【知っておきたい!】クラウドゲームを徹底解説!!その特徴から流行りの理由、将来性も含めて分かりやすく解説します。
「STADIA」や「G-cluster」などのクラウドゲームが最近話題になっています。クラウドゲームは、従来の据え置き型ゲーム機を使用したゲームよりも気軽に始められるとあって、興味のある人も多いでしょう。そこでこの記事では、クラウドゲームの特徴や流行りになっている理由、そしてクラウドゲームの将来性について紹介します。
目次
クラウドゲームとは
クラウドゲームの特徴
クラウドゲームとは、ゲームをストリーミング方式で受信しプレイするゲームです。ストリーミングとは、インターネットを通じて音や映像などのデジタルコンテンツをダウンロードしながら再生する技術のこと。
ゲームの処理・実行は全てサーバー側で行い、私たちは手元の端末でゲームデータをストリーミングしながらプレイするので、従来のようなゲームを処理・実行するためのゲーム機や高性能なパソコンは必要ありません。
クラウドゲームと聞くと、簡単なトランプゲームやパズルなどしかできないのでは?と思う人もいるでしょう。
しかし、Googleのクラウドゲームサービス「STADIA」では『ファイナルファンタジーXV』や『トゥームレイダー』など従来ではハイスペックなゲーム機やパソコンが必要だったゲームもプレイできます。
クラウドゲームの仕組み
クラウドゲームの処理や実行はゲームサーバーが行います。ユーザー側の端末には、ゲームをプレイするためのソフトやアプリをダウンロードするだけです。そして、ゲームを構成するのに重要となる映像や音声データはゲームサーバーからユーザーの端末へ送信されます。
ユーザーは受信したゲーム映像を観ながら手元のコントローラーで操作し、ユーザーの操作内容はゲームサーバーへ送信されます。そして、ユーザーの操作に従いゲームサーバーからデータが配信され、ゲームが進行していく仕組みです。
クラウドゲームが流行る理由
ゲーム機・ソフトが必要ない
クラウドゲームが世界中で流行っている理由は、やはりプレイの手軽さ。クラウドゲームは「プレイステーション4」や「Xbox」のような据え置き型ゲーム機をわざわざ購入する必要がないので、ゲームをやりたい時にすぐプレイできます。
従来のゲームのように遊びたいゲームがあった時に家電量販店やネット通販で毎回ソフトを購入する手間もなく、インストールやアップデート作業もする必要はありません。
従来のゲームよりお金がかからない
クラウドゲームはゲームデータをすべてインターネット上で配信できるため、企業は従来の据え置き型ゲーム機やソフトのように製造のための材料や店舗に並べるための製品を輸送するコストがかかりません。
ゲームを販売するための輸送コストが必要ない分、私たちは低価格でゲームをプレイできます。例えば先ほどの「STADIA」なら月額約1,000円でフリープレイのゲームが遊びたい放題です。
高性能な端末が必要ない
サーバー側でゲームの処理や実行が完結するので、私たちの手元にゲーム機やハイスペックパソコンが必要ありません。そのため、ストリーミングできるパソコンさえあれば気軽にゲームを始められます。
新しいゲームが配信されたら、すぐにプレイできるのがクラウドゲームの大きなメリット。さらに電力をたくさん消費するゲーム機やハイスペックパソコンなしでゲームをプレイできるので従来のゲームよりも電気代を気にしなくてよいのも人気の理由です。
クラウドゲームサービス
Googleのクラウドゲームサービス「STADIA」
Googleのクラウドゲームサービス「STADIA」は残念ながら日本での配信は未定ですが、2019年11月から14ヵ国でサービス開始します。このサービスをテレビで利用するには、専用のコントローラーとテレビにゲームを映すための「Chromecast Ultra」の2点が必要です。
専用コントローラーは、サーバーから配信されるゲームデータを自宅のWi-Fiを使って受信します。そして、「Chromecast Ultra」でテレビにゲーム画面を映し出します。近い将来、パソコンやスマートフォンでもプレイできるようになる予定です。
G-cluster(ジークラスタ)
