も含まれます。
例えば自動翻訳サービスを行っているロゼッタはそのうちの1つでしょう。
2020年10月1日からVR出社へ移行することを決めています。
オフィスへ出社するのに場所も国も気にすることなく、言葉の壁もなくそうとしているのです。
他にも2023年3月までに国内のオフィスを半減させるといった計画をしている企業もあります。
新型コロナにより働き方改革が叫ばれる昨今1つの新たな働き方としてVR出社が今注目されています。
5Gの普及も大きく影響
5Gが普及すれば多くのデータの送受信が可能になればVR出社は徐々に普及していくことでしょう。
VR出社を導入するのには初期コストはかかりますが実現すれば世界中のどこからでも仕事が出来ます。
何より上記してきたように、リアルオフィスを持たないことでコスト削減にも繋がるのです。
そのことから企業にとって多くのメリットがあり今後益々活用する企業が増えることが考えられます。
しかし現在の法律では仮想空間上にオフィスを建てることは認められていません。
登記する際の住所はどうするのかといった問題も出てきます。
様々な問題を1つずつ解決することでVR出社は広く普及していくのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
ここまでVR出社が普及すると働き方はどう変化するのかを今後の普及も含めて解説してきました。
新型コロナの影響により新たな働き方を多くの企業が考えるようになったことでしょう。
その結果オフィスへ出社する働き方からテレワークへと変化する動きが出ています。
そして最終的にはVR出社が普及しリアルオフィスは撤廃されるかもしれません。
今後も新たな働き方として注目されているVR出社は1つ大きな働き方になるでしょう。
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