組み込みエンジニアとは?仕事内容・必要なスキル・キャリアパスを解説!

組み込みエンジニア

職種×年収図鑑MV-組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電、自動車、通信機器などを動かすプログラム"組み込みソフトウェア"を開発するエンジニアです。技術を磨き経験を積むことで、プロジェクトマネージャーなどの上流職種を目指すこともできます。

年収データ
平均年収:526万円
年収レンジ:200〜980万円

*2023年3月1日~2024年2月29日に面談を行った求職者様の登録データをもとに算出した数値です。

この記事のまとめ
  • 組み込みエンジニアの主な仕事は、ハードウェアを動かすための"組み込みソフトウェア"の設計、開発、テストなど
  • 組み込みエンジニアに求められるスキルは、C言語・アセンブリなどのテクニカルスキルやトラブルシューティングスキル
  • 組み込みエンジニアの平均年収は526万円

1組み込みエンジニアとは?仕事内容や役割

組み込みエンジニアとは?仕事内容や役割

組み込みエンジニアの仕事は、ハードウェアに組み込まれるソフトウェアの設計、開発、テストまで広範囲にわたります。ここでは、組み込みエンジニアの仕事内容と役割を紹介します。

仕事内容

組み込みエンジニアは、電化製品や産業機械、通信機器などのハードウェアに搭載されている"組み込みソフトウェア"を開発する仕事です。組み込みソフトウェアとは、機械がスムーズに動くようにプログラムされた制御システムのことです。最近はIoTやAI技術の活用が進み、制御システムやソフトウェア、ハードウェアの設計・開発を行う組み込みエンジニアの需要は高まっています。

役割

組み込みシステムは家電、自動車、通信機器などの製品を正確かつ安全に動かすために欠かせないものです。組み込みエンジニアは製品開発において、機械が安全に稼働するために重要な役割を果たしています。開発にはソフトウェアとハードウェア両方の知識が必要であり専門的かつ高度なスキルが求められますが、ニーズに対して人材が不足しているため需要が高い職種です。

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未経験から組み込みエンジニアになる方法と必要なスキルを解説

2組み込みエンジニアとシステムエンジニアの違い

組み込みエンジニアとシステムエンジニアは、どちらも技術系の職種ですが、扱う技術の領域とプロジェクトの性質によって異なる専門性が求められます。ここでは、それぞれの職種の特徴と業務の違いを紹介します。

組み込みエンジニア
組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは様々な機器を動かすために必要なプログラム、組み込みソフトウェアの開発を行うエンジニアです。身の回りにある家電製品や通信機器が安全に稼働できているのは、組み込みエンジニアが開発したシステムのおかげです。組み込みシステムはWebサービスと違い、リリース後の修正が難しいため、不具合が発生しないように慎重な開発が求められます。

システムエンジニア
システムエンジニア

システムエンジニアはクライアントが抱える課題や要求に応えるため、最適なシステムを開発する役割を担っており、プロジェクト全体を管理しながら開発を進めていきます。システムエンジニアは組み込みエンジニアと違い、特定の開発対象をもたずITシステム全般の設計と開発に関わるのが特徴です。

3組み込みエンジニアのやりがい・魅力

  • 独自の領域で活躍できる
  • 身近な製品の根幹に携わることができる
  • 自分の仕事が人々の生活の質向上に繋がる
  • 精密なスキルと創造性が身につく
  • エンジニアとしての需要が高まっている

組み込みエンジニアは、ハードウェアとソフトウェアが融合する領域で活躍し、日常生活を支える様々な機器やシステムの根幹となる部分の設計・開発を担います。家電製品から自動車、医療機器に至るまで、身近な幅広い製品に携わることができるので、その技術が直接人々の生活の質を向上させることに繋がり、大きなやりがいを感じることができます。また、組み込みシステムの設計は、精密さと創造性が必要とされるため、常に新しい知識を学び、新しい技術に挑戦する機会が多いです。最先端の技術を駆使して問題解決を行う過程は、技術者としてのスキルだけでなく、創造力が大いに刺激されるという点もこの職種ならではの魅力といえるでしょう。

4組み込みエンジニアに必要な能力・資格

組み込みエンジニアに求められる能力

組み込みエンジニアとして成功するためには、C/C++などのプログラミング言語に精通していること、マイクロコントローラやプロセッサの知識、およびリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の経験が必要です。また、ハードウェアとソフトウェアの統合に関する深い理解と、コストや納期など、厳しいリソース制限の下での最適化能力も求められます。

組み込みエンジニアに役立つ資格

組み込みエンジニアとして働く上で役立つ資格は、IT領域への総合的な知識を証明する国家資格と、loTを含む組み込みソフトウェアやLinuxに関する技術的なスキルを証明するためのベンダー資格があるので、それぞれ代表的な例を紹介します。

国家資格
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
ベンダー資格(民間資格)
  • ETEC(組み込み技術者試験制度)
  • JSTQB認定テスト技術者資格
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験プログラム)
  • LPIC
  • LinuC
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組み込みエンジニアに求められるスキルを解説

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5組み込みエンジニアの年収

年収データ
平均年収:526万円
年収レンジ:200〜980万円

組み込みエンジニアの年収は一般的にIT業界内で中〜上位に位置づけられます。技術の専門性が高いため、経験やスキルが高いほど年収が増加する傾向にあります。特に自動車や航空宇宙産業など、需要が高く高度な技術を要する分野の場合、収入もそれに応じて高くなることが一般的です。キャリアアップとともに収入増加のチャンスも広がります。

6組み込みエンジニアのキャリアパス

組み込みエンジニアは、ハードウェアと密接に連携して動作するソフトウェアの開発を行います。キャリアをスタートするには、電子工学やコンピュータサイエンスの基本的な知識が必要です。初期段階ではC言語やC++でのプログラミングスキルを磨き、マイクロコントローラのプログラミングやRTOS(リアルタイムオペレーティングシステム)の使用方法を学びます。経験を積むことで、プロジェクトリーダーやアーキテクトへの道が開かれ、更に専門性を高めることで技術顧問や研究開発職へと進むことが可能です。

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7組み込みエンジニアの転職を成功させるには

組み込みエンジニアへの転職を成功させるには、C言語やC++などの低レベル言語の深い知識と実践経験が必須です。具体的なプロジェクトでのトラブルシューティングやシステム最適化の事例を職務経歴書に詳述し、面接で具体的に説明できるように準備してください。
また、IT特化の転職エージェントを活用することもおすすめです。的確な求人情報の紹介や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策のアドバイス等を受けることができ、転職活動を効率的に進めることが可能なので、より良い条件での転職をスムーズに実現しやすくなります。ギークリーなら、IT業界や職種を熟知した専門キャリアアドバイザーが、あなたのご希望や経験に合ったキャリアを提案して転職活動をサポートします。

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このページの監修者

国家資格保有 キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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