G-cluster(ジークラスタ)は現在、日本でもプレイできるクラウドゲームサービスです。専用ゲーム機やG-clusterを搭載したテレビで遊べます。スマートフォンよりもサイズの小さい専用ゲーム機(本体重量45g)を使うと、家にあるテレビで簡単にゲームが始められるのが魅力です。
また、ゲームの操作には動作確認済みのゲームパッドやスマートフォンをコントローラーとして使用できます。複数のゲームコントローラーを用意すると家族や友達とワイワイプレイできるのも人気の理由です。
クラウドゲームの課題と解決策
クラウドゲームの課題
世界中のゲームファンから注目を集めているクラウドゲームですが、実はまだまだ課題もあります。ゲームをプレイするためには、インターネット通信を利用してサーバーからゲームデータを受け取る必要があります。また、コントローラーで操作した情報をサーバーへ送らなければなりません。
しかし、現在の通信技術では地域・時間帯によっては遅延も発生してしまうため、0.1秒単位の素早さが求められるアクション系のゲームは常に快適なプレイできない可能性があります。
また現在のスマホゲームでは、リリースしたばかりのゲームなどでアクセスが集中するとサーバー側がダウンしてしまい、ゲームが進まないこともよくありますよね。
クラウドゲームも同様に、ゲームをプレイするユーザーのアクセスが集中してしまうと、サーバーが高負荷になり予期せぬエラーやフリーズが起こりかねません。
クラウドゲームの課題解決策
クラウドゲームに関しては、通信の遅延やサーバーの高負荷など現時点では課題はまだまだありますが、近い将来何らかの対策をとることでこれらの問題は解決するでしょう。
例えば、通信速度に関しては現在の光ファイバー回線から通信衛星を活用したレーザー光通信に切り替えると世界中どの地域でも遅延のないインターネットが実現します。また、サーバーは複数のサーバーで役割を分担するなどの対策をとると、1つ当たりのサーバー負荷が軽減できます。
5Gの普及によりクラウドゲームはより快適に
近い将来、私たちの周りでも5Gが普及するでしょう。5Gは「超高速・大容量・低遅延」が特徴です。大量のデータ通信が必要なクラウドゲームでも、5Gを活用するとスムーズにゲームを楽しめます。
また、VRはデータ容量が大変大きいので現在は、プレイステーション4などハイスペックなゲーム機やパソコンがないと快適に遊べません。しかし5Gが利用できるようになると、VRもクラウドゲームとしてデータを受信しながら遊べます。
クラウドゲームの将来性
クラウドゲームは高価なゲーム機やハイスペックなパソコンが必要なく、誰でも初期コストが少なく始められるので、これから一般家庭へ普及することは間違いありません。
ユーザーが高精細かつ高フレームレートのゲームを遊ぶためには高性能のCPUやGPUが必要ですが、従来のゲーム機とは違いサーバー側の環境さえ整っていれば、グラフィックも音楽も美しい質の高いゲームが楽しめるようになります。
今まで美しい3Dグラフィックのゲームを遊びたくても、ハイスペックのゲーム機やパソコンの値段が高すぎて買えないと諦めていた人も、クラウドゲームが普及すると手持ちのテレビやパソコンで高品質のゲームをプレイできるでしょう。
最後に~気軽にゲームを楽しめる時代がくる~
現在はスマートフォンにゲームをインストールしてプレイしている人が多いですよね。3Dグラフィックを用いた美しい映像のゲームは、インストールにかなり時間がかかってしまいます。さらに、メンテナンスやアップデートごとにデータを追加インストールする作業も時間を要します。
そんな問題も、クラウドゲームが普及すれば解消されるでしょう。クラウドゲームは、ゲームのインストールもアップデートもサーバー側が行うので、ユーザーが時間をかけて行う必要がないからです。
近年、クラウドゲームの開発はハイスピードで進んでいます。「プレイステーション4 Pro」並みのゲームを、あなたが今持っているテレビやスマートフォンで気軽に遊べる時代はもうすぐやってくるでしょう。
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